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世界一有名な格ゲー動画を見返して、気付かされたこと

今月から特にスト6のモチベーションが高まり、連日プレイする、出来ない日も対戦動画を漁る…みたいな日々を過ごしています。
今はもう、ブーム真っ盛りなのもありますが毎日新しい対戦動画がYoutubeに上がり、視聴材料に事欠きません。
私のような古参格ゲーマーにとっては、他人のプレイをいつでも何処でも観られるなんて、いい時代になったものだって感じますね。
今は海の向こうで行われている大会でさえ、配信でリアルタイム観戦が出来てしまいます。かつてはネットの掲示板で、真偽もわからない結果報告を見るだけだったものです。さらに遡れば、大会の一ヶ月後に出る雑誌で結果がわかる、くらいのものでした。当然試合を観たりは出来ず、想像するのみだったのです。

そんな格ゲーの動画が、一大コンテンツとなったキッカケの動画…超有名なものについて少し語ろうかと思います。

世界を変えた1分間

まぁ、もう説明の必要もない動画です。
2004年のEVO(世界大会)でウメハラ選手が見せた劇的な逆転劇の動画ですね。これの凄さと影響については、カワノ選手の動画でこく兄ことこくじん氏が語っています。

とにかく、この動画によってウメハラ、ストⅢ3rdというゲーム、ブロッキングというシステムなどが世界中に認知された記念碑的1分間と言えますね。
個人的には、これをやったウメハラ氏が3rdをあまり好きでない事が残念だったりもするのですが(苦笑)、格ゲーが注目されるキッカケが3rdで良かったなぁと、この当時から思っています。

「俯瞰で見る」ことの難しさ

この「背水の逆転劇」の凄さについては今更語るまでもないのですが、上のこくじん氏による解説の中にもあったように、この試合の前まで、3rd自体の人気もそこまででは無かったという部分に、ハッと気づかされるものがありました。

この3rdは99年発売で、私は当初からゲーセンでガッツリやっていました。その頃、最初の上京をした直後で都内に住んでいたものですから対戦の盛んなゲーセンでやれる環境だったんですね。発売から一年後、ドリームキャスト版が発売され物凄いラグの中でしたがオンライン対戦も始め、それで「3rd仲間」も出来たんですね。更には、バイト先の後輩も同じく3rdプレイヤーだったりしたので一緒に大会に出たりしました。
こんな状況だったので、3rdのことは大人気ゲームだとずっと思っていたんですね。
…しかし、今振り返るともう格ゲーが完全に下火になっていた時期であり、世間的に流行っていた訳ではないようです。私は、長らくそうは思っていなかった、思える状況になかった、という所でしょうか。
99年は、格ゲーマーのバイブル的雑誌だった月刊ゲーメストが新声社倒産により廃刊し、ゲーセンも音ゲーブームの時代だったかと思います。私もビートマニアは、専用コントローラーまで持っていて家庭用でそれなりにやり込んでいた記憶があります。格ゲーよりそっち、な時期は確かにありました。

こちら、ゲーメストが絶好調だった時代を懐古した記事ですが、ここから雑誌が倒れるまで(もっとも、倒産の原因は別でありゲーメスト自体は黒字だったそうですが)僅か6年です。
6年前といえば2018年、仮面ライダービルドやジオウの頃ですが、そんなに前だと思えません…比較の基準がそれかよ、とお思いでしょうが(笑)。ゲームでいえば、スト5の3年目ですね。…明らかに、業界の流れも緩やかになっている、というか当時が速すぎた、とも言えますね。

話が逸れましたが、要は自分がハマったものを、客観視することは難しいんだなと感じた、ということですね。
しかし3rdはその後20年以上プレイし続けましたし、また続けられる程対戦が出来たのも事実です。商業的に成功しなかったかもしれませんが、プレイヤー、愛好家を生んだという点では間違いなく大きな成果を上げています。思い出の多い作品なので、「失敗」とは思いたくないものですね。

おそらくは最も多く見たであろうVS画面です
きっと、記憶から消える事はないでしょう

現在、絶縁宣言(?)した春麗を結局6でも使い始めたところですし、このゲームが自分に刻んだものは、これからも残り続けると思います。
今でも、最高傑作だと思っています。

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