14本の脚本執筆を終えて・・・
今回、がっつりnoteを書くつもりです。なかなかな長文になることが予想されるので、ちょっとした休憩時間に読んでいるあなた、一回ストップ。家に帰ってベッドとかソファに転がりながら読んでください。そんぐらいユルい記事です。
1.はじめに
皆さんお疲れ様です。秋田の脚本書き高校生、sskです。
『1日1本 二週間で短編脚本14本書きます!』
完走しました。今回はそれを受けて、ちょっとした反省とこれからを。
2.反省
2週間で短編脚本を14本書きあげるこの企画。どこからのバックアップも無しに、ただ
自分の初期衝動で始めた
個人企画です。
ルールとしては、
一. 一日一本短編脚本を書く
二. その短編脚本は完成後即日、夜の9時にsskのnoteで公開・配布開始
三. Twitterで毎日作品についての感想アンケートを取る
この3つでした。
まずは、14本の作品の反省を少し書き連ねてみました。
(作品はこちらのリンクにまとめてありますのでぜひ→https://note.com/dageki_ent55/m/m12b66fd9e98c )
1日目『ばらえてぃな授業』
初日の作品。やりたいことがうまくまとまらなかったし、結局何がしたかったか改めて見ると相当わかりにくかった。「普段の日常に紛れ込むイレギュラー」を書きたいとずっと思ってるけど、イレギュラー優勢なのか、日常優勢なのか。バランスが悪かった。
2日目『桃太郎・真』
あの童話って現代版にしたらどうなんだろう、っていう割と思いつく設定ではあったけど、財宝や決闘を現代版にしたり。発想は悪くなかったと思う。ただコントっぽい匂いが強すぎる、でもコントにしては弱い。弱い。はい。
3日目『特集ダイレクト』
ここから見えてるそれは、本当にそれなのか、っていうところを表したかった。その裏の物々しさ、黒さをいまいち表し切れなかった気がする。物語が展開していく、主人公の目線はそう悪くなかったと思う。
4日目『ライジングさん』
適当な単語から物語を展開してみました。ライジングさんの飄々とした、前向きな感じは太陽のイメージと上手いこと合致した。ただ、宇野の悩み?は少し抽象的だったかな。ただライジングさんのキャラに焦点を持っていく、という点では丁度良かったのかも。
5日目『ニューイヤーズ・イブ』
近づく年明けと、ひきこもる祥吾と母の攻防。タイムリミットが近づく雰囲気。階下から聞こえる蛍の光、窓の外から聞こえる鐘の音。シチュエーションは悪くなかったと思うので、祥吾の裏をもう少し描ければよかったかなぁ。
6日目『押し入れジャーニー』
昼間の旅番組から着想を得た。1人で泊まるはずの部屋に誰かがいるというイレギュラーな雰囲気、その謎をしっかり設定付けて解消することが出来たと思う。もう少し大村の背景を表してみたい。
7日目『夜明けの展望』
ライジングさんが思いの外評価が高く、調子に乗って書いちゃったこの一本。ライジングさんほど内海のキャラが立たなかったし、篠原の存在、立ち位置も不明瞭。典型的な二番煎じに。反省。
8日目『夏野菜とおくりぼん』
家族シリーズ1作目。友人からもらったテーマ「なすび」から着想を得た。くっだらないテーマだけど、そこからここまで世界を広げられた自分を褒めます。お盆ならではの空気感、描写の変化でうまく表せたし、自分の得意な分野がこの作品で少しつかめた気がします。
9日目『むしよけ』
家族シリーズ2作目。雄基の怖いもの、存在を同一化する、というのは書けていた。ただ、彼の恐れていることが少し抽象的だった気もした。まぁ、そこは各自のさじ加減になるとは思うが。
10日目『うずまきがなくなるまで』
家族シリーズ3作目。うずまき、という一つの単語で様々なうずまき、蚊取り線香や渦潮、台風などを表現し、ストーリーにつなげることが出来ました。個人的にはおくりぼんより手ごたえあり。ただ唐突な気はしたので、もう少しなじませたい。何が唐突かは読んでみてよ!()
