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プリクラみたいにアバター撮影?! 『AVATARIUM』からの未来予想 | ダフト式XRニュース #4

https://kyodonewsprwire.jp/release/202107147654

7/15日に配信された株式会社Pocket RDのプレスリリース。

自分自身のアバターを業界最速業界最速(Pocket RD調べ)で自動生成できる統合システム「AVATARIUM(アバタリウム)」の連動を、バーチャルプラットフォーム「バーチャル渋谷」内において開始するという内容になっています。

バーチャル渋谷はとても活発に進化しているプラットフォームで、「ただの一般ユーザーのコミュニケーション・エンターテイメント用でしょ?」と思われてしまいがちなバーチャルプラットフォームを、「デジタルツイン」という土地産業・工業向けなコンテクストに繋げる役割を果たしていると感じさせる、大きなプロジェクトです。

さて、そんなプレスリリースの中でライターが特に気になったのは、このビジュアル。個人的な感想ではありますが、このビジュアルから受ける印象はまさに慣れ親しんだあの機械。今回取り上げた理由もまさにそこにあります。

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via https://avatarium.jp/

そう、これが……

スクリーンショット 2021-08-11 15.15.38(2)

完全に「プリクラ」に見えるからです!!!

AVATARIUM 公式HP、株式会社Pocket RDのコーポレートサイト、プレスリリース記事ともにこの写真以外の情報が出ておらず、このマシンがどのように動くのか・どんなサイズなのかなどはまだわかりません。

写真から推測できるポイントは3つ。
1つ目に、写真右側のタッチパネルらしきところが撮影方法や設定を選択する場所になっているだろうということ。プリクラでいうところの「ビビッドコースとパステルコース、どっちにする?♪」を選ぶ場所です。もしかしたら撮影データを受信するためのメアド入力もここでできるかもしれません。「撮影したデータをレンダリング中…」なんていうローディング画面は私たちこそ見慣れていますが、プリクラを撮る客層にとってはなんだかよくわからない待ち時間。「後で確認するからとりあえずここにデータ送っといて〜」ができるならば、最初から最後まで気軽な体験になります。

2つ目に、写真左側のパーテーションの中が撮影ブースになっているのではないかということ。おそらく鏡か自分の姿を確認できる画面も中に設置してあって、利用者はそこで最後の前髪チェックをすることができるのではないかと思います。せっかくの全身3Dアバターでファッションをしっかりキメてきたのに、前髪が割れていたらテンションが下がってしまいますからね。

3つ目はおそらくこれが無人機だろうということ。スタッフに撮ってもらうという気恥ずかしさがないため、心理的ハードルがグッと低くなり気軽に利用ができそうです。
このマシンとの連動が始まるのが「バーチャル渋谷」、ティーンカルチャーの街・渋谷だということも加味すると、やっぱりもうこれはプリクラなんです。

とはいえ「プリクラみたいにパシャっと写真を撮って終わりだなんて、3Dアバター製作はそんなに簡単じゃないでしょう」と思う方もいるかもしれません。確かに3Dアバター製作全てのプロセスを見ると簡単ではありません。ですが、「撮影」だけであればそんなに時間はかからないのです。


リンク先は、有人・店舗型で3Dアバター製作サービスを行っているリアルアバター製作さん。ダフトクラフトでも何度か利用したことがあるサービスです。
店舗に入ってみると、そこには何本もの細い柱がぐるっと円を書くように立っています。その柱の一本一本にカメラやプロジェクターが複数台搭載されており、全てのカメラからありとあらゆる角度で被写体を撮影するという仕組みになっています。私たちがここを訪ねたときは、2人撮影しても店舗の滞在時間は2~30分程度。データは後で送っていただけるとのことであっという間に撮影は終わりました。


もしもAVATARIUMが本当にプリクラのように街角の商業施設やゲームセンターで利用できるものだとしたら、「ほぼリアルな自分のままのアバター」を誰でもお気軽・お手軽に入手できるようになる、ということになります。

そうなると気になってくるのはVRプラットフォーム側の対応。現況のVRプラットフォームのアバター事情としては、多接続性やコミュニケーション体験を優先するために頭・胴体・手だけのアバターを使用するところ・難易度は上がるが頭からつま先まで完全オリジナルアバターを使用できるところ・全身アバターだけど髪型や服装のみ変更できるところなどさまざま。ですが、「ひとつのアバターで様々なプラットフォームを渡り歩く」ことができないということが長らくVR業界での論点になっています。

かつて写真の現像に何日もかけていた時代、人々の思い出作りに「お気軽・お手軽」な選択肢として現れたプリクラのように、AVARIUMもVRコミュニケーションを「手軽さ」によって改革していく存在になるのでしょうか。
そして、「せっかく手に入れた自分らしいアバターなのだからこれを使ってVRを楽しみたい!」そんな“アバター先行”のニーズにVRプラットフォームは対応していけるのでしょうか。

VRプラットフォームとアバターの在り方・そしてこれからの新展開への期待が高まる、「AVATARIUM」のニュースでした。


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