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【ショートショート】X文学

X文学(旧Twitter文学)は、0℃の冷笑を纏っている。氷タンフルみたいに。そこで扱われる言葉は単なる感情表現でしかなく、意味伝達という記号それ自体の機能を無視している。

全ての罵倒語の意味が、「私は、不快になりました。」の一つに収束していく。

虚無をぶつけられても困るよ。少しの冷たさくらい我慢するから、おいで。僕の体温で少しずつ溶かして、いつか直接触れ合おうよ。

にんげんの認識は、無意識に編集されている。
ほんとうが無いのだから、嘘つきも存在しないんだ。科学の客観的なほんとうだって、暫定的なものに過ぎないよ。

だから安心して。何を言っても笑わないし、笑い飛ばすから。

ノッシノシ(足音)

X「ターンターン、フルッフル。タンターンターンっフルルルル。」

僕「(笑)」

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