どぶのような川にダイブ

娘の学校まで自転車で送って行く途中、農道と住宅街の中間のような道があって、車がすれ違うにはタイトで、いつも少し気をつけていて、そこを通るときは並走ではなくて縦に並んで走っています。

今朝もそのつもりだったのに、二人で話しながら進むにはやはり並走したほうが都合がいいので、並んで走ってるとお互いのハンドルが少し触れて進路を外れ、娘は川に頭から突っ込んでしまいました。

私も慌てちゃって急ブレーキ!フロントロックして路面にダイブ。通りかかった女子高生2人が「ダイジョーブですかー?」と声をかけてくれた。

ドブのような川から娘を引き上げて、自転車も引き上げましたが、全身ずぶ濡れ状態で、とても学校に行ける状態ではない。そこに、犬の散歩で通りかかった近所のマダムも声をかけてくれました。

マ「大丈夫?怪我はない?」
私「怪我してる感じはないけど、学校にはもう行けそうにないっちゃね」
娘「（泣きながら）うちに帰りたい…」
マ「私んちはすぐそこやから、着替えを貸したげようか?娘のがあるから。なんやったらシャワーを使ってもええよ」
私「マジすか?助かります。そうさせてください」

という感じで、ご近所さんに助けられました。

そのおうちに到着すると、マダムの夫・ムッシュも加わって少しだけ話しをしました。

ム「なんで川に落ちたん?」
私「2人のハンドルが当たってね、それで川にドッボーンちゅう感じ」
ム「ほんならあんたのミスやな」
私「全くその通り。この道は、車も多いし、いつもは注意してるんやけど、今日はそうならんかった」
マ「この道は、車も飛ばすしね、表通りのほうが安全かもね」

ム「ところでなんでオランダに住んでるん?」
私「娘はモンテッソーリの保育園を卒業したんやけど、日本にはモンテッソーリの小学校がないんよ。日本では小学校を選ぶという習慣があまりないんよ」
ム「そうなん、うちの娘もモンテッソーリの学校出たよ。そこの◯◯スクール」
私「娘もそこに行ってるんよ」

という感じで、シャワーの間、コーヒーをご馳走になってしばし雑談。

ム「落ちた瞬間の写真とか動画撮ってないん?」
私「そんな余裕ないわ。私もすっ転んだし、視界から娘が消えて慌てたし」
ム「TikTokとかYouTubeに載せたらバズったやろうな」
私「（苦笑）」

シャワーから出てきた娘は、靴下からパンツ、上着まで貸してもらってスッキリ落ち着いた様子。
優しいご家族に救われました。

以下余談

貸していただいたスカジャンにはなんと「T-Birds」というプリント。映画「Grease」でダニー・ズーコ（ジョン・トラボルタ）のチームでした。この間の蚤の市でも同じようなジャンパー見かけたし、夏のアウトサイドシアターでも「Grease」が上映されてた。

オランダには一定数のGreaseファンがいるっぽい。Fiftiesなビンテージショップもそこそこあるしね。