11日目『誰がために君は飛ぶ』
家族シリーズ4作目。同じ町に暮らしてるかもしれない、そこのリアリティが巧く表現できた。内容がタイトル負けしている気が。もう少し何か大きい展開があっても面白いと思いました。
12日目『NO BORDER』
一番苦しかった作品。前々日、前日の物語を生むプロセスを踏んで書いてみたが、いまいちハマらず。何が書きたいか、何を表したいのかよくわからなかったです。自分でもわからないものは相手に絶対に伝わらないので猛省。
13日目『公園ウォーズ』
公園を何とかして守る一人の男。この年齢層は読み手の判断で変わってくると思います。物語を展開していく要素が少し不良消化にも感じました。あとオチのパターンの少なさも顕著に感じました。努力。
14日目『夜を行く電車』
ある曲からインスピレーションを受けて書いた作品。最終日はこれだ、と13日目の夕方の時点でもう思いつきました。自分の思い描く情景と読み手の情景は違って当然だけど、雰囲気感が上手に伝わってくれるかな・・・と。
以上です。%を下記の表にまとめてみました。
総投票数は30、そのうち14票(46.7%)が面白い、過半数を占めました。※
初めての試みにしてはそう悪くなかった気がします。
※普通は12日目から廃止したので、確実なデータではありません。
4.感想
大変でした。
朝、いつものルーティンをこなしながら脚本の題材を探し、午後いっぱいに執筆、配布準備の作業。もちろん休校中のこの企画ですので、課題消費や、友人とのちょっとした運動からの誘いとの両立。すごく大変でしたが、やりとげられました。なぜかって?
Twitterで大々的に告知したから
↑7RT11いいねを記録した告知ツイート。
義務感って言ってしまうのは違いますが、いい意味でのプレッシャーになっていました。
沢山の題材を14本は生み出し、書きたかったけど「これは1時間脚本で書きたい」と思った題材や、途中まで書いて断念した脚本も何本もあります。
これからの創作活動の題材に大いに生きてくることと思います。
5.これから
この企画は実は一回目の休校の時に思いついたものです。
「ないと思うけど次休校になったらやろう」と考えていた企画で、
見事二回目の休校
となってしまったので始めた企画です。
初めての作品上演となるはずだった公演が一本吹っ飛び、休校、商業施設や娯楽の自粛。いつまで続くんだかわからないこの世の中。
この社会は在宅で楽しむ娯楽の流れになっていると感じています。
ホールやライブハウスなどに集まって楽しむ娯楽はもちろん、在宅でも楽しめるスタイルがこの期間にはいろいろ模索されることと思います。
そんな流れの中、まだまだ未熟な表現者である自分も、
在宅で楽しませることができるのではないか
と感じています。
毎日9時に出されるその脚本を見る。それが誰かの習慣になってくれたらうれしい、と思い立案したものでもあります。
これからはさらに脚本の腕を磨き、戯曲のコンクールなどへの出稿。
さらに演劇だけではなくテレビドラマ、ラジオドラマの脚本、戯曲担当としてのコンクールへの出展も考えています。
NHK秋田ラジオ第一さんの番組にラジオドラマの脚本を提供させてもらったように、秋田のエンタメ・芸術をさらに盛り上げられないか、模索を続けていきます。
そして、社会情勢が落ち着き次第上演予定だった
「才能希求譚」のリベンジ公演
も考えています。どれも自分一人の力では成せないことですので、協力してくれる周囲の方々といろいろ考えてやっていけたらいいなと思っています。
今後ともわたくしsskを見守ってくだされば幸いです。よろしくお願いいたします。
閲覧、ありがとうございましたm(__)m