見出し画像

2冊目のリコリコ小説感想…食べて寝て、遊んで…が面白い

今更なのですが、リコリコ・公式noteの存在を先日知りました。

これは反射的にフォローしてしまいましたね。三ヶ月前に舞台を観に行きましたし、我ながら結構なリコリコファンだなぁと自認していますから。
しかし、ここで気付いたのはその舞台の円盤をまだ予約していなかったことです、次の休みに、予約しに行きます…ネットではなく、どうしても買いたい実店舗がありますゆえ…。

読み応え抜群の「小話」

そしてリコリコの話として、先日小説2冊目の「Recovery days」を読了しました。

一冊目と表紙が似ていて、買った時に少し不安になりました(笑)。
「合ってるよな、これ?」って感じです

ちなみに、一冊目の感想はこちらに綴っております。

五つの章が最後に繋がる、そんな構成が見事だと書きましたが2冊目もそうでした。2章のヤクザの話、4章のフキ&サクラの活躍は独立していましたが、他の章は繋がっていて、最後に喫茶リコリコの面々が揃って終わりを迎えます。

今回、第三章の「Cough」において、この作品の醍醐味である千束&たきなのイチャイチャぶり(笑)を観る事ができます。もはや家族以上ではないか、という二人の絆が描かれているんですね。第一章もそうでしたが、今回は食べ物の描写が多く、それが活字ながら実に美味しそうに書かれています。個人的に赤飯って何かの行事か、祝い事のときにだけ食べるものだと思っていたのですがこの小説で新しい知見を得ましたし、何より赤飯が食べたくなりました。

冒頭、喫茶リコリコのメンツで映画に行く話でしたが
千束の映画オタクぶりが本当に面白かった
というかこの千束を見ていると、こちらも幸せになれますよね

第四章の「One's dutles」では、テレビアニメではあまり見られなかったフキ&サクラの任務の様子が描かれます。というか、激しい戦いです。その戦う相手というのが、あまりにも狂気の沙汰な連中で緊張感抜群、その中でリコリスの中でも優秀な二人がその実力を発揮していくところは格好良かったですね。これ、映像化するとクレームに繋がりそうな過激な場面も出てきますが、純粋に読み応えがあって面白かったので、「クレーム…」と頭をよぎってしまう今の世の中が、本当窮屈でつまらないなぁ、という思いをあらたにしたものです。

千束&たきなの陰に隠れがちですが、この二人も生粋の猛者です
というか、サクラ顔が見切れてるのがかわいそう

相手が相手なら、躊躇せず殺す。そんな女子達、格好良いと思いませんか。


実は日常アニメのリコリス・リコイル

基本的には現代劇で、日常に潜む非日常を描いた作品ではありますが、当たり前の日々をおくる「当たり前とは違う存在」がこの作品のキモだと思っています。ただ映画を観に行くだけの話が面白いですし(微かにネタバレしますと、間違えて違う映画館に行ってしまいリコリスの能力でなんとかします)、そんな普通の日々、がいいんですね。

最後の第五章、おそらく誰も予想できなかった世界での話になります。危険度もMAXですが、どういうわけか一番コメディ色が強いという。全編、楽しい雰囲気が続く小説でしたね。実は事件など何も起こっていないときが面白いという「日常アニメ」なリコリコの魅力が詰まっていました。

新作アニメのお目見えはまだしばらく先になりそうですが、一昨年本放送を観ていたときから「推す価値アリ」と踏んだこの作品なので、こういった小話も含めまだまだ付き合っていけそう、楽しめそうなのが嬉しいですね。

最後は映画帰りにゲーセン、でした
遊びのルートが自分と似ていて、それもまた嬉しいという


ところで、新作アニメがテレビ二期だったと仮定すると、「歌」が気になりますね。

ヒット作に名曲あり、とはよくいったもので、今でもこの「ALIVE」はよく聴きます。オープニングらしい躍動感、疾走感がありながら儚げでもあるという、Clarisらしい素晴らしい楽曲です。
そして、違う作品と組み合わせるのが流行ったエンディング、

さユり「花の塔」もまた作品に欠かせない一曲。
個人的にはこの曲で舞台のカーテンコールを思い出して泣きそうになってしまいます、リコリコのエンディングがこれ以外の曲になるのがちょっと想像できないレベルになってしまっています。

つまり、新しいオープニング&エンディングとなると相当ハードルが高い作品になってるんですね。この2曲を越える新しい歌に出会えるのでしょうか。もしそれが叶うなら、もう脱帽する以外にありませんが。
そんな想像もしつつ、これからもこの作品を追っていきます。

いいなと思ったら応援しよう!