
トランプちゃん「紙ストローは嫌だ!」分かるよ、僕も同感だよ
こんばんは!ニュース連動型おじさんだっくでございます。
トランプ三連チャン!あまりと言えばあんまりな偏りぶりですが、この意見にはある程度僕も同感です。
トランプ米大統領は10日、連邦政府機関の施設で紙ストローを廃止し、プラスチック製ストローの復活を促す大統領令に署名。
内政担当の大統領補佐官に対し、45日以内に「紙ストロー廃止の国家戦略」を策定するよう指示したそうです。
そうですね。あの飲み物に紙の味が混ざる感覚や、途中からドロドロと溶けてしまうのはどうにかならないかなあ。僕も激しく首肯します。
これもバイデン政権の政策潰しの一環
「これはばかげた状況だ。我々はプラスチックストローに戻ろうとしている」とトランプは、連邦政府機関に政府庁舎での紙ストローの購入と配布を停止するよう指示する大統領令に署名した際に言ったそう。
この決定は、2027年までに連邦の給食サービスからストローを含む使い捨てプラスチックを排除し、2035年までにすべての業務から排除するというジョー・バイデン前大統領の政策を事実上破棄するものです。
元々紙ストローを長らく批判してきたトランプは、週末に自身の立場を再確認し、ソーシャルメディアにバイデン氏の政策は「死んだ!」と投稿しました。
2019年の再選キャンペーンでは、使い捨てプラスチックの規制に反対する政治的声明として、トランプブランドのプラスチックストローを販売したほどでしたし、筋金入りです。
その際は紙ストローのことを「リベラル」と呼び、トランプブランドのプラスチックストローの販売で推定50万ドル近い売り上げがあったこともあったそうですよ。濡れ手に粟ならぬ、プラスチック様々ですね。
とにかく「嫌い!役に立たない!」という気持ちは伝わってきます。
紙ストローにも結構問題があるんだよ
紙ストローには、人体に危険をもたらす可能性のある特定の化学物質が含まれています。
紙ストローには確かに「永遠の化学物質」と呼ばれるPFAS(ペルフルオロアルキル物質・ポリフルオロアルキル化合物)が含まれていることが研究で明らかになっています。
まあ、紙ストローを使用することで必ずしも飲み物にPFASが漏れ出すという事実認定や検証結果が出たというわけでは無いのですけどね。少なくとも紙ストローのPFAS含有量は、プラスチック製ストローよりも多いことが判明しています。
紙ストローは競合製品よりも高価になり、紙ストローは溶けるため、顧客は喉の渇きを癒すために1本以上使用する可能性が高くなります。また、紙ストローは二酸化炭素排出量が多く、製造により多くの水を必要とすることが分かっています。
紙ストローがエコで自然に優しいなんて思い込んでいるとしたら、それはそれで認識を改めた方が良いです。欠点はあるのです。それをおしてもプラスチックの方が問題という評価が無いとわざわざ紙を選ぶ理由も薄いという話です。
再利用可能でPFASを含まないステンレス製ストローが最も持続可能な代替案とする科学者もいますが、それはそれで持ち歩くの面倒だし清掃できないと菌が繁殖しそうで嫌ですよね。
ちなみにトランプの大統領令はアメリカ市場での紙ストローの統制は実はしていない
実は、トランプは紙ストローのアメリカ市場での流通を禁止したわけではないのです。
この第一報から一週間弱経過しましたが、殆ど全ての人が大統領令とトランプの言葉遣いのレトリックに思いっきり騙されているのです。
彼の命令は、連邦政府が紙ストローを購入し、連邦政府の建物で提供することを禁止するだけなので、一般市民への影響はほとんどありません。
一応、この命令ではまた、全国的な紙ストローの強制使用を緩和するために、45日以内に紙ストローの使用を中止する国家戦略を策定することも求められたそうですが、そもそも強制なんてされていませんからね。
