ガールズバンドクライ5巻レポート…仁菜&桃香のクライマックス!
毎月恒例、ガルクラ円盤購入レポートです。
10月は第5巻、8話、9話収録ですね。
今回、初めてライブシーンの無い2話なわけですが、だからといって他の巻と比べて見所が無い…わけはないんですね。
放送時の感想記事を振り返ってみます。
圧倒的に心を揺さぶられた、第8話
この通り、まさにこの作品のドラマがギュッと凝縮されたようなこの8話、放送時から大絶賛されていましたね。
「音楽で生きていくのは生易しい道ではない、それでも自分が都会に出てきた選択を正しいと証明するために、これに賭けていきたい」
ズバリ、このガールズバンドクライが訴えているのはこれだけです。これだけですが、それがなんと真っすぐで切なく響いてくることか。
昨今、バンドものアニメが流行っていて様々な作品が人気ですが、その中でも個人的に(全て観ているわけではありませんが)このガルクラが自分の「ツボ」にヒットし、円盤買おう!となった背景には、この愚直な仁菜の涙に目頭を熱くさせられたことが、あります。もう、5話辺りでかなり揺れてはいたのですが、Blu-ray購入の決め手になったのがこの8話だった、ような気がしますね。
書いていて気になったので、思い起こす意味でもう一つ記事を振り返ってみました。
読み返すと11話のときに決断していました。しかし、個人的な熱量としてはもう確定的だったんでしょうね、11話のライブシーン「空白とカタルシス」が素晴らしかったのは間違いないですが、終盤にそんな白眉のライブが来ることはもう想定内だったとも言えますから。
何より8話、「仁菜&桃香」の関係がもう、恋愛シミュレーションゲームでいえば攻略完了レベルに成熟した回でもあり、この二人推しな目線で観ていた私に幸せをくれたエピソードでしたね。今回、円盤で改めて観ましたがこんなに色気を感じるわけでもなく、確固たる絆を表現した「愛の告白」って、あったでしょうか。
満場一致の神回、それがこの第8話「もしも君が泣くならば」でした。
バンドのリアルに迫った、第9話
続けて、バンド内で少し引いた立場にいた海老塚智ちゃんが自分の意見を言うまでのドラマを描いた第9話。感想記事の半分くらいが、現実のあるバンドの話になっています(笑)。それほど、現実味を感じるエピソードだったと言えるのではないでしょうか。
しかしこの回、予告で仁菜が真っ暗な部屋で唖然としているカットがあり、誰もが経済的困窮から電気を止められた、と予想していたのが面白かったですね。実際はエアコンの故障だったわけですが、仁菜はさらに智ちゃん家のまで壊してしまいます。…いや、壊れかけにトドメを刺したといったほうが妥当でしょうか。
これもまた個人的な話ですが、私もこの夏、12年使ったエアコンがお亡くなりになって新調するに至りました。ゆえに、このエピソードには妙なシンパシーを感じてもいます(笑)。
新曲に感じた、あのシンガーの雰囲気
そして今回、特典CDの新曲は
「生きて生きていく」という曲です。
やっぱり、自分の感性的には8話のテーマソングのように聴こえます。難しいのは解ってる、それでも前に進もうというメッセージを感じる曲ですね。ここまで5曲、円盤発売のたびに新しい曲を聴いてきましたが、やはりトゲナシトゲアリは歌詞の量が多く、「伝えたいことの多さ」を感じるバンドになっているんですね。
言うなれば、尾崎豊さんに通ずる「歌で語る」という音楽性ではないでしょうか。先日、Adoちゃんが16歳の時に作った曲が発表されましたがあれも鬱屈としたエネルギーを解き放つ、パワーのある楽曲でしたね。
そうです、十代はそれでいいんです。
反社会的になってはいけませんが、やり場のない気持ちを歌や演奏に乗せて叫ぶ、そんなエネルギーに満ちていてこその若さだと思いますから…ガンガン、叫んでいって欲しいですね。落ち着いた曲はオッサンが歌っていればいいんです(笑)。
そしてそんなエネルギーを、社会人になってから荒波を泳ぐ力に変えていけばいいわけです、ティーンエイジャーの作る音楽は、攻撃性に満ちていてこそだと思います、若い子が「世界は素晴らしい」なんて歌っていたら、逆に殴りたくなりますもの(オイ)。
そんな十代の魂がぶつかり合うガルクラ、最終巻まで出揃ったら13話マラソンをやってみたくありますね。仁菜桃、最高です!
円盤レポート記事のまとめです。