韓国・SMエンターテインメントがメタバース作るってよ!ファンが興奮ポイントを語る|ダフト式XRニュース #3
7月12日(月)にMogura VRにてこちらの記事が配信されました。内容としては、韓国の大手芸能事務所であるSMエンターテインメント(以下、SMエンタ)が6月29日に開催した「SM Congress 2021」でメタバース構想を含めた今後の独自戦略を発表したとのこと。
合わせて、同社がKAIST( Korea Advanced Institute of Science and Technology)と提携し、コンテンツ・人工知能・ロボットなどの分野に関する技術協力、デジタルアバター制作とCT(Culture Technology)にまつわる共同学術研究などを一緒に行うという発表もなされました。
私自身、10年以上SMエンタ所属アイドルのファンをやっている身としてこのニュースには大興奮! 今回はMogura VRの記事の内容を引用して気になるポイントを紹介しつつ、SMエンタが作るメタバースがどのようなものになるかを予想していきます。
aespa (エスパ) にそんなストーリーがあったのか!
“メタバースに関係する発表のうちの1つは、イベントのはじめに紹介された「aespa(エスパ)」。(中略)現実世界のaespaのメンバーは、仮想世界の「もう一人の自分」であるアバター「ae-aespa(アイ-エスパ)」とSYNKを通じてリンクする、とされています。aespaの『Black Mamba』は、SMCUの最初のストーリーだと紹介されました。”
SMエンタの10年ファンだと表明しておきながら、実は最近デビューしたガールズグループ「aespa」にはまだまだ追いつけていません。しかし、こういったファンタジックで壮大な設定をつけるところはかなりSMエンタらしいと感じます。
というのも2012年、SMエンタのボーイズグループ「EXO」がデビューした頃、「12人のメンバーは太陽系外惑星から来ており、全員ひとりひとつの超能力を持っている」という設定がありました。この設定はファンの間でも薄れてきていますし、SMエンタ公式もデビューミニアルバム「MAMA」以降この設定をしっかりと物語ることはあまりしていません。なにせK-POPアイドルには徴兵制度によって空白期間が空くことや、メンバーの脱退などがつきものですから、何年も継続して世界観を築きあげるのは難しい部分があります。
そんな中でaespaとともに新しい世界観を提示したのはリベンジなのか、それともあの太陽系外惑星の続きの世界なのか…… これからどんなストーリーが語られていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
音楽×メタバースといえばあの出来事
“SMCUは同社のアーティストの世界観であり、同社が描くメタバースでもあり、世界中のすべてのファンを招待する巨大な世界だと、SMエンターテインメントCEOのLee Sung Su(イ・ソンス)氏は語ります。”
メタバースとは、端的にいえば通信ネットワーク上に存在するデジタルワールドのこと。確定的な定義がなされているわけではありませんが、
● 多人数接続が可能
● 常に同期され続けており、「オフ」になることがない
● ユーザーはアバターを使ってワールドの中で自由に行動することができる
という特徴があります。
それを踏まえてSMエンタがどのような世界に私たちファンを招待しようとしているのかを考えると、やはり思い起こされるのはオンラインバトルロワイヤルゲームの「Fortnite」のような場所です。Fortniteは現在、メインゲームのバトルロワイヤル以外にも自分の手で世界に一つだけの島を作れるクリエイティブモードや、友達を島に招待して一緒に遊べる機能、そしてポップでかわいいスキン(アバター)や、エモートと呼ばれる短いキャラクターアニメーションを使って自己表現や友達とのコミュニケーションを楽しめる点で「メタバース」になりうる場所だと注目されています。
そしてForniteを思い起こす1番の理由として、「アーティストによる音楽ライブ」の事例があります。2020年4月にTravis Scottが行ったライブでは、なんと同時接続1200万人・累計参加者2700万人・アーティストになりきれるスキンやエモートの売り上げは約21億円にも上るという脅威的な記録を叩き出したのです。
これはもう、SMエンタが作るメタバースもFortniteのような形で音楽興行ができる場所になるのではないかと思わずにはいられません。
推しのスキンを買わせてくれ!
もしそうなった場合、ファンとして絶対に作ってほしいのは、まず「アバターとしてアイドルが実際に着用していた衣装やヘアスタイル」です。アイドルだからこそ着こなせるのだと思っていた派手でユニークな衣装もバーチャルアバターの自分ならトライしやすいですし、推しとお揃いの服を着られるという点で自己表現にもなります。KAISTとの共同研究の項目に「デジタルアバターの制作」という項目が入っていますし、期待が膨らみますね。
あとは「ダンスの振り付けエモート」も絶対欲しい!音楽がなくてもアイドル本人でなくてもダンスをワンフレーズ見るだけで誰のなんの曲かが分かる、キャッチーなあの振り付けはエモート化にぴったりなはずです。これを使ってメタバースに集まった友達と一緒にランダムダンスして遊べちゃったりして……
以上、韓国SMエンターテインメントのメタバース構想についての予想と気になるポイントのご紹介でした。 K-POP業界のエンタメや音楽に積極的に投資していくこの姿勢には、やはり目を見張るものがあります。メタバースが完成してその場所を訪れることができたときには、きっとたくさんのデジタルグッズを買い込んで推しの活躍に貢献したいと思います!
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