うーん、ひろってみたい。
東京スケバン散歩/大塚
五輪開催に向けてインバウンドがおおいに期待される街だった大塚。
いろいろとおしゃれな店ができました。
おにぎりぼんごの隣にある、卓球+英国ガストロパブ風のオシャレなお店。オープン時には都知事も区長もやってきて、オリンピックに向けて"新たな卓球の聖地”と盛り上がったものです。しかも、星野リゾートの新業態OMO5の地下にあるという。ハイソサエティ。貴族っぽい。最近はカレーがおすすめらしく…
あれ?
ちなみに、これ、DVDもBlu-rayも1000円のシリーズでめっちゃ良くなくない?と思ったんですが、Blu-rayはもうないのかな。商品ページにはDVDしか書いてないけど(記載わかりづらい)。とにかく、この映画はあと100回は観たい。名作。このキー・ビジュアルも最高。でも、いかにもネットで検索して拾ってきましたーみたいなパクりはよくない。オシャレなお店なら、尚更。
それはさておき。
こちら。
大塚名物、謎の看板。
大好き。
(写真の、看板ナメで“宝くじ”ってのも良いアングルだなー)
このサカエヤさんというのは、
駅前にある、創業80何年くらいのすごい老舗オモチャ+α屋さん。
今は「縁起物とオモチャの店」になっていますが、"縁起物”って何なんだろう。
看板にある"ひろってみたい10万円”ってのと"縁起物”が妙にリンクしているように思えてしまうのは、ご利益ばかりをくれくれと願う小市民のスケベ心なのでしょうか。あかん。そんなことでは。
ずっとずっと前、私が初めて見たン十年前よりずっと昔からあるコピーなのだそうですが。あらためてじーっと眺めているうちに、「10万円拾う」→「それを使う」→「新たに10万円落とす」→「別の10万円を拾う」→「それを使う」…(以下略)という、つまり"10万円の永久機関"みたいなことか。と思い至った。
拾う、使う、は良いとしても“落とす”という発想はなかなか深い。ロマンすら感じる。
拾って使ってラッキー、と思ったら自分も落としちゃって、でも、がっかりしていたらまた拾って……と。人生も、そんな感じで喜びと悲しみを繰り返して、最後にプラスマイナスゼロで終われたらいいですね。落としたとこで終わりたくないから、"使った" のところで終わるのがいいなぁ…って、スロットマシンみたいだね。
すげー。
ちなみに「縁起物とオモチャの店」の前はたしか「ハンドバッグとオモチャの店」で、それを電車の窓から初めて目にした時は(まだ昭和時代だったように思いますが)、「ハンドバッグとオモチャ」という組み合わせといい、大塚の駅前というロケーションといい、いかにも歓楽街でハッスルして帰途に着くお父さんの妻子への贖罪感ハンパないお土産物店として完璧だ…と感心したものです。
実際は、後にジモティに訊いたところ、このあたりの子供たち(←もちろん昭和の)はみーんなお世話になった思い出のある玩具屋さんとのこと。
天祖神社にお参りして、帰りました。
お賽銭箱のところに、良い言葉がありました。
拾って、使って、落として、お世話にならず、お世話して、報いを求めない。
か。
そういふ人に、私はなりたい。