普通でいいや。-特別なアイツと普通な自分を比べて-
『普通な俺ってなんなんだ?』
と普段から思う。普通というか、普通よりちょっと劣ってる僕です。
秀でて得意なことはなく、極端に苦手なものもない自分。(強いて言うならコミュニケーションと数学は苦手だ)
多分世の中の大半の人はそうだろうし、だからこそ、その普通が普通なんだと思う。
でもよく周りを見てみると、普通に見えない人達がいる。
『模試の英語、全国一位でした』
『国体の県代表になりました』
『ピアノ弾けて絵も描けて、運動神経抜群です』
液晶を覗くと
『高校生でNPOの活動をしています』
『将来の日本代表候補の中学3年生』
『タレント○○の長男はイケメンで東大生』
明らかに普通じゃない。
同じ人間か...?
そんな輝きを放つ人たちが映った画面をダラダラ転がりながら見ている自分がなんだかやるせなくなってくる。
なんだかとてつもない、
埋められない差
が生まれていることに空しさを感じてしまう。
自分自身昔から何かに打ち込んできたことがない。中学に入学した当時、『部活に入ろう』と思った自分だが、結局入部締切の当日の朝まで迷った挙句、入部届を出す決意はできなかった。
こうして色々なことに理由をつけて避け続けることができてしまった結果、今自分は『普通か、ちょっと劣った人間』になってしまったのだろう。
普通から普通じゃないになる為に努力した結果、の人も沢山いることは勿論分かってる。生憎自分は努力することが出来なかった。
だがしかし、思ったことがある。
『普通なことが普通じゃない』
のではないか。
普通でいることはもしかしたら難しいことなのかもしれない。普通じゃなくいることと同じくらい難しいのかもしれない。
でもその難しいをこなせてる自分はその時点で普通じゃないのかもしれない。
普通万歳。普通じゃない万歳。
詭弁すぎる結論を正当化して、今日も布団でひとり眠ります。
普通だっていいか。
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