月野うさぎ生誕祭・無敵の泣き虫におめでとう
一日過ぎてしまいましたが、昨日6月30日はセーラームーン・月野うさぎ嬢のバースデーでございました。
日本を代表するアニメキャラの一人です、おめでとうございます♪
凄み、厚みを感じる第47話
3月にこんな記事を書きました。タイトルの通り、放送開始記念日なので原点である第1話を観ましたというものですが、今回は2年目の「セーラームーンR」、今風に言えば二期というのでしょうか…しっくりきませんが。
その第1話、通算47話を見返してみました。
とにかく力技で、終わっていた物語を再度始めた…という印象が強いRの第1話です。何しろ前回で全員が戦士としての記憶を失って普通の生活を送っていたところに敵が出現、ルナはやむを得ずうさぎの記憶を戻して再び変身するように促すのですが…
「その気になったら、いつでも戻せた」
みたいな記憶の戻し方が、地味に笑えてしまいます。
だって前作、言ってしまえば「全滅エンド」なんです。しかし「普通の女の子に戻りたい」といううさぎの願いが奇跡を起こし、再び転生するに至った…という壮大なラストだったのに、次回で早くも「うぅ~仕方ない、うさぎちゃんもう一回アレやって」みたいなノリで元に戻しているんです。さらにそこからうさぎの再変身までの時間が異様に短い。90年代だからこそ、な部分だと思います。おそらく近年のアニメなら、再び変身するまでの葛藤→振り切って変身で1話END、だったのではないでしょうか。
大人の見方をすれば、制作側にこの回で変身と戦闘までを入れなければいけない、的なノルマがあったのだろうと推測できますが、結果として前作最終回の余韻が滅茶苦茶になっている…そんな再開の一編ですね。
ちなみにファン的には基礎知識ですが、このRの4話までは、病気療養中だった三石さんの代役で荒木香恵さんがうさぎ役を演じています。荒木さんはその後ちびうさ役でしっかりレギュラー入りすることになりますが、この頃もしインターネットがあれば世間の反応を見てみたかったものです。
そんな感じで、無理矢理感がありつつも再スタートの物語として成立させている、東映のパワーを感じるのがこのセーラームーンR第1話だと思います。
月野うさぎは、女の子の「代表」
数年前に引退した、これまた日本を代表する女性歌手安室奈美恵さんがいます。彼女の人気は圧倒的で、CDビジネス全盛期だった90年代を牽引していた一人である、これに異論のある人はいないと思います。
その90年代当時、何故彼女がここまで支持されるのか?を分析していたテレビ番組を観ました。若干記憶が曖昧なのですがその中で、
「世の女子は、自分達の代表者を求めていた」
「まさに安室奈美恵こそが、ギャルたちのエースなのである」
と、言わば若者たちの象徴としてアイコンになっているのがこの人気の理由であると語られていたんですね。
すでに表舞台からは降りられた彼女ですが、その音楽と共に時代の象徴としてこの先ずっと語り継がれていくのだと思います。
そして、私はセーラームーン、月野うさぎもまた「日本のアニメ」のアイコンであると思っています。
日本のアニメファンが、代表的なキャラクターを求めていたところに現れたスターだったのが、セーラームーンです。月ですが、星です。
可愛い顔、まさにアニメキャラなスタイル、長い金髪。
身近なセーラー服を基本とした、派手でも地味でもないスーツ。
ドジで泣き虫、恋する乙女、仲間思いかつ強い正義感。
言ってしまえば、魅力しかないようなキャラなんですよね。
それは他のセーラー戦士にも言えますが、実はアニメのキャラとしては手垢のついた要素ばかりながら、それらが上手くバランスを取って融合していて、結果的に独自性の際立つキャラになっている、もしくは「なった」か。日本人が自国のフィクションキャラとして世界に発信できる、誇りを持てる存在がセーラームーンである、というのは言い過ぎでしょうか?
昨年、映画公開日と重なって彼女だけ誕生日祝いをしていませんでしたから、そのぶん褒めちぎっております(笑)。
R1話、敵を前にして「これは自分の夢だから大丈夫」と、お気楽なボケをかますのも今見ると「強さ」に見えたりしますね。
月野うさぎ&ちびうさの生誕祭として、うさぎ談話をしてみました。
やっぱりセーラームーンのキャラには癒されます。
昨年のセーラー戦士生誕祭はこんな感じです。
そして、今年のレイちゃん祭。
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