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【書評】西部戦線異常なし
10年くらい前にブログに載せていた書評を発掘し読んでみたところ、偉そうに書いてあって面白かったので紹介しておく。
書評「西部戦線異常なし」
◇直截に戦争を語ることに成功した傑作
「直截(ちょくせつ)」という言葉は、同じ音を持つ「直接」とは異なる文脈で使われる。後者は主に空間範囲の狭さを表すのに対し、前者は感覚的な直進性、暴露性を内包する方法論的な理解をされることが多い。言い換えれば「す
庭の掃除をして、読んで書いた
毎日ここに何かしら書くつもりだったが、さっそく間が空いてしまった。光陰矢のごとしとはよく言ったもので、梁山泊の花栄も驚くほどのスピード感で時が過ぎ去っていく。
今日日曜日は、庭の草刈りをした。一時間半ほど、隅から隅まで電動カッターでバババッとなぎ倒した。電源を背負うタイプの本格派であるため威力は申し分なく、地表すれすれで刈られた草からただよう香りに庭じゅうが包まれた。隣の家のバーベキューの匂いと
20/9/22 ソウルは遠い
今年2月、7年住んだ独立門を離れ金浦市に引っ越した。
金浦空港から車で10分くらいの静かな一軒家。
庭が広い上に家中に見たことない虫が這って飛んで飽きないのだが、
唯一の難点はソウルが遠くなったこと。
ここでソウルとは、普段活動の中心になっている光化門一帯や汝矣島のこと。
光化門には政府中央庁舎や少し行くと青瓦台があるし、
新聞社も多くプレスセンターも韓国最大の本屋・教保文庫もある。
歩くと必ずデ
冷静な記者
記事を出すと、はてブやツイッターなどに少なくないコメントや感想が寄せられる。中には「冷静な記事」と書かれることがある。
そう、私は冷静ではある。だがいつも、良い世の中に逆行するような社会政治外交すべてに怒っている。そうでなきゃ記者はできない。
飲み過ぎ
一昨日は北朝鮮を離れ韓国に住むいわゆる「脱北者」少年野球団の運営理事会があった。風光明媚な場所でやったのだが、そもそもの副題が「団結大会」であったため、早々と飲み会になった。
50羽の参鶏湯、大量のサムギョプサルに、テーブルに乗り切らないほどのビールと焼酎。7〜8時間くらいずっと飲み続けて、酒が尽きたので終了となった。驚くべきことに、誰も酔っていない様子だった。いったい何だったの、という感じ。
どうやっても眠くなる本
この世にはそういう本がある。
呪われているかのように眠くなる本が。
それがベストセラー小説などの場合、自己嫌悪に陥る。
そして自己嫌悪の中で眠る。
8月15日は特別だろ?
昨日の8月15日をピークに、その前の数日間はやはり忙しかった。何人かの知り合いに聞くと韓国の記者も日本の記者も忙しそうだった。
まあ、8月15日というのは、それくらい意味のある日ではある。
前日遅くに出したインタビュー記事のアクセスがよかったが、その分色んな拒否反応も目についた。ネット右翼からの反応は強かった。
感想は、なんでもいい。どんなクソリプもそりゃあ読んでるけどさ。
戦争や植民地支
外部活動まとめ [最終更新20221102]
ヤフー個人ニュース以外の掲載誌やラジオ出演の記録のまとめ。新しい順です。2019年9月から22年10月までの更新していなかった分は、少しずつ補完していきます。
◎2022年11月3日
【ラジオ出演】TBSラジオ「荻上チキ・Session」
特集「梨泰院・群衆事故を通して考える韓国社会と政治の課題」
配信サイトリンク
https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20221
敵を知り己をなんとか
今日から簡単な日記をつけていく。
韓国で「86世代」が話題だ。80年代に大学生活を送った60年代生まれのことだ。なぜ名前が付いているのかと言うと、彼・彼女らが1987年の民主化運動に大きな貢献をし、その後2000年頃から政界に大挙進出、そして今は権力のど真ん中にいるからだ。
だが、そんないわば栄光の世代の権勢にも陰りが見え始めている。「無能」「アマチュア」「民族主義」「不勉強」といった修飾語が