確かに、世の中の大多数の人々が紙ストローに飽きていて役に立たないことをすでにほぼ理解していたことも、政治的な問題にするような類の話では無いのです。
トランプにとって何より重要なのは、アメリカ国民の前でトランプがそれっぽいことを言って圧倒的な支持をうけることでしかありません。その意味でこの大統領令はお安く発行できて大きな利益を得られるコスパが超高いものなのです。
まあ、騙されちゃった国民が大統領令のお墨付きを得たと思って紙ストローを捨てたり、紙ストロー製造者が廃業になろうとトランプ的にはどうでも良いことなんですよね。なので、真に受けてしまった人がチョロい訳なんですが、知らぬが仏と言う奴です。
まあ、プラスチックは超便利なんだよね
プラスチックって、加工成形がすごく簡単な上に安く出来てしまうから、代替するのが難しいんですよね。
プラスチックの加工は、材料を溶かし(可塑化)、液状になったものを型に流し込み(成形)、冷却して固める(固化)という3つの工程で進められます。
成形方法には、射出成形や押出成形などがあり、大量生産にも適しています。
軽量でありながら強度があり、取り扱い、運搬、保管が容易ですし、水や化学物質に対して耐久性があり、錆や腐食の心配がなく、防水性や絶縁性もかねそなえています。
一見無敵ですよね。
プラスチックの良いところは短所でもあります
プラスチックは腐食しないため、廃棄後も長期間残存します。軽量であるため廃棄物がかさばり、処理やリサイクルが複雑化の原因になります。容易にも分解されません。
つまり、原型を保持できるという長所が廃棄する段階になって、めちゃめちゃデカい短所になります。
それなら廃棄しなければ良い訳ですが、表題のストローであれ、注射器の容器であれ、食べ物の容器であれ、レジ袋であれ用事が終わったら捨てますよね。
基本的にその原型保持能力は実際の短期的にしか使わない用途ではオーバースペック過ぎるのです。
加えて、僕らはなんだかんだ言ってポイ捨てします。「自分はしないよ」と言っていても世界中を通してみれば、全体的にはポイ捨てだらけです。だから、そのデメリットがぞろ本領を発揮するわけです。
プラスチックは世界にどんな悪影響を及ぼすか?
耳たこでしょうが、書きますね。
プラスチックは自然界で分解されにくく、海洋汚染や生態系への悪影響を引き起こします。海洋生物が誤ってプラスチックを摂取し、死亡する事例も報告されています。
プラスチックの生産時にCO2が排出され、地球温暖化の一因となります。また、プラスチックが劣化する過程でメタンやエチレンなどの温室効果ガスを放出することも指摘されています。
プラスチックが海で泳ぎながら食べているサメに大きな影響を与えることはないと思う?
トランプは「プラスチックが海で泳ぎながら食べているサメに大きな影響を与えることはないと思う」と語ったそうですが、その認識の低さは絶望的に低いです。
魚どころか、人間の脳や内臓にマイクロプラスチックが入り込んでいます。
奈良県の鹿の胃からは大量のプラスチック片が見つかりました。鹿は死ぬ寸前まで凄まじく苦しんだそうです。
ストロー・タートル・アイランド修復ネットワークによると、アメリカ人は毎日3億9000万本以上のプラスチック製ストローを使用しており、1本が分解するのに約200年かかります。
どうにも他人事みたいに思っているトランプですが、彼が日々飲みまくっているダイエットコーラのペットボトルや、マクドナルドの食品に付着したプラスチックは彼の内臓や脳、血管をじわじわ侵略しています。
「反プラスチック製ストローの理不尽なキャンペーン」とトランプは言いました。
僕も小泉進次郎がレジ袋を有料化し、ストローを紙ストローに変えたことは恨みには思っても感謝の念を持ったことはありません。
しかし、あかんことはあかんと認識していないとダメなのです。
一例としてレジ袋がいかに厄介なゴミか?
