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ガルクラ3巻を観ながら、この夏の盛り上がりを想って
夏休みも終わりましたが、最後にガルクラ一挙放送なるイベントがあり、Twitterでトレンド一位を取るほどに話題になったみたいです。
5時間20分の大ボリュームですが、言っても半日で観られてしまうんだなぁと思ってしまう、基本2クールの時代に育ったオッサンです。
この一挙配信のラストにスマホゲームになることなどが告知されましたね。アニサマ参戦や今後のライブの予定も続いてますし、アニメは一応終わりましたが全然継続中のコンテンツ、といった感じです。
私も現在のところ予定はないですが…トゲナシトゲアリのライブには興味があります。現在休養中の二人が復帰して5人揃ってからのライブに、行ってみたいなぁ~と、考えていますね。こちらも勢いがありますから、チケット取るのも大変そうではありますが。
ちなみにこの一挙配信は9月6日まで観られるそうなので、興味ある人はあと5日、観てしまいましょう。
「ダイダス」との対立が明確になる3巻
そして先日、Blu-ray3巻をゲットいたしました。
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グルメ系アニメみたいに思えました
今回は4,5話に、放送前に公式が公開していた5人のPVなどが特典として入っています。毎巻恒例、トゲトゲの新曲入りCDは今回、「渇く、憂う」という曲です。
王道のロックな曲調に、世の中気に入らねぇ、な歌詞が乗ったトゲトゲらしい曲ですね。しかし先日アルバムも出たというのにこんな矢継ぎ早に新曲が出てくるので、なんかもう二期、やらないと勿体ないぜって気持ちになってきました。
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そもそもすばるって名前がとっても綺麗
4話はすばるんのおばあちゃんと「嘘つきバトル」を繰り広げる面白回ではありますが、2話の登場以来フワフワしていたすばるんのキャラがしっかり立ってくる重要なエピソードですよね。これがあるから11話、会場にある姿が感動できるわけです。
5話は現・ダイダスのボーカル、ヒナが仁菜のクラスメートだったことが判明する回。実は前半の最重要エピソードとさえ言えるのではないでしょうか。この関係性が、いわば最終回まで話を引っ張る作品の「軸」になっていますから。放送当時、「このアニメ面白ェな!」みたいな感想が増えてきたのもこの時期だった気がします。
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このアニメ名物の「トゲ」が定期的に出るな、と認知された5話ですね。
実際に、田舎で一緒だった友人と上京先で鉢合わせすることなんてそうそうないと思うのですが、それが起こるからフィクションの世界は面白い。そして、私自身がこの頃を振り返ってみて、このアニメが想像と違ったな…と思う部分は、まさにダイダスにあるんですね。
ダイダスは「敵」ではない
5話で、仁菜にとって命を救われた曲「空の箱」を歌う現在のダイダスが登場しました。アイドル的な人気を博しペンライトで盛り上がる観客に憮然とした表情を見せる仁菜は、ボーカルがヒナだと気付き会場を飛び出します。そして怒りをぶちまけるわけですが…ここだけで見ると、ダイダスは、
「大切な曲を解釈不一致の演奏で聴かせるバンド」
「大好きだったバンドの変わり果てた姿」
のように描写され、まさに仁菜にとっては「倒すべき敵」になっているんですね。私も5話視聴時は、そう思っていていずれヒナ含むダイダスのメンバーの鼻を明かしてやるのがこのアニメの主題なのだな、と感じていました。
しかし、
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話が進むにつれて、ダイダスはダイダスで一生懸命活動し、今の成功を手に入れているんだという空気感が出てきて「悪役」の気は無くなってきたんですよね。道は違えたものの、それは互いを否定するものではない…この辺、ガルクラが令和のアニメなことを感じさせてくれます。
これが平成…たとえば90年代の作品ならば、きっとダイダスを「倒す」のがゴールになっていたと思うんですね。
群雄割拠の音楽業界で、どんなアーティストも「生き残り」に必死である。それを描いている点が、ガルクラの誠実な部分だと思っています。そしてそれは、悪役はいなくともドラマを作る事は可能である、と創作者の視点で示唆をもらっている気分になるものでした。
ガルクラもまた、私にとっては教材の一つだったんですね。
この作品のライブシーンはどれも素晴らしいですが、お気に入り度上位に来ていますのがこの5話の「視界の隅 朽ちる音」ですね。
曲もいいですし、最初はスマホで撮影していたお客が途中から録画そっちのけでノッているんですね。こういう細かい描写が多いのが、このアニメのクオリティの高さだと思っています。
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次の4巻では、ついに5人になり、5人での初ライブがある6,7話ですね。「これは、毎週感想書くべきだ」と判断したタイミングでもありました。今年いっぱい、円盤でのガルクラ振り返りを楽しんでいきます!