そうやって、救われたいのは私なのかもしれない。
親友が死んだ。
もう、8年も前の今頃のことだ。自殺だった。
親友は男で、割とメンタルが弱い子だった。
中学生の頃から仲がよかった。
親友の親が離婚することになり、すでに離婚している家庭で育った私に愚痴や弱音を吐いていた。
高校もずっと同じクラスだった。
昼休みを1人で過ごす私のそばに犬みたいに寄ってきて
夏にはベランダの手洗い場に水を貯めて足を冷やしながら
一緒にご飯を食べていた。
親友が寄ってくる日は、教室でそそくさとご飯を食べて図書室へ避難しなくて済むので気楽だった。