楕円舎通信 #10
大晦日ですね〜。
今年も1年、たいへんお疲れ様でした。
数日前に帰省して、実家でのびのびと過ごしております。
たまごっち(ケーたま)を発掘したので小学生ぶりに育て始めました。白くて丸い形の子だったので名前は「まるもち」にしました。1時間経ったら進化して星型になりました。
皆さんの2023年はどんな年でしたか?
私の2023年は、「時間が進んでくれてよかったなあ」と思える1年でした。
ちょっとばかし暗い話になってしまいますが、
2年前に愛猫ズの片割れ・ティアラがこの世を去ってから、ずっとくもりみたいな毎日でした。
心の基本ベースが「うっすらかなしい」というか。
10年以上一緒に暮らしていた家族を亡くすのが初めてだった私にとっては、今まで味わった中で一番大きな喪失感でした。
ティアラに会えないのにこの先何十年も生きていかなくちゃいけないのかー、とか、私たちはどんどん変わってしまってティアラのいた日々はどんどん遠ざかっていくんだなーという想いが、小さくなってもふとした瞬間に乾燥わかめみたいにぶわっと膨らんで。
とにかく、時間が経つことでティアラがいた頃の当たり前が変わっていくのが苦痛でした。
今よりあの頃のが幸せだったー、なんて思いたくないのにどうしても頭をよぎってしまう。
過去にベクトルを向けてばかりで今を大事にできていない気がする。
それにこれから先の人生、まだまだ、なんならもっとしんどい経験が待ってる。
ちょーっともう頑張れる気がしないな〜と、しばしばグッタリしていました。(心の中で)
そんな想いとは裏腹に周りも自分ももちろんどんどん変わっていくわけで、ちょっとずつすり減りながら流されるままの石ころみたいな感じで過ごしていました。
けれど。今年はいつにも増して新しい出会いがたくさんありました。
新しい人、新しい作品、新しい環境。
出会う誰もが優しくて真面目でユーモアのあるあったかい人たちばかりで、「人に恵まれる」ってこういうことだな、と1年を通して感じる機会が多かったです。
そして関わる人や環境が新しくなると自分の中にも新しい気持ちや考え方が芽生えるもので。
流されるままの石ころじゃなく、あれやりたい!こうしたい!という意志が芽を出し始め、だんだんと心の風通しがよくなってきました。
どれもこれも、時間が経たなければ叶わなかったことだと思います。
悲しい寂しいばかりじゃなくて、おだやかで優しいあたたかな変化もちゃんとある。
変化を嬉しいと感じられるような出会いにたくさん恵まれた2023年、いい年でした。
……と、ひっさしぶりにがっつり大真面目なことを書いて今ちょっと恥ずかしいです。
けれどもね、改めて。
今年出会ってくださった皆さま、
ずっと関わり続けてくださっている皆さま、
大変!お世話になりました!
言葉を尽くすのは私にとって最上級の愛情表現なので、どうか届いていたら嬉しいです。
来年はもっと愛を返していきたいし自ら渡していきたい、そんな人間になりたいです。抱負!
まだまだ足取りのおぼつかない未熟な私ですが、
来年もぼちぼち、よろしくお願いします!
それでは、よいお年を〜!