上枝美典「『神』という謎【第二版】」感想
◇要約
1 論理実証主義の宗教批判
・論理実証主義=「科学的でないものは無意味だ」という主張。
→意味のある命題=真偽が検証できること。
・検証原理=言語によって表現されるものは、論理的なものであるか、または、経験的に検証可能であるときに限り、意味を持つ。
・「神は存在する」
有神論=有意味、真
無神論=有意味、偽
不可知論=有意味、真偽不明
論理実証主義=無意味、真偽判断不能
・論理実証主義の問題
→検証原理は自然法則のような全称命題を排除し、荒唐無稽な「A∨B」命題を受容