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わんぷり40&41話感想…勿体なかった、二つのエピソード

毎回、このnoteでアニメや映画の感想を書く時、私は基本的に肯定、褒めるスタンスで書いています。私自身の性格ですが否定的なことを書くのが苦手なのと、批判によって同担の人間が集まってくるのは建設的ではない、と考えているからなんですね。

ですが今回は、毎週観ているアニメについて少し、物申そうと思っています。先週今週放送の、わんだふるぷりきゅあ!40&41話についてです。

なにげにプリキュアリアルタイム視聴もこの「わんぷり」で5年目になりました。仮面ライダーはガヴで11年目、スーパー戦隊はブンブンで8年目になります。正直子供の頃よりずっと長く熱心に観ているのが我ながら恐ろしいというか、習慣化したニチアサの魔力ですね。

二本の縦軸の難しさ

まず、40話は「ワンニャン大事件」という回で、いろはとまゆの人間組が犬と猫になってしまい、相棒と逆転するというファンタジックなエピソードでした。

イヌ化すると、こむぎと似てるんですよねいろはちゃん

ガオウを探し、遠吠神社にやってきたこむぎたち。しかし境内には誰の姿も見当たりません。ニコは意識を集中し、ガオウの気配をたどりますが、まだ不安定なニコの力が暴走し、いろはがイヌに、まゆはネコの姿に変わってしまいました。
山を降り、海浜公園にやってきたこむぎたちは、「せっかくだから」と今の姿のままで遊びまわります。みんなが楽しむことでニコに再びニコニコパワーが集まりますが、そのとき、街の川辺にカエル型のガオガオーンがあらわれました。
ニコによって人間の姿に戻ったいろはとまゆも変身し、4人で立ち向かうプリキュアたちは、動くものにしか反応できないカエルの習性を利用して、無事にガオガオーンをもとの姿に戻します。帰り道、今度は悟がニコの力でウサギの姿に変えてもらいますが、そこでまたニコニコパワーがなくなってしまいました。こむぎたちはさらにパワーを集めるため、もう一度公園へ遊びに駆け出すのでした。(公式サイトより引用)

不測の事態で動物になってしまう、というのは面白いのですがそれが戦闘パートに関与しておらず、戦いの前には普通に人間に戻り、「いつものように」終わってしまいました。
せっかく2人が変身できない、というカセがあったのだからそれを物語に組み込んで欲しかった。ワンダフルとニャミーが2人だけで協力して解決するとか、いろは&まゆを人間に戻す手立てを戦闘の中で見出すなど、おそらくは一年でこの回だけの「動物になっちゃった!」を活かしたストーリー、バトルに出来たと思うんですね。それが無く、ただ飼い主&ペットが逆転した日常パートのアクセントに留まってしまったのが勿体なく感じました。

日常パートの出来事と、戦闘パートの展開が上手く絡む物語はそれこそ東映のお家芸だと思っていますから、このエピソードがいまいちメリハリの無いものになってしまったのは残念でしたね。
もちろん、二つの筋を合致させるのが時として非常に難しいことも、創作をやっている人間として重々承知してはいるのですが。

いえ、単純にこの2人…いや2匹は可愛かったと思うのですが、
結局はキーになるニコ様が一番可愛かったような…ニコ様、ズルいです


重要回、かつ面白かったけども…もう一歩、欲しかった

続けて今週の41話は「ユキ・オンステージ!」で、ユキ&こむぎが演劇に参加するというほのぼの回…に見せての重要エピソードでした。

あらためて、ユキの美人度は高すぎると思いましたね

演劇部の狐崎と狸原に再び劇に誘われたものの、やはり引き受けないユキ。そこに烏丸があらわれ、古い日記を悟に見せます。青年と狼が交流する様子が書かれた日記にインスピレーションを受けた狐崎は、新しい劇のシナリオを書くために教室から駆け出していきます。
シナリオはひと晩で完成したものの、今から新しい劇を準備するには時間も人手も足りません。いろはが手伝いを申し出ると、まゆも衣装を作る、と言い出し、ユキも「まゆの作った衣装が着られるのなら」と出演を決め、こむぎも子犬役で登場することになりました。
本番当日、劇は順調に進んでいましたが、そこにガオガオーンがあらわれました。プリキュアたちはニコがユキの役の代わりを引き受けてくれている間にガオガオーンを元の姿に戻し、ステージへと戻ります。
劇は大成功のうちに終え、こむぎたちと演劇部はお互いをねぎらいます。ニコとメエメエも陰からその様子を見守りながらほほえんでいました。(公式サイトより引用)

この回は、作品の根幹でもある人間とオオカミの関係を軸にした演劇をやる、という流れに沿って、あくまでフィクションの中でありながら動物とのコミュニケーションを描いていました。お芝居の元になった昔話がガオウの話なのは濃厚で、この先の展開にも関係してくるであろう重要エピソードでしたが…この回でガオガオーンをけしかけて来たのはザクロ。先週のトラメにも感じていましたが敵幹部にあたるこの二人にはあまり邪念がなく、ただ自分の「好き」に沿って行動しているように見えます。
で、あればこそ、この演劇の内容をザクロが観て、「何かを感じる」描写が欲しかったな、と思った次第です。クライマックスに向けての伏線として最も自然で納得性の高いシーンに出来ていたのにな…と感じてしまいました。ゲストキャラである演劇部の二人も活き活きとしてましたし、全体的に先週と比べ二本の軸がちゃんと絡んでおり良いお話だな~と思ったのは確かです。
だからこそ作品のテーマに迫る要素があり、演劇の内容が気に喰わない、とちょっかいを出してきたザクロにその劇をしっかり見せないと、なんだか悶々としてしまうな~という印象でしたね。

まぁ今週は、女神ユキちゃんの美しさで100点をあげても良い回ではありました(雑)
いつぞやのタイヤに続いてまたもモノに変身するワンダフル
よくわかんないけど本人が楽しそうだからいいか、みたいな


こんな感じで、実に惜しい、と思ったここ2週のわんぷり感想でした。
基本的には毎週楽しく観ていますし、第一話の時点で感じていた大きな感動をくれる作品になりそう…な期待は今もまだあります。プリキュアは毎作品そうですが、やはりキャラが可愛く大変魅力的なのは言うまでもありません。

そういう気持ちが根本にありつつ、「もっと良い話にできたのにな」と感じたからこそ、綴っておこうと思いました。
40話を過ぎ残り少なくもなっていますが、この先の盛り上がりにも期待して観ていこうと思っています。

数は多くありませんが、過去のわんぷり関連記事をまとめます。


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