自然。矢印の向く方向。大切なヒト。⑥#18禁(最終話)
『はぁっ・・・はぁっんっ・・・はぁっ・・・』
『ケイくんほら・・・
リリちゃんがそばにいてほしいって・・・』
『リリさん・・・』
『ケイくん・・・好きぃ・・・』
『2人とも、気持ちかった?』
『・・・・・うん・・・。』
『はい・・・すいません・・・。』
『いや、謝んなくていいよ。
まさかこんなことになるとは思わなかったけど。
でも・・・一番大事なのって、
心の矢印の向く方向だと思うんだ。』
『・・・矢印?』
『うん。
ケイくんはリリちゃんを、リリちゃんはケイくんをさ、
ちゃんとお互い向いてたから、
余計気持ちよかったでしょ。
・・・もっと好きになったでしょ?』
『うん・・・
でも・・・ケイくんとクミと、
好きなひとが好きなひとと繋がってて、
ヤなはずなのに嬉しくって、
余計興奮しちゃった・・・
ごめんねケイくん・・・。』
『うん・・・でも僕もちょっと同じ。
でも、もう他のひととしないでね?』
『ヤだケイくんしないよぉ・・・』
『リリさんが他のひととするの、しょうがないって思ってたけど・・・
直接見るとやっぱちょっと苦しかった・・・
でもごめん。
ヨースケさんとだと少し興奮しちゃった。笑』
『バカ・・・。笑』
『でも・・・ごめんね2人とも。
・・・クミはさ、多分、
抱えてる悲しみがすっごく大きい。
だから、その閉じ込めた欲求から開放して、
自由にしてあげたい。
クミをホントの意味で、自由にしてあげたいんだ
。
なんか付き合わせたみたいなカタチになっちゃだたけど・・・』
『いえ全然そんなことないです!』
『うん。
もっとちゃんとケイくんのこと好きなの
再確認できたし・・・
ヨースケさんいっぱい気持ちくしてくれたし。笑』
『ちょっ・・・リリさぁん・・・』
『ははっ。
それはどーも。笑
向こうの部屋のベッド、使っていいよ。』
『え?』
『だって2人でちゃんとしたいだろ?
だいじょぶ。
覗いたりしないから。笑』
『なんか覗かれたりしたらそれはそれで興奮するかも。笑』
『ちょ。』
『ケイくんはこれからも苦労しそうだなぁ。笑
・・・これからも、
クミのそばにいてあげてくれな?』
『はい。』
『もちろん!』
『失神してるクミのことはまかせといて。
ケイくん激しすぎたから。笑』
『いやあの・・・すいません・・・。』
『うんいーよ。興奮した。笑』
『ちょっ・・・!!』
『・・・・・
ん、んん・・・・・』
『あ、起きた?』
『あっ・・・ヨースケさん・・・ごめんなさい・・・。』
『ん?何が?』
『だってわたし・・・ケイくんと・・・我慢できなくて・・・
ごめんなじゃい・・・ふえぇ・・・』
『うん。いーよ。』
『えっ・・・なんでぇ・・・
わだぢのごどギライになっぢゃっだぁ・・・?』
『ううん。もっと好きになった。』
『・・・どゆごどぉ?』
『そんなことあっても、ちゃんと僕のこと好きでしょ?』
『・・・ゔん・・・』
『とはいえ事あるごとにこんなんじゃ
ちょっと困っちゃうけど・・・』
『・・・もぉじないっ・・・』
『でもちゃんと、
心の矢印が俺の方向いててくれれば
僕はだいじょぶだよ。
これからもそばにいてくれる?』
『なんでぇぞんなにやざじいのぉ・・・
ふえぇ・・・うっ・・・うわぁぁぁぁーーーーーーーーんっっ!!!』
『・・・スッキリした?』
『・・・じない。
ごめんなじゃい・・・』
『だからいいって。笑
あの2人も今頃気持ちくなってんじゃないかなぁ・・・』
『え?』
『・・・あれ?
僕もリリちゃんとえっちしたの覚えてない?』
『えぇっっ!!!!!』
『・・・で、お互いにしてんの見ながら、
ちゃんとお互いの心がお互いに向いてんの
再確認できたって。
今頃すごいことなってんじゃない?笑』
『・・・ごめんなしゃい・・・』
『ん?』
『わたし、ヨースケさん来てたの全然気がつかなかった・・・』
『あー・・・うん。
それでもいーよ。笑』
『えっでも・・・』
『でも反省しただろ?
他の全然知らない人と間違い犯すくらいなら
全然いーよ。
僕もクミがケイくんと気持ちよくなってんの見て興奮したし。笑』
『えっちょっとそれ何かヤだぁ・・・』
『じゃあそれでおあいこだね。笑
もう謝んなくていーよ。』
『うん・・・
ヨースケさぁん・・・好きぃ・・・』
『うん。僕も。』
『へ?』
『うんだから、僕も。』
『・・・えぇっ!?!?
ちょとうっ・・・うれしいよぉぉ・・・
ヨースケさぁん・・・
あちょ待っ!ゔぅっ!!』
ビグンッビグンッビグンッ!
『ちょっ・・・クミ!?』
『なんっ・・・かぁ・・・
ヨースケさっ!・・・んと会ってからっ!
ヘンっ!・・・なのぉ・・・
しあわせすぎてすぐっ!イッ・・・ちゃうのぉ・・・』
ビグンッ!・・・ビグンビグンッ!・・・
『そっか・・・うれしいよ・・・』
『ちょっ・・・頭ナデナデやぁーーーーーーーーーっ!!!!!』
ビクンッビクンッビクンッビクンッビクンッ!
『あゴメっ・・・笑』
『ううんいーのぉ・・・しゃあわせ。』
『ちょっとベランダ行く?』
『行くぅ。』
ガターン!!!!!
『は!?不審者!?!?
ちょっと待ってて!』
ガラッ
『・・・はぁ?』
『だれ?』
『ケイくん。・・・とリリちゃん・・・。笑』
『へぇ?』
『ごめんなさいリリさんがどうしてもって。笑』
『だっでぇ・・・グミぃ・・・よがったねぇ・・・』
『ふえぇ・・・リリぃ・・・うわぁぁぁぁーーーーーーんっっ!!!!!』
『ホントはリリさん、
2人のえっち見に行こうって言ってたんですけどね。
途中から号泣で大変でした。笑』
『そっか・・・まいったね。笑』
『すいません。笑』
『ケイくん・・・僕さ・・・
僕も過去に色々あって、
全部隠して踏ん張って生きてきたんだ。
でも、ふとしたきっかけで
クミにはその時の思いを打ち明けらることができた。
ずっと抱えてきた、キツい思い出。
でさ、
話してみたら思ったよりはるかに
救われた自分がいることに気づいた。
で、
ずっと抱えてきた思いを打ち明けられたクミに、
素直でまっすぐなクミに、
これからもずっとそばにいてほしいって思ったんだ。』
『・・・やっぱヨースケさんカッコイイです!』
『・・・そっか?
10コ以上も下のコにそんな風に思っちゃうなんて、
キモくないか?笑』
『そんなことないす!
むしろ、そんな大事なことを
僕みたいのに話してくれるなんて、
カッコいいす!
・・・でもそれ、
クミさんに直で伝えた方がよくないすか?笑』
『うーん・・・でも
今のクミにそこまで伝えたら狂っちゃいそうでさ・・・』
『あーー・・・まぁ、確かに。笑』
完