アプリ開発者が RubyKaigi2023 に参加したなら。
はじめに
dahhara は Ruby が書けない。
いわんや Rails をや、である。
dahhara は Android/iOS 開発者である。
Kotlin を書きたくっては Android アプリをリリースし、Swift を書き散らしては Apple に Reject される生活を送ってきた。
ある日、社内の Talent Management(TM) チームからDM が届いた。
こうして、松本行きが決まったのでした。
そういう訳で、こちらは、RubyKaigi2023 にオフライン参加して感じたことを書き連ねております。
DAY3 が終わり、
松本発新宿行きの 18:40 の電車に飛び乗り、
そうだせっかくだから note に書き残すかと、
家についたら荷物の片付けもうっちゃって、
筆を取った次第です。
前述した通り、Ruby が書けないのでめちゃめちゃ技術的な話は書けないかもですが、会場の熱気とか、雰囲気が伝われば何よりです。
勢いのままに文章に起こしているので長くなるかもですが、お祭りの余韻に浸りながら日曜に飲むコーヒーのお供に、お付き合いいただければと思います。
そういえば、note さんもスポンサーブースを出してましたね。会期中だけでなく終わってからもお世話になりますです。
簡単な自己紹介
@dahhara
WED, Inc. Engineering Manager
Android/iOS Developer
アプリが叩く API Server が Ruby on Rails で書かれているので雰囲気で読みに行くけど、自分では Ruby は書けないくらいのスキル感
DAY0(5/10)
参加された方はご存知だと思いますが、今回 WED は Ruby スポンサーをするということで、現地にブースを出すべく松本に前入りして準備です。
現地入りの細かい時刻の指定はなかったのですが、前夜祭 兼 決起会に間に合うように19時にはお店に来てね☆というお達しだけあったので、間に合うように仕事をしながら夕方頃に現地に着きました。
電車に2時間半くらい乗るので、わりと仕事を進められるなとルンルンで乗り込んだら死ぬほど酔ってぐったりしたのは秘密です。
特筆することもないですが、まあわりとしっかり準備してイベントに臨んだというのが分かる程度の写真を残しておきましょうか。
本当にしっかりと考えていた話に興味があれば下記を見てもらえればと。
DAY1(5/11)
朝起きたら何故か頭が痛かったですが、熱いシャワーを浴びたら元気になったので、会場に向かいます。不思議ですよね、松本の美味しいご飯とお酒をしこたま飲み食いしたくらいで頭痛に関係するような心当たりが一切ない。
DAY1 は祭りの開会式に当たる Matz Keynote からです。
変な意味を含まず素直にこの分野の素人なので、Ruby のこれまでの経緯とか未来の説明はありがたいし面白かったですね。
あと、そもそも Wikipedia の Ruby の項目でしか見たことなかった Matz さんが生で喋ってるのを見て不思議な気分になりました。
なおこれは余談ですが、今後3日に渡って Matz さんが普通に WED のブースに遊びに来たり会場を歩いててビビり散らかすことになります。
RubyKaigi ってすげぇ!!
この日はブースの運営をしつつ普通の仕事もしつつ、セッションも聞いてみたかったので #rubykaigiA の LT を聞きに行きました。
発表は BINGO 作ったよーとか Ruby コミュニティきっかけで行きたい会社に行けたよーとか多種多様なテーマでとても楽しめましたね。ある発表では難しくて理解が追いつかなかったのですが、不思議と Ruby を始めたら必ず Parser 周りを勉強しないといけないという感覚に襲われました。多分そんなことはない気がするのですが、詳しい人が居たら教えてください。
何はともあれ、どれも楽しく拝聴させていただきました。発表者の方はおつかれさまでした。
Official Party の話もすこしだけ拾っておくと、めちゃめちゃ盛況でした!!
