林間学校。⑥#18禁
(ねぇねぇ。
なんか急にヨッチとヨーコ、
いー感じじゃない?)
(・・・だね。笑)
災い転じて福となす、って
こーゆーことな。笑
(・・・ねぇねぇ・・・)
(ん?)
急に密着してくる。
(ユウキくんは
わたしのこと心配してくんないのぉ?)
(えっ・・・なんっ・・・!)
(・・・むぅっ!もぉいいっ!)
(あっ!ごめんごめんっ!
そりゃ心配だよっ・・・)
ウチらが主犯格だなんて、
口が裂けても言えない。
(・・・ウソだよーぅ。笑
困った?笑)
(・・・ごめんね?)
(だからいいってば!笑)
なんだか罪悪感でいっぱいになった。
ごめんなサッちゃん。
(ねぇねぇ今日はさぁ。)
(ん?)
(ヨッチとヨーコくっつけちゃおーよ。笑)
(・・・いーね。笑)
『なぁに2人でコソコソ話してんだよぉ!
つきあってんのかおめぇらー!笑』
とナカムラ。
『なっっ!!!』
『えっ!ちがっ・・・!!
ねぇトランプしよトランプ!!』
『んだよ
罰ゲームの覚悟できてんのかぁ?笑』
『負けなきゃいんだろぉー?笑』
「ちが」・・・?
・・・女心はわかんねぇ。
なんだか色んなことがわかった今日。
昨日とは全く違った様相である。
ヒロカちゃんとユウカちゃんは、
ナカムラとヤッてるらしい。
多分ユウカちゃんは、ナカムラのことが好き。
ヒロカちゃんは、まだよくわからん。
ヨッチとヨーコちゃんは現在、
予想外の急接近。
サッちゃんは2人をくっつけようとしてる。
タカハシは・・・
まぁ現状、ある意味ジョーカーだな。笑
さてこの状況、
誰がどんな罰ゲームカードを引くかに
かかってるな・・・。
・・・なんてそんなことを考える余裕は
当然、今の俺にはない。
今のところ正直、
サッちゃんとのこの後のことで
頭がいっぱいだ。笑
ナカムラの描く、罰ゲームカードの展開も
全く想像すらできんしな。
さて。
昨日のゲームの再開だ。
昨日の最後のお題はなかったことに。
・・・サッちゃん今日はブラしてんのかな。
あかん。ゲームに集中できん。
そんなこんなで初戦は俺の負け。笑
お題は、
「服を下からめくってブラ見せる」。
・・・いややっぱ
カードシャッフルしてなくね!?
てか今さら気づいたけど、
「ブラ見せる」ってなんだそれ。
明らか女のコ用罰ゲームじゃん。笑
そこに誰も気づいてない。
明らかにおかしな空気だ・・・笑笑
まぁ当然俺はサッちゃんを選び、
ノーブラの俺の乳首を見せる。
みんなも、サッちゃんも大爆笑。
よかった。
俺も緊張は解けてきた。
次の対戦はまさかの、無敗のナカムラが負け。
罰ゲームは「コーライッキ飲み」。
ほう。うんうん。
・・・ん?
投げ捨てたナカムラのカード・・・
これ・・・勝ってねぇか?
『あぁ〜酔っ払っちまったい〜』
『ちょっとなぁに〜もぉヤだぁ〜笑』
酔ったようなフリをしてヒロカちゃんに抱きつく。
・・・なるほどね。そーゆうことか。
今のナカムラの行動によって、
周りの熱量が1段階上がった。
勝負は次第に真剣になっていく。
次の勝負は、ヨーコちゃんの負け。
『えーちょっとヤだぁー!笑』
お題は、
「誰かひとり異性を選び、
耳元で10秒間名前を呼ばれ続ける。」
ほほぅ。
『えぇー誰にしよっかなぁー・・・
・・・ヨッチで。笑』
『えーマジかー!笑』
うん。いーぞいーぞ。
『ちゃん付け禁止な。
呼び捨てでやってくれな。』
『えっマジか・・・』
スススッ・・・
『・・・ヨーコ・・・』
『ふぁんっ!!!』
『はいやり直しー!逃げんの禁止ね。笑』
『えーちょっとぉーくすぐったいぃー!笑』
(やだちょっとヨーコかわいい・・・)
サッちゃんが無意識に呟く。
『・・・ヨーコ・・・』
『ふぁっ・・・』
ヨッチもノッてきた。
『ヨーコ・・・好きだよ・・・ヨーコ・・・』
『えっちょっ・・・んっ・・・』
『ヨーコぉ・・・好き・・・ヨーコ・・・』
『んっ・・・んんっ・・・らめ・・・』
『ヨーコ・・・ヨーコぉ・・・』
『ふぁっ・・・』
ビクンッ
『ちょっ・・・やらぁ・・・』
ヨッチがヨーコちゃんの肩に手をまわす。
『ヨーコ・・・』
『んあぁ・・・ん・・・』
『・・・はい10秒ーっ!!!笑』
『っへぇ・・・?』
ヨーコちゃんの目がとろけている。
(・・・ヨーコ・・・かわいい・・・)
サッちゃんが、誰にともなく呟く。
そして、さらに俺に対して密着度が強まった。
サッちゃんは気づいてやってるんだろうか。
すでに俺の肩に頭を預けている。
『・・・っちょっ・・・ゴメっ・・・
トイレっ・・・・・』
そういってユウカちゃんが立ち上がる。
そいえば昨日もユウカちゃん、
盛り上がったタイミングでトイレ行ってたな。
しばらくトランプをシャッフルしてたナカムラ。
そして、おもむろに。
『・・・うーん・・・ちょっと俺もトイレ。』
そういって立ち上がる。
・・・ん?
なんか様子が・・・おかしいぞ?
そして部屋を去り際・・・
ナカムラは親指を立て、
部屋の明かりを常夜灯にしていった・・・。
『えちょっ・・・』
ギュッ
『え?』
(わたしたちも・・・トイレいこ?)
(・・・え?)
続く→