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オトナプリキュア7話感想…「答えに還る」、大人に必要な強さ

今週も来ました、オトナプリキュア7話「ウレイノカジツ」が放送されました。

今回は春日野うららちゃんメイン回、舞台での役作りに悩むうららが一週間の休暇を与えられ、降ろされたと思い落ち込む。そんな折街でシロップと出逢い、うららは女優の道に入ったことで忘れていた自分の原点、「歌」を思い出す…。

「色々あったけど、やっぱりこれ」の重要性

今回はネット上では「うらシロ!うらシロ!」と二人の関係性の尊さに悶える声が多く聞かれています。うららとシロップに好意を寄せあっている描写は、のぞみ・ココほど明確ではなかったと思いますが大人になっての再会は、それだけでドラマチックなものですね。

うららを前に少し照れたりするシロップ、やっぱり彼も男子です

シロップはうららの歌をキッカケにギターを始めたことや、その歌声が素晴らしかったことを諭して「自分の強み」に気付かせます。これによってうららの悩みは解決し、再び稽古に取り組む…というサクセスストーリーになっていましたね。
うららは憧れの舞台に出られる喜びと同時に重責も感じていて、イメージする理想像と自身のギャップに悩んでいたと思われます。ですがかつて活き活きと歌っていた自分を思い出した事で自縄自縛から解き放たれ、それがキュアレモネードへの変身にも繋がる、王道のストーリーでした。うららの歌を挿入歌として描かれる戦闘シーンには、これまでの変身とはまた違った躍動感がありましたね。

オトナプリキュア先輩のドリームが加勢するのも、良い流れでしたね。

私の印象、「最短距離が最適解とは限らない」と伝えているような物語だな、という感想です。

悩むうらら、降板にショック、ではなく受け入れ気味だったところが大人っぽくもあり
滝川さんが「歌」に期待していたことが最後に解ります

このラストで演出家の滝川さんに「歌に期待していたならそう言ってやれよ」と思った人もいるかもしれません。しかし最初から答えを与えられるより、自分で気付くことが大事、という話なのだと私は受け取りました。結果だけ見れば、「なんてことのない話」かもしれませんがそこまでにぶつかって出来た傷がその答えへの自信になる。その厚みがあるから次に踏み出せる、そうして「答えに還る」、これが変身とリンクしている直球ながら見事な物語だったと思います。

既に出ている答えに、辿り着くまでの軌跡

そして今回は本筋のうらら話とは別に、一大イベントがありました。

のぞみ&ココの、実質同棲スタートです

ココがこちらの世界での家探しをしていると偶然のぞみの隣の部屋を紹介され、くるみによって無理矢理決められてしまうという大事件です。これはカップリング視点で見るともはやどんな強敵出現より物語が動いているといっていいでしょう。ここはくるみとブンビーさんのアシストが素晴らしすぎた。

このくるみの顔でご飯7杯はいけます

のぞみが隣に住んでると知っての、このくるみの嬉しそうな顔。
ブンビーさんの営業成績にも貢献できて、ココ&のぞみの距離も縮まり、Win&Win&Win&Winです。いや、ココは困ってるだろってツッコミもあるかもしれませんが、

ココの気持ちも、もう明らかなんですよね

くるみが真剣に二人のキューピッドであろうとしているのが、二枚目の表情で解りますね。ココにボディブローを見舞ったナッツもそうですが、パルミエ王国側の人間がココに「のぞみを大事にしろ」と言っているのが面白い。普通は「王としての使命が…」と言いそうな立場のはず、だからです。これは長く共に戦った仲間として夢原のぞみが信頼されている事もありますが、何より

ココの本音も明らかですよね

ココの気持ちも周りのほうがよく解っているから、だと思います。ココはありがちな優柔不断なラブコメ主人公男子の趣きがありますが、そんな男がヒロインを捨てて仕事に行く、なんて展開は考えづらいのでここからどう動くかは大方決まっています、というか視聴者がそっちしか望んでいない。

今回うっすらとではありますが遂にダークナイトライト、満と薫の二人も出てきました。色々な困難も描きつつ、やはり皆が観たいものに応えているのがこのオトナプリキュアだと思うので、残り5話も毎回「楽しさと驚き」に満ちているのではないか、と期待しています。

その満と薫ですが、ここまで来ても純粋な味方かどうか判別出来ない、というのも面白いポイントで、黒幕たるベルの目的もそうですが、現代社会の「闇の根幹」に切り込んでいきそうな予感もしているのが楽しみなところです。

次回はこまち回、でありつつ核心に迫りそうな予感がしています。
彼女も芽の出ない自分に悩んでいるので、どんな「答え」に辿り着くのか…というのが見どころですね。

悩んで悩んで、原点に還る。

これを現代の「オトナ達」に伝えているのがこの「キボウノチカラ」なのだと感じています。

過去回の感想記事はこちらです。

ここが長くなってきたので、マガジンにまとめようかと考え中です。

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