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【合格体験記】非エンジニアがJDLA E資格(2021#1)を受験してみた

◆本稿の趣旨◆

E資格の概要やその周辺情報(難易度やJDLA認定プログラム等)については,他の方々が既にまとめていますのでそちらをご参照ください.

私自身,E資格を受験する際に,どのように対策を行えば良いかググってもあまり合格体験記がヒットせず苦労しました.そこで本稿では,これから受ける方々のために一エピソードとして参考になればと思い,ここに記させていただきます.

◆受験に至るまで◆

ポイント
<JDLA認定プログラム>
 AVILENの全人類がわかるE資格コース
<費用>
 受講料金:136,000円(税別)
 基礎講座セット:100,000円(税別)
 模擬試験:14,800円(税別)
 E資格受験料:33,000円(税別)
<前提知識>
 JDLA G検定2020#2 合格
 応用情報技術者試験 合格

私の場合,漠然と「IT人材になりたい」と考えてはいましたが,別にエンジニアになれるとは思っておらず,目指してるつもりもありません.ただ,今後AIプロジェクトなどの目玉になるであろう領域には携わってみたいという強い思いはあり,応用情報技術者試験やG検定を受験し,いつの日かの抜擢のために備えておこうと思いました.

そんなことを考えていた矢先,コロナの影響で私生活の時間が有り余ってしまい,コンプレックスを抱えていたプログラミングに手を出しつつ,どうせならと思い一念発起してE資格の受験を決意しました.私のような20代の方にとって計20〜30万の出費はなかなか辛いかと思いますが,「若い頃の投資はガンガンすべし」だと個人的には考えています.(ちなみに最近だとプログリットのビジネス英会話コースを申込み,40万程かかりました笑)

さて,通常は認定プログラムの講義資料を基に動画学習していくかと思いますが,私の場合ぶっちゃけほぼ動画を見てません(笑).もちろん講義資料を読んでも分からないところは部分的に聴講したりしましたが,読んで分からなかったところは説明を聞いてもよく理解できませんでした.また,自分は全体像から入りたい派だったので,講義動画を見ずに講義資料を斜め読みしつつ,受講プログラムを進めるために次々へと課題に取り組んでいきました.その結果,わずか1ヶ月ほどで認定プログラムを修了でき,あとは試験に向けた問題演習に取り掛かることが出来ました.

試験に向けた勉強方法については,こちらの記事に「まとめノートを作成すると理解度があがる」というアドバイスがありましたので,Scrapbox上に講義内容ごとに整理していきました.(参考:マンガでわかるScrapbox

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E資格は実装コーディング以外にもそれぞれのモデルの長所や短所も覚える必要があるので,絶対にまとめノートは作成した方が良いです.ないと頭が混乱します.とにかく,自分が理解できる図や説明文を書き写します.これで自分専用のまとめノートの出来上がりです.

あとは,参考書としてゼロつく黒本なんかも一通り目を通しましたが,正直AVILENで用意されている問題演習だけで十分です.AVILENの高い合格実績の背景には,(修了難易度の高さによる脱落者が多いことも挙げられますが)この豊富な問題量だと考えます.

◆受験後◆

試験内容については秘密保持のため割愛させていただきますが,正直手応えは悪かったです.とは言いつつ,私のスコアはこんな感じでした.

■分野別の得点率 ※ 数字丸めてます
応用数学:約 80 %
機械学習:約 70 %
深層学習:約 70 %
開発環境:約 80 %

これで晴れて,AIエンジニアとしてのパスポートを取得できたのですが,正直現場ではまだまだ使い物にならないレベルです.E資格合格者から見える景色は,それほど高くないということをこれから受験する方々にはお伝えしておきます.

◆AVILENの評価◆

このページをご覧になっている方々の中には,JDLA認定プログラムをどこで受けようか悩んでいる方もいらっしゃるのではないかと思い,AVILENのプログラムを受講した感想をこちらで述べさせていただきますので適宜ご参考にしてください.