人がどれくらい居るのか不安だったのですが、蓋を開けてみたらめちゃめちゃ活気がありましたね。
写真もあるのですが、最速で記事を書きすぎてどう許可を取ればいいのやら皆目検討がつかないので一旦控えておきますね。
ここでは Qiita さん、MEDLEY さん、MNTSQ さん、DeNA さんと色々とお話させていただきました。長くなるので申し訳ないですが要点をまとめると、
どこもマネージャーは組織の体制について試行錯誤してる。
自分の力が発揮できる環境は楽しい。
ゼルダの伝説早くやりたい。
等々について喧々諤々の議論をしてました。世界を救うのを我慢して RubyKaigi に来てるのであれば、それはもう覚悟が違うよなあと思いました(こなみかん)。
DAY2(5/12)
めちゃめちゃ今更ですが、WED のブースでは「お金がもらえるお買い物アプリ ONE」のレシート買い取り体験をお祭り仕様にカスタマイズして、レシートを貼ったらガチャガチャで景品プレゼントという企画をやってました。
2日目は特に人が多かったような印象があって、レシートを貼り付けているキャンバスがとても充実していましたね。
もっと言うと、Matz さんが貼ってくれたレシートがこの下に埋もれて見えなくなったが故に、ある種のエモさが出てきた瞬間でもあります。レシートアートとはよく言ったものです。
この日は午前中に時間があったので、各ブースをまわらせてもらいました。
特にメドピアさんのところはクイズに答えるとノベルティが貰えたのですが、問題がズバリ DAY1 の Keynote で喋っていた内容だったので、「あ!!これ昨日 Matz Keynote でやったところだ!!」とバッチリ進研ゼミムーヴを決めてノベルティ貰ってきました。やったぜ。
ちなみに、これはめちゃめちゃ身内の自慢になりますが、初日のブース運営を経て、
ブースの導線をガチャガチャ -> 景品受け渡し -> 開発談義の流れができるようにどんどん横に流れるようにしよう。
海外からの来場者も居るので、英語で書いたプロダクト説明の冊子を用意しよう。
Twitter アカウントの QR コードを印刷して各自パスケースに入れよう。
などのふりかえりを全体でして、それを遂行したので昨日よりも遥かにブース運営が円滑な一日でした。すごいチームなのだなあ(詠嘆)
勿論、めっちゃ頑張ったのでその分の慰労会もしてきましたとさ。
DAY3(5/13)
とうとう最終日です。
この日の出だしは Ruby Committers and The World という、パネルディスカッションですね。
かなりの目玉イベントだったかと思います。
かなりの目玉イベントです。
松本はご飯もお酒も美味しいから、そういうこともあるよな。わかる。
とはいえ、開始数分で急激に座席は埋まっていった印象です。
トーク内容は自分には難しく感じられるところもありましたが、何より絶対に皆さんの記憶に残っているのは、壇上でいきなりコーディングを始めて、オンライン参加のチャット欄に「出先での障害対応スタイル」とコメントがついていたことでしょうか。
流石にシュールな光景で笑ってしまいました。
さて、レシートアートもラストスパートです。
これもまた今更ですが、WED のガチャガチャではノベルティが3種類の中から当たります。
で、1等賞がタンブラーなのですが、中々これがかわいい見た目と色合いをしています。むしろ俺が欲しい。
これが欲しくてリピートしてくれるお客さんも居たりして、結果としてせっせとレシートがペタペタ貼られたキャンパスは非常に立派な風格が出るに至りました。
この間にも、ビビットガーデン(食べチョク)さんのブースで EM の人と採用についての悩みをお話させてもらったり、GMOペパボさんのマネージャーの方に新卒採用についてお話を聞いたり、ユニファの CTO やっている方がブースに来てくださったので CTO ってどんなことをしているんですか?と色々とお話を聞かせてもらいました。皆様ありがとうございました。
まだまだマネージャー5ヶ月生くらいなので、お話を聞けて嬉しかったです。
なお、お昼は蕎麦を食べに行ったらルビーセットがあってちょっと感動しました。美味しかったですし、ばっちり Food Voucher を使ってきました。
お祭りの時間とは短いもので、早くもブースのお片付けです。
持ってきた機材はしっかり梱包します。勿論、RubyKaigi 参加者全員で作ったレシートアートはオフィスに持って帰ります。
そんな感じで、楽しい3日間は終了しました。
DAY3 はこの後も AfterParty だったり RubyMusicMixin2023 などやってたと思いますが、いかがだったでしょうか?
まあ Twitter 見ている感じ、めちゃめちゃ盛り上がってそうなので野暮な確認のような気はしてます。
さて、かなり駆け足で取止めもなく書きましたが、結論から言うと開発領域の違うネイティブアプリ開発者でも、とても楽しかったです!
勿論、Ruby を使っていたらもっと楽しめる部分が広がると思うのですが、言語もレイヤーも違えどもエンジニアリングという薄っすらとした根っこの文脈で繋がっているので、どなたとも話していて「帰ったら自分もやってみよう!」という刺激を受けられたので、来てよかったと思っています。
来年の RubyKaigi は沖縄で開催のようですが、WED は技術に対するリスペクトを大事にする会社なので、また来年も面白い体験を引っ提げて Ruby コミュニティが盛り上がるように頑張っていきます!!「他のメンバー参加させたいから今回は dahhara 留守番ね」と言われる未来もありますが、そこは CocoaPods は Ruby で書かれているんだから iOS 開発者も行っていいはずだ!と駄々をこねてみます。
それでは、長くなりました。
皆様、ありがとうございました。よい週末を。