映画感想「帰ってきたウルトラマン」劇場用三作品(Filmarksより)
・帰ってきたウルトラマン(1971)
Blu-rayBOXで鑑賞。
東宝チャンピオンまつりの一編、5、6話編集版。
今観るとただそれだけなのだが、ビデオも普及しておらずそれ以前に大方の家がモノクロテレビだった時代。映画館のスクリーンでカラーのウルトラマンを観られるというだけで大きな価値があったのだろうと思う。
この回は有名な前後編だが、今見返すと強硬策に固執する長官が随分愚かしく見える。
シーモンス、シーゴラスの回にも出てくるが、藤田進さん、黒澤映画での精悍さを見ているだけに複雑な気持ちになる。
しかし、郷さんを信じてくれる上野隊員は良い奴、岸田隊員はとことん嫌な奴だこと(笑)。
・帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖(1971)
これもBlu-rayにて鑑賞。
13、14話の編集版。
伝説の夫婦怪獣によって災害が引き起こされる話だが、ムラマツキャップ…ではない高村さんの正気を失った演技が秀逸。
最終的に二匹を海に返す形で終わったのも良い。
敵意の無い怪獣には優しく、これもウルトラシリーズの醍醐味であろう。
・帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる(1972)
東宝チャンピオンまつりの一編。
TV版29話を上映したもの。
この回は郷秀樹が随分な失態をしてしまい方々から怒られまくる話だが、埋め合わせのために二回も宇宙に行くのはちょっと笑ってしまう。
次郎君がMATにかけた電話を隊長が直接取り、そのまま郷さんに代わるのも何かおかしい。
前劇場版では夫婦怪獣を海に帰したが、この回のヤドカリンも別に悪意があった訳ではなさそうなのに容赦なく抹殺されてしまう、不憫である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?