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映画館で『アメリカン・ユートピア』

東京スケバン散歩/日比谷から銀座

●『アメリカン・ユートピア』@TOHOシネマズ・シャンテ

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うおーっ、やっと観られたよ。

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緊急事態宣言で公開日が延びてしまった時には、「ああ、これが終わったら『アメリカン・ユートピア』見にいくんだー」というのを心のささえに(←まじで、まんざらウソではない)がんばった。だが、緊急事態宣言がまたしても延長。で、またしても公開延長。5月末、都内では渋谷のシネクイントで5月末に公開になったけど、渋谷はにぎわっていそうだから、どうしようかなー…と思っているうちに、無事、6月1日からTOHO系映画館も再開したので日比谷シャンテのところにあるシネ・シャンテに行ってきました。
場所柄なのか、この作品の客層がそうなのかわからないけど、
お客さんの年齢層もそこそこ高くて、落ち着いた雰囲気でよかったですー。

いやー。待ったぜ。ほんとに。
そもそも、日本公開が決まる前から待っていたんだよ。去年、NYのブロードウェイ公演をご覧になった人の話を聞いて、アメリカ中西部に住む友人もわざわざニューヨークまで行ったと聞いて、矢も盾もたまらず「アンコール上演があった時には、ちょっくら弾丸ツアーしちゃおうかなー」と本気で考え始めたら、まさに公演が終わるのと入れ替わるような絶妙なタイミングで全世界がパンデミック突入。

そして、ステイホームでどんよりした日々を過ごしていた昨年6月、今度はスパイク・リー監督で映像化というお話。そして、各地映画祭でプレミア、大絶賛、そして米国では10月にHBO系ストリーミングHBO Maxでオンエア、これまた大絶賛。今年に入ってから、ついに日本での上映情報が。

いやー、本当にありがとうございます。こんな時期だけに、映画館での上映が実現するありがたさが身に沁みます。
英国版のBlu-rayが出たので、それを先に入手してしまおうかとも思ったけど。やっぱり、映画館で見たかったんだよね。ああ、待ってよかった。

がおー。

がおー。

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ゴジラ…いや、石原さとみ@シン・ゴジラ風にいえば、がっじーら。

がっじーらさんも、お喜びです。

いやー、よかった。

もう、「よかった」という言葉しか出てきませんな。

作品そのものが素晴らしいことは知っていたし、その内容についてもある程度の知識はあったわけで。いわゆる"ブロードウェイ舞台の公演を映像化した" という映像作品だということはわかっていたけれど。

もう、ぜんぜん想像を超越していた。よかった。

肉体と音楽。それが「生きる」ってことをすべて表現している。そんな作品。

そして、映像版に限っていうならば、なんたってすごいのは…

スパイク・リーのいい仕事!

これに尽きる。
スパイク・リー作品って、こう、ちょっとやりすぎる感というのが特色でもあって、それが好きだったり苦手だったりわかれるところで。私も、そこが好きな時もあるし、苦手な時もある。が、今回は、”やりすぎないスパイク・リー”って感じがすごくよかった。決して無難とかソツないという意味ではなく、彼の感性、これまで培った経験や技術を、この舞台作品のために粛々と捧げている感じがすごくカッコよかった。決して「本物の舞台を見ているような臨場感!」的な、シネコンの3D映画みたいにわかりやすい臨場感ではない。でも、生の舞台を見ている人間には体験できない、映画ならではの臨場感にゾクゾクする。特に終盤は、思わず「うぉー!」と声が出そうになった。

この舞台はパンデミック前に収録されていて、で、2020年の秋に公開されている。ほんの半年、だけど今までとはまったく違う、体感的にはめっちゃ長い半年間…というものの時制が一致している演出にちょっと唸った。ネタバレになるから詳しくは書かないけれど。 

リー監督さすがだ。
そして、彼を起用したデヴィッド・バーンの冴えっぷり!

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昨年1月、この舞台のことをノンサッチ自警団新聞で書いた。その時、インスタを見た舞台関係者の方々がこの絵をすごく気に入ってくれて、このダンサーおふたりをはじめとするキャストの方々が、インスタのストーリーで紹介してくれたり、コメントをくれたり。SNSならではのことだけど、次々といろんな関係者に情報が伝わって広がってゆくカンパニーの仲のよさ、結束力を垣間見る思いだった。なんと、この絵にもあるポーズの生みの親であるコリオグラファーにも「このダンスが言葉を超えることが証明された!」と喜んでもらえて。光栄だったなー。

というわけで、光栄にもSNSでのやりとりなどもさせていただいた偉大なキャストの面々にもスクリーンを通じてようやくお会いすることができて嬉しかった。

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しかし。それにしても。
デイヴィッド・バーンって、なんでこんなにずーっとカッコいいんだろう。
ブロードウェイからほど近い、CBGBでやってた頃から今にいたるまでの半世紀ずっとカッコいい。ずっと色っぽい。
映画での終盤、フィナーレの時には前髪がはらりっと落ちてるんですけど。
これがもう、めちゃめちゃセクシーです。るろうにバーン、みたいな感じ(意味不明)。これから見る方はぜひ、最後の前髪はらり。をお見逃しなく。

で、まぁ、映画館の外に出たら、お天気もよかったし、ちょっと銀座に出てみた。
緊急事態宣言だしねー、あたしもちょっと夏物のお買い物でもして銀座を応援しちゃおうかしらー。

などと思ったのですが。

甘かった。

そういえば、前回、銀座に来たのは1年以上前。自粛クライマックスな中で、海外からの渡航制限もあって銀座がゴーストタウン状態だった時だったのですが。時は流れて、今。テレビのニュースでも連日報道されているように、緊急事態宣言と言っても、もはや日中の銀座は全然フツーに戻ってるんですよね。めっちゃにぎわっていたー。

三越前では、元気なオバハン軍団(正確には、ワタクシより少しだけおねえさまの軍団ですが)が「ひっさっしぶりぃーーー!」と、超アゲアゲでハイタッチしていたよ。

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「ぎょえー」

三越ライオンもびっくりですわ。
もう、すげーよ。原宿のJKみたいに元気。
もしかしたら、ワクチン接種が終わって打ち上げ会なのかもしれません(汗)。

なので、まぁ、ちょっとした生活必需品を買って、ほうほうのていで帰宅。

でも、銀座は楽しいので、またブラブラしに来ます。
子供の時から銀ブラ大好き。
マクドナルド日本一号店ができた時を知っている世代。

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そういえば、駅ひとつ増えてから日比谷線も乗っていませんでした。


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