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東京都国立市・谷保の駄菓子屋 〜新しくて懐かしい‥ 谷保のネオおばあちゃん家〜
【大切なことはすべて駄菓子屋が教えてくれた】2021年6月に書かれた記事再掲載です
東京都国立市。
丸い緑の山手線 真ん中通るは中央線〜♪
家電量販大手㈱ヨドバシカメラもかく歌う、JR中央線『立川』~『国分寺』駅間に新駅が誕生する運びとなった大正末期。
両駅から一文字ずつ拝借+「この地から新しい国が立って欲しい」という住民の願いが相重なり、名付けられた駅名『国立』駅が市名のルーツ。
読み方は(くにたち)でございます。
国立(こくりつ)一橋大学や私立国立(くにたち)音楽大学、東京都立国立(くにたち)高校など、覚えるだけでも大変な多くの私立・国公立の学校を擁し文教都市と名高い町のメインストリートは、その名もズバリ『大学通り』、桜の名所としても有名ですね。
『谷保(やほ)』に『矢川』に『たまらん坂』‥
市民の憩いの場であるママ下湧水公園・矢川おんだしや、ヤバ過ぎる勾配に「ホンマたまらん、ウチ、もう登りとうない‥」が語源(諸説あり)の『たまらん坂』は、故・忌野清志郎さんのバラード『多摩蘭坂』で歌われ、ファンにはたまらん聖地へと‥
悠々流れる多摩川の恵みと起伏にとんだ武蔵野台地特有の崖線(ママ・ハケ)が創り出す地形のイリュージョンに首ったけの人口約7万5千人。
「野暮天(やぼてん)」のネタ元であり、湯島天神・亀戸天神と共に関東三天神に数えられ交通安全発祥としても知られる『谷保(やぼ)天満宮』のお膝元、野暮でも芋でもないハイソな香りが漂う街。
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桜の季節は絶景なり
悩みや辛い事、みんなあるよね〜‥
言いたくなったら言えば良し。
言いたくなければそれも良し。
時間があれば、ここにきてゆっくりしておいき。
土間から入り、小上がりを登ると、そこにはあの温かい笑顔が‥‥
そう。
イメージはいつでも「田舎のおばあちゃん家」。
いいね〜。
そんな素敵な場所が国立にあるって皆さんは知っていましたか?
その名も『谷保のネオおばあちゃん家』※以下・ネオおば
要チェックやで〜!
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「国が立つ」と言っていた先人達、この姿みえますか〜?
空き家となっていた、かつて畳屋だった場所を店主自らDo it youself(DIY)。
『面白そうやね』と、力を貸してくれる仲間達が集いはじめ、今ではDo it ourselvesに。
こうしてできた駄菓子屋兼地域のコミュニティスペースが『ネオおばちゃん家』なのです。
毎週開く駄菓子屋を軸に、似顔絵やさんやジャグリング男子が来店したり、店内で落語会が行われるなど各種ワークショップ的なイベントも盛りだくさん!
また、伝統的な和の食材をベースに管理栄養士が腕を振るうキッチンカー・『はらぺこりん』や、文具⇔デザイン⇔人とをつなぐ『つくし文具店』など、国立・府中・国分寺を中心に東京西側多摩地方を盛り上げんとする歴々の面々達ともコラボを行っています。
回を増す毎に、人が人を呼び、笑顔が笑顔を生み、「おばあちゃん家」はあたかも、年1の祭りの際に親戚一同(いとこが集まると楽しかったよね〜)が会する田舎の本家みたいな雰囲気になってきているんじゃないかな〜??なんて、思ったりもしてますね、ハイ(笑)
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国立の谷保生まれ谷保育ちの奥さん『ふみちゃん』福島の郡山生まれ郡山育ちの旦那さん『彦殿』「かつて畳屋だった場所」と申しましたが、元々はふみちゃんのお父さんが畳職人として腕を振るったお店の跡地でして。
空き家になっていたかつての父の職場に、御夫婦でリノベーション→兎追いしかの山的なふるさとMemoryと新たな息吹を同時に吹き込んでいったという訳です。
「おばあちゃん子でしたし、大好きでしたから、おばあちゃんの家。だからですかね?子供も大人も集まれる、温かさと新しさのある『おばあちゃん家』を創りたかったのです」と彦殿。
ふみちゃんはOLとして、彦殿はソーシャルワーカー+材木屋の個人事業主として、日々目まぐるしく働きつつ、週末は「ネオおば」任務をこなす、獅子奮迅系もしくは二足三足の草鞋系の御夫婦。
お二人とコロナ禍でも頑張る駄菓子業界(駄菓子屋・メーカー・問屋)を盛り上げよう!との企画『時には起こせよZOOMメント』でリモート対談にて、色々と話を聞かせていただきました。
また、その時間中にYou Tubeチャンネル用の逆取材を受けたり(笑)と、爆笑モンでしたよ!
