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東京都墨田区・向島の駄菓子屋 〜 下町の商店街に咲いた笑顔の花々 【かごや】〜

東京都墨田区。

荒ぶる川こと荒川⇔春のうららの隅田川に囲まれた下町デルタの区域から、生まれ出る人材は古今を問わず俊傑ぞろい。

天下の鬼才(奇才)・葛飾北斎。

メディア界創世の巨匠・大橋巨泉。

いかりや長介、三遊亭円楽師匠、正義は勝海舟‥など、敬称略の故人達がすでに物凄いラインナップ。

そして。

駄菓子屋・商店街が大好き!(っぽい)、下町の誇りであるさまぁ~ずの御二人。

名女優・木の実ナナさん。

中学生時代の筆者のヒーローにして、プロレス界の帝王・高山善廣さん。

実家は言問団子!TBSアナの外山恵理さん、坂崎幸之助さん、風間俊介さん、梨花さんなどの超強力なスタメン達を率いるキャプテンは『世界のホームラン王』こと王貞治さんに決まり!!

浅草から撮影。
隅田川の向こうから見た墨田区サイドの景観なり

江戸期。

赤穂浪士の討ち入りでお馴染み、吉良上野介などの武家屋敷、町屋、代官所が置かれた【本所】エリアを中心に大いに繁栄。

見事、下総国より武蔵国に編入された歴史は、国技館のある【両国】の名が示す理なり。

我らが㈱やおきんの本社を始め、多くの問屋を擁する商業の中心【錦糸町】エリア、美しき墨堤の桜など文人墨客に愛された風流で艶っぽい【向島】エリア、異様な偉容を誇る『う◎こビル』はアサヒグループホールディングス㈱本社ビルのオブジェでっせ〜。

レペゼン浅草そして押上!東武鉄道プレゼンツ。

武蔵の大地を見下ろす634mの世界一の電波塔・東京スカイツリーのお膝元に広がる都内屈指の下町エリアは、東京ソラマチ・たちばなキラキラ商店街・鳩の街通り商店街を始め、風情ある商店街や町工場、博物館、史跡に名所など見処・遊び処がいっぱい!

人口約28万人、

関東大震災・東京大空襲で壊滅的な被害を受ける度に、義理と人情とド根性で建て直し、モダンに発展し続ける街。

今も昔ながらの町並みが残る向島エリア
大正〜昭和の風を感じよう!

今回は、森鴎外・幸田露伴を代表とする明治の文人墨客に愛された向島エリアにある『鳩の街通り商店街』より。

令和5年6月にOPENした素敵な駄菓子屋【かごや】さんを紹介します。

手作り仕様の【かごやさん】の暖簾が素敵!
店は新しくても、その歴史はなんと‥

元々、この場所は古くから続く竹編みの籠細工などを売るお店だったんです。

近所の人は口々に【かごや】って呼んでたの(笑)

だから、この場所で子供の頃からの夢だった『駄菓子屋』を開店できると決まった日に、昔から親しまれてる【かごや】に即決でした(笑)

【か・ご・や・さ・ん】と一文字ずつ書かれた、手書き仕様の暖簾がとても映えます!カッコいい〜!

そして、それに負けない位、笑顔がとても素敵な店主・村越さん!!

この商店街で生まれ育ち、ご実家が八百屋さんだった筋金入りの下町レディでございます。

コーナー部分も無駄なくコンパクトにまとまる店内
素敵ですね〜
うまい棒スタンドとも言うべきか?
あっと驚く見事な収納!

かつての店舗時代。

近隣の方々に重宝されていた業務用のティッシュなどをバラ売りで提供するスタイルは一部受け継ぎ、新生【かごや】は船出しました。

『こんにちは〜』

『今日も来たよ〜』

商店街の反対側には保育園があり、子供達の元気な声が町に響き渡ります。

仕事帰りのママ・パパのお迎えを受けた子供達が、保育園を出ると一気に【かごや】へと走り込む姿がとても微笑ましかったですYO

これも道幅は戦前のまま。

車も自転車もあまりスピード出せず・入って来られずの、下町名物『小路の商店街』ならではの風物詩でございます(笑)

もちろん、細心の注意を親御さんと共におばちゃんが払ってくれている事は言及の必要は無いでしょう。

みんな可愛くてしかたがないです(笑)

少し坂道になってるのて、転ばないか心配で×2

お母さん達より先に子供達が入ってきますね。

毎日、みんなに会えるのを楽しみです

子供達はもちろん、筆者の目には引率するママさん方も楽しそうな笑顔をされていた様な気がしました。

商店街の中に保育園・幼稚園がある光景も良いですが、その眼の前に駄菓子屋がある!っていうのも特筆に値しますよね〜。

聞き忘れましたが、この駄菓子収納の竹籠はかつての【かごや】の商品かな??

昭和3年(1928年)に設立された【寺島商栄会】から名を変えて、90年以上の歴史を有する【鳩の街通り商店街】

【かごや】前でおばちゃんとお話(この日は雑誌のロケ取材)していると、隣で焼鳥を売っていらした精肉店の女性店主が

取材?良いわね〜。

駄菓子屋さんができて、この商店街にも子供の笑顔が戻ってきたわよ〜
と、ナイスな笑顔で話しかけて来てくれました。

さらに話は続き、中小の町工場(こうば)から、カネボウ始め大型の工場が建ち並び、多くの人で賑わっていた今昔物語、いわば、すさまじいばかりの昭和時代の商店街栄光期のお話を教えてくださいました。

隅田川を挟んで隣の台東区(ド下町)で生まれ育った筆者にとっても、華やかなりし下町商店街の姿は記憶に新しく。

思わずテレサ・テンさんばりに時の流れに身を任せてしまいそうになりましたよ‥

かわいく凝った駄菓子ツリー
こういうセンスがとても素敵です!

最近【鳩の街通り商店街】では、若い世代が古民家をリノベーションさせたり、カフェを開店させたりと盛り上がりを見せています。

その様な中、子供(家族)⇔商店街を直接つなぐ【かごや】の様な駄菓子屋の存在は、商店街にとっても、町にとっても大歓迎すべき存在でしょう。

暑いから、これどうぞ!!って、【スポットクーラー】を頂いたんです。

ありがたい話ですよね。

今は涼しくなる夕方からお店を開けて、無理のない時間帯で営業してます。

毎日毎日、子供達から元気とパワーもらってるので、これからも頑張りますよ〜(笑)』と、別れの際に言ってくれたおばちゃん。

その顔は今日一の素敵な笑顔だった事がとても印象的でした。

毎週火曜日は、保護犬として村越家にやって来た、めちゃくちゃ人懐っこいモロタ君(9歳)も店番としてお手伝いしてます。

ワンちゃんのコミュニティもそこで形成されてて、とても皆さん楽しそうでした。

商店街に笑顔の花を咲かせ、町を明るくしている【かごや】。

そこには。

子供の笑顔を見つめる大人達も、思わず笑顔になってしまう、柔らかな温もりに満たされていました。

おばちゃんの夢は、これからも向島の子供達と共に続いて行くことでしょう!!

【かごや】アクセス

東京都墨田区向島5-49-3

営業時間 

月~金 16:00~19:00

定休日

土・日(営業することもあるので、御近所の方は直接要チェック)


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