
神奈川県横浜市(港南区)・笹下の駄菓子屋 ~駄菓子屋きたはら ~
市町村の中では大阪市(人口約270万人)を抑え日本NO1の人口約370万人を擁し、東京23区に迫る18区の恋人も濡れるシャレオツな街角(行政区)を誇る湾岸都市・横浜市の1区・港南区
東京湾へと注ぐ大岡川+日野川、相模湾へと注ぐ平戸永谷川が丘陵な大地と平坦な低地を潤し、綿花栽培・養蚕が盛んに行われていた牧歌的な区域は、昭和44年(1969年)に南区より独立(分区)して誕生
上大岡周辺では製陶業が!
大岡川沿いでは捺染業が!
横浜港に近い立地をフルに活かし大いに発展
世界最高水準の【横浜スカーフ】を生み出た最盛期の捺染業は、最盛期は国内生産量は9割・世界生産量は5割を占めるレベルだってんだから驚きです

鯉のぼりも貫禄十分
上下永谷・港南台・上大岡・・・
鎌倉街道・環状2号に横浜刑務所・・・
JR線・京浜急行線・横浜市営地下鉄線や横浜を周回する環状2号線が走り抜け、都心へも横浜駅へも共にアクセス良好発車オーライ!
野庭団地・港南台団地などの巨大な団地群が聳え、ビューティー・ペアの故・ジャッキー佐藤さんの出身地としても知られる人口約21万5千人
坂も多いがそのぶん各所で絶景が楽しめる、横浜南部にある街

一説によると、『海に迫る山が屏風の様だったから!』と頼朝公がネーミングしたと云われているロマンティックな駅名でお馴染みの京急本線【屛風ヶ浦※】駅近くの駄菓子屋物語
※屛風ヶ浦の所在は磯子区
高台に面し、近所の子供達から愛され続ける素敵な駄菓子屋【駄菓子屋きたはら】を御紹介します


『(店が)坂の上にあるから下から登ってくるだけ
でも大変でしょ?
そして登って来て店開いてなかったら子供達、絶
対ショック受けちゃうよね(笑)
だから、下からでも見える様に幟を立ててます。
基本的にはいつも開けてるのですが、用事などが
あって留守してる時は幟しまって、下からでも閉
店って分かるようにしてます(笑)』
のっけから道に迷ってしまい、通常ルートの倍レベルを歩きたどり着いた【きたはら】で、いい運動になった旨を伝えると、そう話してくれた北原政子さん
ハキハキと、そしてとても面白い【きたはら】の名物おばちゃんとして子供達に愛されていますので、以下はおばちゃん表記とさせて頂きます

要チェックやで〜

『先代の頃は駄菓子問屋を商ってました。
スーパー・コンビニが増えてきましたので、商売
変えをしまして
色々やりましたよ、酒類の免許もとりましたし
牛乳の配達を主人とやり始めて、今も朝(夜と言
った方がよい?)2時半起きで牛乳配達して、10時
頃に駄菓子屋を開けてます!』
え〜
凄すぎる、そのタフネスっぷり!!
本気で驚いてしまいましたYO
今日は1回だけやる!と言いながら、スーパーボールくじを引いた、おばあちゃんと一緒に来ていた女の子。
『大丈夫
1回勝負!って時こそ良いの当たるものなのよ(笑)
頑張って〜』
おばちゃんのエールを受けて、見事小さいナンバーズ【7】を引き当て大きいスーパーボールをGETした女の子の嬉しそうな顔と言ったら!!
※スーパーボールくじは1〜110番程度のくじがあり、小さい数字ほど大きいボールが貰える
学校のある早い時間帯は地元の方々の、放課後は子供達のオアシスになっているのも頷けます

大きいのをGET!
おばちゃんと話をしている時、足元で何か茶色いものが動いた気がして目をやってみると‥‥
うおっ…
なんと、一際大きな体をした一匹の猫ちゃんが静かに鎮座しているじゃないですか!!
【きたはら】の看板キャット?
その図体とは似つかわず、忍者が如く気配を消して店と一体化しているこの子の名前は【チビ】ちゃん、メスでございます
『人馴れしてますが、元々は野良だったんです
うちに来る様になって、気付いたらこんなに大き
くなって、完全に名前に反してるよね〜(笑)
店へは外から猫センサーが働く扉があって、そこ
から自由に出入りできる様になってるの
そういうのも全部息子が作ってくれて!』
【チビ】の出入り口しかり、イカした駄菓子ケースなど、全て息子さんがDIYして製作してくれたんだそう!
これがまたアンティーク調で、カッチョいい〜
『オシャレですね〜』と筆者が頷きながら驚いていると、
『子供達からは「おばちゃんの店は昭和の店だもんね~」っていわれてますよ(笑)』と、間髪入れず見事なツッコミが入り、ここでも笑ってしました

気配を消して一体化する【チビ】

カッコいい〜
近所には小・中学校をはじめ、目の前には県立磯子工業高校があります
ブタメンはじめカップラーメンも充実のラインナップ!
お湯も入れてくれるために、在校・卒業問わずお世話になった方々も多いのではないでしょうか?
『コロナが空けて、久しぶりに高校の文化祭が開催
されて卒業生たちが来てくれたんだけど
「おばちゃん、ちょっと老けたんじゃない(笑)」
「元気~??かわってないね~」
とか、昔と全然変わらぬノリで言いに来てくれる
んだもん(笑)
中には、自分の子供連れてきてくれる子もいて、
うれしくなっちゃうよね、本当に』
おばちゃんにとって
毎日来てくれる常連さんも、駄菓子屋を巣立って久しぶりに舞い戻ってきてくれるかつての常連さんもみんな同じ
かわいい我が子の様な存在なのでしょう
来年はメーカーさんが牛乳の配達をストップする流れとのことで、駄菓子屋一本スタイルになるとのこと
地元で愛され続ける素敵な駄菓子屋【きたはら】
みなさんも遊びに行かれたいかがでしょうか??

【駄菓子屋きたはら】アクセス
神奈川県横浜市港南区笹下3-8-1
定休日・不定休
営業時間・月~土10:00~17:00頃
日 12:00~17:00頃