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内田百閒と玉羊羹

内田百閒の随筆を初めて読んだ。
アメトーークの読書芸人、ラランドのニシダが多分紹介してた。「起承転結がない話」ということで俄然興味がわき、近所の図書館で早速借りた。

「蜻蛉玉」(とんぼだま)という作品が特に面白かった!!たしかに起承転結はないけど、あるあるネタ?のように、なんか分かるわぁ〜という共感の嵐で、変に引き込まれる話だった。(あらすじは、筆者とその友達の謎で奇妙な癖?こだわりについての話。)

そこにあるお菓子がでてくる。切腹羊羹というもの。


丸い包装ビニールのようなものに包まれていて、噛んだり、何かで切ると中の羊羹が勢いよく「つるり」と剥ける。
そんなの見たことないけど、何故か学生時代にこの切腹羊羹に似た食べ物を食べた記憶がある。しかもバスの中で。しかも、見知らぬおっさんから貰った!
何かの合宿で、バスの帰り道に、おっさんが隣にいて、どんな流れがあったのかは全く覚えていないけど、もらった。しかも三つくらいもらった。味はブドウ味のゼリーでとても美味しかった記憶がある。
その時にも感じたけど、なんでこれはこんなものに包まれているのか。なぜ、こんなに勢いよく、つるりん、と中身がでる必要があるのか。

でもそのおかげなのか、とてもみずみずしく、はじける感触とあの葡萄の甘い香りは強く記憶に刻まれている。

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