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表裏一体を写すLumix
東京散歩の年末。
表参道や渋谷、青山あたりには、ユニークな建物が多い。
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何面体になるのだろう?
微妙に角度の違うたくさんのガラスの面が連なるこのビル。
映り込むビルたちはつながらないし、空の色も異なる。
人は多面性の生き物だと言う。
私自身はいくつの面を持っているのだろう。
自分でもわからない。
それは、このビルの面のように、
その都度、接する人やコトによって変わるからなのだろうか。
現在に至るまで、数えられないほどの人に会い、出来事があった。
ひょっとしたら、このビルと同じくらいの面が
できているかもしれない。
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普段鏡を見ることはあまりない。
でも、街中で自分が映る鏡のような壁の前ではつい足を止めてしまう。
特にこんな風にゆがんだりするとたまらない。
自分がいつも見ている風景だって、
人が見ている風景とは違うかもしれないし、
こんな壁を目にすると、自分とは違う人の目になって見ているような
感覚に陥り、楽しくて仕方がない。
2日目は、日本橋からスタートした。
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「新参者〜麒麟の翼」を観てから、一度本物を見たいと思っていて、
やっとご対面できた。
ファンタジーな世界の生き物で神獣とも言われている麒麟。
大河の「麒麟が来る」では、光秀の前に麒麟は現れたんだっけ?
話はそれるけど「麒麟が来る」の染谷将太が演じた織田信長、一番好きだな。
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取り壊し中のビル。
窓の向こうに空が見える。
書き割りのようになっている?
このビルは歴史的建造物だそう。
角のエッジが丸かったり、タイルもレトロ感たっぷり。
レトロといえば、日本橋高島屋のエレベーターも。
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エレベーターガール(今はこう言ってはいけないのかも?)の方も乗っている正統派なエレベーター。
磨き上げられた木(もく)の壁が神々しい。
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こうして、日本橋を後に。
ここから東海道五十三次が始まり、自分の住む近くの鳴海宿へとつながっていると思うとワクワクする。
そして、少し前に五十七次の宿場の一つ、京都の伏見で十石船に乗って来たことも思い出し、当時の旅人が見ていただろう風景と現在の風景が頭の中で
オーバーラップするのだった。
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渋谷はまだ工事中だった。
そこら中にクレーンや防音壁が見える。
まだまだ変化の途中。
都市は生きている。
そして、最後は東京駅。
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少しでも時間があれば、KITTEの中にある東京大学インターメディアテクへ行く。ただ、今回はたどり着いたのが営業時間外だったため、レストラン街のある階の屋外庭園から東京駅を眺める。
暗い場所でもf6くらいでこんな感じ。
一見、後ろの高層ビルのリフレクションにも見える東京駅。
近代のビルと1914年デザインの東京駅。
新しい物と古い物。
其々、可もあり不可もあり。
やっぱりこの世は表裏一体。