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1年前のこと

「1年前 新型コロナ」というキーワードでTwitter検索を行うと、“1年前はコロナがなくてよかった”とか、“2020年はオリンピックで盛り上がっていたはずだったのに”とか、
そういった今の世の中を恨めしく思う書き込みがたくさんヒットする。
そういう結果をぼんやりと眺めて「本当に1年前はコロナと無縁だったのかなぁ」と思う自分がいる。

最近ニュースでも取り上げられていたが、イタリアで新型コロナが流行り始めたのは、どうも2019年9月頃だったらしい。
これまで、「2019年11月頃にフランスで流行り始めていた」というニュースが報じられたことはあったが、
実はそれよりも2ヶ月も早く流行していた可能性が指摘されているのである。

こういうニュースを見ると、1年前の自分を思い出す。
ざっくりと時系列で、何が起きていたのか書き留めたいと思う。

2019年11月中旬:
職場の後輩が咳風邪を発症し、声が出なくなる。程なくして席周辺の同僚にも同じ症状が出始める。
2019年11月下旬:
娘が頻繁に発熱する。その後妻と自分も咳風邪の症状が出る。熱はないものの夜の咳がひどく、家族揃って夜眠れなくなる。この時は新しく使い始めた「ルック バスタブクレ○ジング」の粒子のせいだと思い込んでいた。
2019年12月中旬:
自分の鼻詰まりがひどくなり、年末にかけて声が出しにくくなる。耳鼻咽喉科を受診し副鼻腔炎の診断。薬を服用して一時的に良くなる
2019年12月下旬:
妻と娘が通常通りに戻るが、年末のある日の夜に娘が突然嘔吐。嘔吐はこの1回のみ。自分は大晦日の夜に発熱。
2020年1月上旬:
1月2日まで発熱で寝込む。声はおかしいまま。年明け、顧客との打ち合わせで喉の調子が一向に良くならない話をすると「自分もずっとそうです」という声があちらこちらから聞こえる。ある日、耐えきれなくなり内科を受診。軽い気管支炎の診断。
2020年1月中旬:
咳の症状が続く。
2020年2月中旬:
なかなか完治しないため、別の内科を受診。咳喘息の診断が下り、強い咳止めを処方される。
2020年3月上旬:
2月末から3月の頭にかけて、夜だけ発熱する症状。これ以降は完治。しかしながら、定期的な関節痛が残る。

改めて書き起こすと、なんだかグレーな気がする。
周りでも長い咳風邪が大流行していたし、そもそもこの短期間に3回も内科系の医者にかかった経験はこれまでになかった。
ちなみにこの風邪以降、これといった体調不良には悩まされておらず、すこぶる元気である。

やはりコロナは2019年11月頃には猛威を振るっていたのではないだろうか。
今日まさに「過去最高の534人!」という報道があったが、去年の同じ時期にこの感染症が綺麗さっぱりなかったとは到底思えない。
突然中国で生み出されたウイルスだとは考えにくいのである。

こういう経験をしているからこそ、「1年前はなかったのに」というコメントには違和感を覚えるのだ。
1年前にも新型コロナがあったからなんだ、と思うかもしれないが、1年前は朝の電車がメチャクチャ混んでいたし、飲み屋や観光地も大繁盛だった。
今の状況を見ると「何を今更」と冷笑的になってしまうのである。

(もちろん、マスクや手洗いうがいは欠かさず、新しい生活様式には従っているつもりではある。ただ割と手洗いうがいの徹底は常識レベルの話だと思うのだが…)
(ちなみにインフルエンザには小学生以来20年近くかかっていない。だからこそ1年前の“風邪”は強烈に思えた)

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