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トップをねらえ2!を観て…なんでもありのアニメの強み
ジークアクスによるガンダム熱、ロボットアニメ熱、SFアニメ熱がにわかに上がっている昨今、そのジークアクスに向けた予習…というわけでもないですが鶴巻監督作品も観ておくべき、と考え未見だった
「トップをねらえ2!」
を鑑賞いたしました。
1と同じく全6話なのでサクッと観られそうだな、と軽い気持ちで見始めたのですが…
甘く見ていました。
情報量の多さと意外性で、1話ごとに視聴後、頭の中を整理する必要がありすぐ次の回には行けませんでした。結果、6日かかったんですね。
1,2共に落ちこぼれが「トップ」になる作品
まず、庵野監督が手掛けた1作目はそれこそ、90年代に視聴済みでした。大方の人が知っているとは思いますがスポ根アニメのノリで始まり、地球の存亡をかけた壮大なストーリーに発展する意外性とその熱さで伝説となっているOVA作品です。
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そういえばミサトさんもいつもこのポーズでした
今となっては「2」も20年以上前の作品になりますので立派に懐かしアニメではあります。なので今更隠すことでもないのでネタバレ大解放で語りますが、キャラ設定や固有名詞を一部流用している別物のように始まり、実はしっかり前作のその後を描いている作品だったんですね。
「1」のラストは主人公ノリコとカズミが宇宙怪獣との戦いを終え、一万二千年後の地球に帰還したというものでした。「2」はその一万二千年後の、生存を図る人類の物語だったことが途中から判明します。「2」のラストは、そのまま「1」のラストと繋がっていたんですね。
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そして、全6話を完走しての率直な感想を申しますと…
・前作に比べると、熱量が足りない
・6話で終わらせるには、情報量が多すぎる
・今、観ると、2000年代アニメの洒落た空気感が愛おしい
・状況の絶望感の見せ方は上手い(これは前作から)
・ラストシーンで、全てが弾けた感覚があって純粋に感動できた
こんな感じでした。
私個人の観た順序が逆ですが、エヴァ新劇場版を彷彿とさせる画が沢山ありこちらがプロトタイプなのだろうな、という納得感もありました。
トップをねらえ1のような熱血アニメとしての面白さはありませんでしたが、それも一万二千年という規格外の時間経過を考えれば「色々変わるよな」と腑に落ちてしまうような、ズルい作品でしたね(笑)。
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というのは面白かったですね
しかし全編通して観ると主人公らしさはラルクの方があったようにも
アニメは絵に描いてしまえばいい、を思い切りやる監督たち
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以前、どこかのインタビューで庵野監督が
「アニメは絵に描けばいいので、なんでもできるんです」
と仰っていたのを覚えています、うろ覚えですが。
トップをねらえシリーズはまさに、「アニメならでは」のスケール感で無茶苦茶な設定やメカを出す作品です。地球を動かして敵にぶつけるとか、下手するとただのギャグマンガな描写も大真面目に描いて成立させてしまうんですね。「2」はそれがまさに、より広がりを見せる作品なので「1」以上にとんでもない出来事の連続になります。
しかしその先、というか根っこのところに感じたのは「未来に対する想像」なんですよね。またガンダム寄りの表現になってしまいますが、
「人類が進化していくかたち」
「戦争を含め、歴史は繰り返される」
…と、いったようなことを伝えている気がしました。
そんな主題がありつつもトップ2は、「1」との関連性を示してハッピーエンドに持って行ったことで、観る者に未来への希望を与えてくれる作品といっていいのではないでしょうか。
ここは私の勝手な予想、推測ですが…
「ジークアクスも、こんな感じになるのかな」
と、感じてしまいました。現在公開中のビギニング、冒頭部分を省いてマチュたちのパートから始めればそれはもうこのトップ2と同じ流れであったろうな、って思いますので。
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しかしそこは、一度トップ2でやったパターンであればこそ変えてきた感がありますし、原典たるファーストガンダムに帰結する…だけではない、予想を越えるものを見せて欲しいな~という思いもあります。
何より、20年前の作品と同じようにやっていてはつまらない、と言えますしね。
それと同時に、絵に描けばいいのでとてつもないことをやる、というのは是非とも今年の作品でも見せてもらいたい要素です。現在最初の部分をお披露目した段階ですが新旧ファン共に喜ばれているわけですから、この流れは活かして、かつ広がりを見られれば最高だな、と思っているんですね。
そんな、同じ鶴巻作品を観ての感想でした。
これまた順序が逆ですが、遠くないうちにさらにフリクリも観ないとなって感じです。こちらも遥か昔に1話だけ観た記憶があるので、改めてキチンと履修したいと思っている作品なんですね。
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