○よくありそうな質問○
<AVILENのプログラムを修了するの簡単?>
A. 他の認定プログラムを受けていないので単純比較はできませんが,AVILENの課題や修了試験は難しいと思います.課題がクリアできず修了できなかった脱落者も結構な割合でいるのではないでしょうか(あまりの難しさにSlackが荒れてることもありました笑).また,修了者のコミュニティがSlackにあるのですが,AVILENの修了試験は,E資格本番よりも難しかったという意見もあります.個人的な感触では,応用情報技術者試験の時よりも勉強したなという印象ですが,時間をかけ悩んだ分少しずつ「axisの設定の仕方がわからない」とか「self.wの転置がわからない」といったように、分からないことが分かるようになってきます.分からないものは質問したりGoogleで検索すれば良いので,その繰り返しで気付いたら修了できてました.

<プログラミング未経験でも平気?>
A. 非エンジニアと言いつつも,実は私プログラミングスクールに通っていたこともあるので,完全な素人ではないんです.とは言え,Python触るの初めてで課題もほとんど「分からないものだらけ」で非常に苦労しました.「プログラミング経験多少あるから余裕っしょ」と驕っていた過去の自分をぶん殴りたいです.個人的な印象ですが,現職エンジニアでプログラミングばりばりできる人以外は初学者の部類で,もれなく全員初回の課題で打ちのめされていると思います.ですので,「プログラミング経験者でも平気ではない」というのが回答になります.

<オプションで基礎講座セットも申し込むべき?>
A. 自分も悩みましたが,申し込んでおいた方が無難です.とは言え,最悪ぶっつけ本番の修了試験が不合格でも再試験が可能なので,問題傾向を把握してから再試験を受けてクリアできることも可能だと思います.今思えば,応用数学・統計学なら多少自信ありましたし,Pythonの基本文法や機械学習の基本アルゴリズム実装は書籍でなんとかなったかもしれません.「10万円で修了試験に出やすいところを手っ取り早く勉強した」と解釈するのがイメージつきやすいかと.あとは各自のご判断にお任せしますが,たぶんどっちも正解です.ご安心を.

<AVILENのサポート体制は充実してる?>
A. Slackでの質問については,比較的レスポンスが早かったと思います.これまでの受講者の質問内容をスプレッドシートにまとめていたりするので,それ見ながらでも勉強になります.ただ,スタッフによって対応にムラがあり,たまに「喧嘩売ってるのかこの人?」と思えるような対応も見かけます.課題の採点返却(スタッフのコメント)が深夜0時過ぎとか普通にあったので,ほんと「人員リソース足りてないんだろうな」と思いました.
あと,受講生一人一人に付く専属アドバイザー(メンター)については正直そこまで手厚い感じではないです.もちろんスタッフの当たり外れもあるのでしょうが,私の場合いなくても全く困らなかったので.AVILENのプログラムを修了するには,ある程度他人に頼らない自律力が必要だと思います.

【追記:2021/3/16】

JDLAから「E資格 2021#1」の結果発表があり,合格率78.44%ということでした(合格者1,324人/受験者1,688人).この数字を見ると,なんだか簡単な試験っぽく思えちゃいますね・・・笑

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そしてAVILENの実績はというと,合格率93.63%とのことです(合格者382人/受験者408人).前回に引き続き90%超えとは凄まじいですね.

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他社とここまで合格率が異なってくるとなると,講義内容や問題演習は関係なく,そもそもAVILENの修了者はレベルが高い人の集まりなのかもしれません.言い換えると,Avilenは「難しい課題を出すことでレベルの高い人を選りすぐっているので,合格率が高くなるというカラクリがあるのではないか?と穿った見方をしてしまいます.笑

実績を上げるためのやり方としては手っ取り早く,非常に合理的だと思います.こういった資格ビジネスではよくあることなのかは分かりませんが.いずれにせよ,Avilenのプログラムを修了できたらほぼ(9割以上)E資格に合格できますということですね.

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