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ガールズバンドクライ6巻レポート…ライブアニメのレジェンド!

今月もやってきました、ガルクラ円盤発売日。いよいよ残すところ2回、2枚ですね。

ラブライブ感がありますダイダス
しかし黒髪2人の表情は「バンドマン」ですね

今回は第10話、11話を収録。フェスで遂にライバル・ダイヤモンドダストと相まみえるトゲトゲのいわば「決戦」が観られます。特に11話は、放送当日にテレビ前で前のめりになった記憶があるので思い出深いですね。前巻の8話に続き、紛うことなき神回です。


人間は、歳を取れば取るほど格好悪くなる

まず第10話の放送当時の感想です。この回は仁菜が地元・熊本に戻り家族との…いえ、父親との蟠りを解くドラマ回でした。私自身の感想としては、「優しいな」とも「温いな」とも感じました。この作品は、仁菜が音楽によって自分の過去へ復讐している物語だと思っていて、バンドで成功することで家族を見返してやれ!と彼女を応援するのが視聴者の心情な、はずでした。父親と仲直りしてしまったら、その牙が抜けてしまうんじゃないかと懸念したものです。

一方で、放送からほぼ半年を経て振り返ると、この問題はそんなに単純でもないのかな、と思えるようになりました。最終的に父親は仁菜の判断を全て認め、受け入れた格好で再び都会へ送り出したのですから、これは完全な仁菜の勝利だものな、という感覚です。とことん突っぱねて、家族と絶縁…よりも、大きなものを得たことによる解決の爽快感があったんだな、決してなぁなぁで済ませました、みたいな話ではなかったと思えます。
どうも、近年のやたらと表現にイチャモンが付けられがちな風潮に尻込みして緩い話に落とし込んだように見えてしまった、という猜疑心が自分の中にあったようです。ですがこれは仁菜が実りを得ただけの展開になっているので、見事に過去への復讐を果たした、という見方が出来るのではないでしょうか。あの女性教師をぶん殴る展開も、見てみたかったといえば、そうなのですが(笑)。

あてもなく飛び出した都会で(あてはあったけど自分で捨てた)、
最高の仲間に出逢えた仁菜は、勝者ですね

何より、上辺だけを取り繕おうとする邪悪な大人がいかに格好悪いか、それを存分に見せている痛快さもあったと思います。人間は老けると、見た目だけでなく内面も醜くなるものです。だから、その意識を持って抗っていく必要があるんですね。歳を取ることは避けられないのですから。

超電磁バンド・トゲトゲV

もはや、第11話に関してはアレコレ語る必要もないほどの名作エピソードですね。ライブシーンの熱気と、それによって5人が一つになった光を存分に浴びることが出来ます。
先月、実写版ボルテスⅤを観てきましたがガルクラもまた、合体して戦う5人の物語だなと感じました。ステージ上で演奏するバンドは、まさにバトルシーンで技を繰り出す戦士と違わないカタルシスをもたらしてくれるからです。何よりこの「空白とカタルシス」における仁菜は、初めてのフェスとは思えない
「お前ら、とくと聴け!」
といった堂々たる振る舞いですよね。完全に、ダイダスと戦闘モードです。

何回観ても、大サビの部分でちょっと泣きそうになります。
この回のライブシーンだけで、ガルクラ観てて良かった感が120%増し増しになったのは確実です。制作スタッフの全力をぶつけてきた感じがたまらない。

ついでに、曲の前のこのシーンも大好きです(笑)。リアルのライブでも再現してくれたとか。ここで実力を存分に見せた上、曲ではイントロでゴリゴリのベースを聴かせてくれたりしてもう、ルパさんに惚れるしかないですね。

バンドはステージの上で全てを語る。
そんな美学を体現しているかのようなフェスのステージでした


そして今回の特典CDの新曲は「臆病な白夜」という曲です。

これもまた、仁菜の「未知の世界に飛び込む」気持ちを歌っている様に聞こえます。毎回思ってますが、このBD特典の新曲は、アニメの方で描き切れなかった不安や葛藤を表現した曲が並んでいる様で、言ってしまえばトゲトゲの
「裏アルバム」
を聴いている気分です。音楽で見せてくる、いや聴かせてくる舞台裏って感じですね。これもあと一曲で終わりだと思うと寂しいですが、2024年を象徴する作品との出会いとして胸に留め、最終巻を待とうと思います!

毎回付くこのレプリカチケットもいいんですよね
最近はチケットも電子化が進み紙のは無くなりつつあると聞きますが、
当日の記録として、思い出としてこれほど確かな「残るモノ」はないですからね


これまでのガルクラ円盤レポです。
いよいよ次回で最終回!


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