とりあえず、『ネオおばチャンネル』土橋真登場回をご覧ください(笑)
https://www.youtube.com/embed/KHmH9Xy1UZ8?feature=oembed
(前編。喋りまくっているオッサン=筆者でございます。要チェックやで~)
彦殿「名の由来ですか??仲間達とワイワイ話しながら決めた‥というより、決まっていったんですよ〜。新しくて懐かしいおばあちゃんの家みたい場所にしたいよね〜→じゃあ、『ネオおばちゃん家』→『ネオおば』でよくない??って(笑)」
ちょっと待って
プレイバック×2
今の言葉‥
プレイバック×2
正直申しますと、初めて『ネオおば』の名を聞いた時、シンパシーと共に山口百恵さん(国立在住)並に昔の記憶がプレイバックpart2してしまいましてね。
少々昔話にお付き合いください。
筆者の思い出の駄菓子屋は、東京都台東区・駒形にあった『ババヤ』。
詳細は譲りますが、その『ババヤ』とは別に中学の頃、我が町に新設された駄菓子屋がありました。
正式屋号は別にありますが、すぐに駄菓子屋に渾名をつける事は子供達の特権。
その駄菓子屋は、新しいババヤこと『新ババヤ』となり、即座にパンチとひねりの弱さから『ネオババヤ』と改名。
すぐに略され『ネオババ』と呼ばれる事になり代々の町の子供達に受け継がれていく事となるのです。
そして、何をかくそうその名付け親こそ筆者その人なのでした!
昔話、以上です(笑)
『ネオおば』と『ネオババ』似てますよね~、なんて話しをしてみると・・・
ふみちゃんの職場の乗り換え駅だとか、彦殿のソーシャルワーカーで担当区域の中に我が地元・台東区が含まれているだとか‥
近しいのはネーミングセンスだけじゃないってすぐさま気付かされまして、皆で大笑いしてしまいましたよ、ハイ。
では、『ネオおば』を考察に戻りましょうかね。
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外と中を曖昧に区切る空間こそ『ネオおば』のこだわり
『ネオおば』のこだわり。
それは日本家屋がもつ、伝統的な土間と小上がり。
内と外を曖昧に区切るこの土間・小上がりの存在は、ハッキリ白黒つける+契約スピリットの上に成り立つ欧風社会とは違い、近世以降の日本精神『わび・さび』に通じていると言っても過言ではありません。
『ネオおば』って古民家?
おばあちゃん家?
駄菓子屋?文房具屋?
コミュニティスペース?
ソーシャルワーカー駐在所?
答えは、全部!
全部が物語・形を持っていて、全部が繋がってて出入り自由で、全部の境界線が曖昧!ってところでしょうかね。
彦殿曰く。
「そこは意識しましたね~。ソーシャルワーカーって言うと、逆に構えちゃう子もいるかもしれませんし。全てが繋がっているけど全てを意識させない様な。そういう『居場所』を目指しています!」
『新しくも懐かしい』存在か・・・
言いえて妙なり!おみごと。
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こうして町に根付いていくんだね!
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花火の思い出って一生残るよね~
『ネオおば』公式インスタグラムでは地元の谷保人達から「谷保の思い出」をインタビューしたり、国立で頑張るお店を紹介したりと、積極的に谷保を広報しています。
地元の人々との協力や信頼関係なくしては開催が難しい餅つき大会や、夏の夜の宴である花火開催を開催したり、と。
この6月からは、「暮らしの中にある科学を子供達へ伝えたい」との思いを胸に、理科が専門の元小学校教員プレゼンツ『りんごのほっぺ科学遊び教室』が月2回開催!
りんごほっぺって、久々に聞きましたが、これまた良きネーミングですね〜!
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りんごのほっぺ、いい教室やね〜
今回の対談を通じ強く感じたこと、それは。
ふみちゃんの地元って事もあるのでしょうが、『ネオおば』の活動の根底に流れているモノ、それは、深き国立への・・・
いや、谷保と谷保人への深き愛情なのであろうという事が、本当によく分かりました。
「本業との兼ね合いで休みはありませんが(笑)、子供達や皆さんのお陰で本当に楽しくやらせてもらってます。国立の駄菓子屋仲間もできましたし、コロナ後には土橋さんもぜひ遊びに来てください!」
新しい試みの中に懐かしさあふれる楽しい場所『谷保のネオおばあちゃん家』。
今週末の予定をチェックし、国立探検に出掛けてみてはいかがでしょうか
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『谷保のネオおばあちゃん家』アクセス国立市立国立第七小学校そば(住所未公開、近くでチェック)各種SNSインスタグラムでご確認ください
https://www.instagram.com/yaho.neo/?hl=ja
https://www.instagram.com/yaho.neo/?hl=ja