一例としてレジ袋がいかに厄介なゴミかを、是非知っておいてください。
その理由の一つは、軽量で風に飛ばされやすく、適切に廃棄されなかった場合に簡単に自然環境へ流れ込んでしまう特性にあります。
特に海岸では、風や波によってレジ袋が砂の中に埋まってしまうことが多く、一見すると目立たない存在になります。
しかし、そのような埋まったレジ袋を取り除こうとすると、実は非常に手間がかかるのです。
砂に埋もれたレジ袋は、中に砂が入り込んでいることがほとんどです。そのため、取っ手部分を掴んで引き抜こうとすると、袋が劣化している場合は簡単にちぎれてしまいます。
さらに、袋全体を掘り出そうと試みても、砂が袋の中や周囲に詰まっているため非常に重くなり、作業が困難化。こうした状況では、完全に取り除くには時間と労力が必要であり、清掃活動を行う人々にとって大きな負担となります。
また、レジ袋は分解されるまで非常に長い時間がかかるため、一度海岸や自然環境に放置されると、その影響は長期的なものとなります。特に波や紫外線の影響で劣化したレジ袋は細かく破れやすくなり、それがさらに取り除きづらい状態を作り出します。
さらに問題なのは、こうしたレジ袋が海洋生物や生態系にも深刻な影響を及ぼす点です。例えばウミガメは、漂流するレジ袋を餌のクラゲと間違えて飲み込んでしまうことがあります。体内で分解されないプラスチックは消化器官を塞ぎ、最終的には命を奪うことにつながります。
そのうえ、レジ袋そのものだけでなく、それが劣化して微小化したマイクロプラスチックも、生態系全体への悪影響を引き起こします。
じゃあ、どうすればいいんだよ?
わかりませんよ、そんなこと。
確かに緑(みどり)系の人達みたいにとにかくプラスチックを排除するというのもありっちゃありです。既に手遅れ感はありますが、これ以上プラスチックのゴミを増やさないというのは一つの正しいアプローチです。
ただ、それでは疲れてしまいますよね。一回便利な物を使うとそうそう戻れないんですよ。タバコを吸わない僕には知りたくもないですが、タバコ吸いの依存性は半端じゃないのはご存じでしょう。
あれだって、あまりに過激に叩き過ぎると、反発は起きます。実際、ネットで話題にすると必ずと言って良いくらい喧嘩になったりします。遡れば禁酒法時代のお酒の話とか、人間の欲や利便を求める性質は簡単に抑制できる訳もありません。
現状では経済的合理性には欠けますが、代替プラスチック素材の開発も進んでいます。
例えば、植物由来の成分を96%以上使用した熱可塑性樹脂「PAPLUS」は、ポリ乳酸(PLA)に紙を複合して作られており、石油由来プラスチックの代替として期待されています。
また、海洋生分解性プラスチックに関する新材料や新素材の開発も進められており、既存の樹脂を複合化して物性や機能性を高める研究も行われています。
代替素材としては、木質材料やセルロース、バイオプラスチックなどを汎用プラスチックと複合した素材も開発されています。
そういえば、スターバックスも紙ストローやめましたね。植物由来のバイオマスプラスチックに切り替えるそうですよ。
すぐさまはどうにもならないですけど、早く変わっていくと良いですよね。
あなたはどう思いますか?
ではまた
マシュマロやっています。
匿名のメッセージを大歓迎!
質問、感想、お悩み、
読んでほしい本、
深掘り(ふかぼり)して調べて欲しいニュース、
取り上げて欲しいこと、エトセトラ。
ぜひぜひ気楽にお寄せください!!
日々、音声でも発信してるますよ!内容はニュースとnoteの読み上げです。気にいればどうぞお耳をお貸しください。
後はTherads(スレッズ)であれこれ流してます。結構辛口かも。
日経電子版、Foreign Affairs Magazine等の有償情報ソース、書籍に使わせていただきます!なかなかお小遣いでは購読が難しいのですけど、ここらへん充実できると記事に是非反映してお返し出来ればと思います。