幼馴染と。一途のチカラ。届ける思い。② 上手(うわて、じょうず)。

今日は、「Smith-law」が地元のライブハウス[箱庭]にやってくる日。
前に「Smith-law」が東京でフェス主催してて
それに参加したときは
なかなか面白いことが起こったけど。
今日は地元。
ライブだけに集中できる。

あ、わたし、ともか。
久しぶり。笑
東京での珍事件は「AVみたいな〜」のお話読んでね。
アレはアレでまた起こんないかなって思ってるけど。笑

まぁそんな話は置いといて。
今日も楽しみだなー。
思えば、「Smith-law」とこんなにお近づきになれたのは
幼馴染の「RANDY」のケンタのおかげだったかも。
まぁ、ケンタから繋がってカズイくんのおかげなんだけど。

ケンタは1コ下の幼馴染。
ちっちゃい頃はずっとわたしの後ろついてくるだけの甘えんぼだったのに。
いつの間にか、すごく腹にクる、
魅力的なドラム叩くようになったんだよねー。
わたしがライブ好きなのは
ドラムの激しい振動が興奮するから。
直接子宮に響いてムラムラしちゃうんだよね。笑
だから・・・
まぁ個人的な話は置いといて。

そいえば「RANDY」も新しいボーカル入ってジャンルも変わったとか。
「カズイの才能についてくの大変」て
ケンタゆってたっけ。笑
そっちも楽しみ。
だけどお目当ては当然「Smith-law」。

さて、ではそろそろ中入りますか。


えっすごいすごいすごい!
いや当然「Smith-law」は至極だったんだけど。「RANDY」ヤバくない!?
いやーカズイくんの才能侮ってたわ。
なにあのコ。
ケイイチくんだっけ?
彼が入ったことによって
バンドの幅が一気に広がってる・・・
てゆうかカズイくんがホントにやりたいの
こっちなんじゃない?
なんだっけ・・・グラムロックだっけ?
そっちのジャンルになったことで、
ケンタのドラムも際立ってる・・・

ヤバい。

ケンタのドラムでムラムラきちゃってる。

このあと打ち上げ。
・・・今日はケンタの隣いこっかな。


打ち上げ会場。
今日だけは未成年のお酒も許してね。
ケンタの横に座る。

『あれぇ寂しいねぇ〜。
今日はケンタの隣ぃ〜?』

「Smith-law」のドラムのヨウジさん。
ケンタのドラムの師匠であり・・・
わたしのはじめてのひと。
こないだのフェスのときも、した。

『ヨウジさんとこ来るコはいっぱいいるでしょぉ?
たまにはモテないケンタの横にいてやってもいーじゃん!』

『あぁまぁなー。
俺モテるからなー。笑
てゆうか「RANDY」ヤバくねぇか?
おめぇのドラムもこっちのが合ってるよ。』

『いやそんなことないす!
僕は・・・カズイの作るどんなジャンルにも合わせられるドラマーになりたいんす!』

『なるほどなー。
まぁ確かによ、
俺らは横暴な親分にいつでも合わせられるようになんなきゃなんねぇかんなー。
苦労するよな。笑』

『何か言ったかー!?』

・・・ボーカルのコージさん。
横暴な親分。


『てゆうか・・・見直したよケンタ。』

『え?・・・そう?』

いきなり顔が赤い。
ケンタがわたしのこと好きなのは知ってる。
多分、ちっちゃい頃からずっと。
バカだねぇ。
女なんてこの世には死ぬほどいるのに。
そんなことしてるといつまでも童貞だよぅ。
でもそんなとこも・・・なにげにかわいい。
だし・・・今日のケンタのドラムは
わたしの合格ラインを余裕で突破してしまった。
・・・いつの間にかオトコになってたんだねぇ。

『なんだよそんな見つめて。
なんか欲しいの?笑』

『うん・・・』

『え?』

『ケンタのはじめて。』

『えぇっ!!!?』
ガタンッ!!

『おぉどしたよケンタ・・・』

『いやなんでも・・・ない・・・』

『耳まで真っ赤だぜおめぇ。笑
もぉ酔ったのか?』

『そんなっ!
・・・いやそうかも・・・』

こうやってわかりやすく動揺するのは
昔から変わってないかも。笑
そんなんじゃマサキくんにバレるよぉ。


『わたしトイレ。』

『あっ・・・うん・・・。』

さっきわたしが誘ってから、
ケンタ全然喋んなくなっちゃった。
つまんない。
そんなんじゃいつまで経っても
えっちなんてできないよー。

・・・まぁ無理もないか。笑

女慣れしてるヨウジさんとケンタは全然違う。
こりゃ早めに連れ出さないと
悪酔いしそぉ。笑
全く世話が焼けるわ。

トイレ入ってメッセージ送る。

【ケンタ、お金ある?】

【え。】
返事早。何それ。笑

【いやホテル代】

【え。】
いやいやいや。笑

【行きたくないの?】

【え】
・・・なんか腹たってきた。

【行きたくないならいーよ。】

【ちょっと外出れる?】
お?


『なぁに?』

『いやその・・・ホントにいーの?』

『イヤならヨウジさんとこ行くけど?』

『あちょと待ってそれダメ!』

『・・・・・笑
ケンタは、わたしとどーしたいの?』

『あの・・・その・・・』

『ん?笑』

ガシッ
『ともかちゃん!』

『はい。笑』

『好きです!!!』

『うん。知ってる。笑』

『・・・へ?』

『じゃ、行こっか。』

『・・・・・へぇ?』

続く→

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?