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♦唯信:九坊院より言の葉だより♦
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《唯信:九坊院より言の葉だより》
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《和讃の時間;Time of WASAN 》
唯信◆2024(令和6)年10月号
三朝浄土の大師
等哀愍摂受したまいて
真実信心すすめしめ
定聚のくらゐにいれしめよ
{}-浄土和讃-♦親鸞聖人{}
唯信◆2024(令和6)年10月号
謹みて 日の入り時刻が早くなり、秋冷の風が木々を揺らす時節を迎えましたが、有縁の皆様におかれましては、お念仏ご相続の事と拝察申し上げます。
*
三朝浄土の大師等 (さんちょうじょうどのだいしとう)
哀愍摂受したまいて (あいみんしょうじゅしたまいて)
真実信心すすめしめ (しんじつしんじんすすめしめ)
定聚のくらゐにいれしめよ (じょうじゅのくらいにいれしめよ)
{正像末和讃}
【意訳】浄土の教えを明らかにされたインド・中国・日本の祖師がた、どうか慈しみの心からお護りくださり、真実の信心を勧め、正定聚の位に入らせて下さい。
(出典『三帖和讃』浄土真宗本願寺派編)
*
浄土真宗の教義(み教え)は『易行(いぎょう)』とされます。文字通りやさしい教えという事ですが、果たして、その易しさの本質、教義の核心を信知しているのかと考え込んでしまう事があります。
それは、信仰においては、常に〝我が心〟が究極の中心であり唯一の問題であり論点だからではないでしょうか。「私と私でない人」とでも考え方や感じ方が異なりますが、「私」の中であっても、ひとつの出来事に際しても、多様な視点を有すればこそ様々な受け止めが浮かんでは消えて気持ちがざわつきます。揺れ惑う「私」こそが現実の我の姿であります。
〝心〟とか〝感情〟とか〝思考〟とかは、漢字の書き順や面積をもとめる公式とは絶対に違います。知識と信仰は〝一対〟にまとめられない関係にあるのではないでしょうか。ですから、答案用紙に〇や×が並ぶように心の機微を扱うことは決して出来ませんが、一方では、そんな風に単純に整理出来たらどれほど気楽になれるのだろうかと思ってしまう事もあります。そして、結局はお釈迦さまが説き明かされ教えられている通り、人生は有限で不安ばかりが満ちて按配良くいかずに四苦八苦を実感するばかりです。
*
我が能力では不変の安心や安定を得られない「この私」のためにこそ、阿弥陀如来さまが完全に仕上げて下さった『易行』であります。そしてまた、その真実信心を「この私」が失念したとしても、阿弥陀さまの決して落とさずに救い取って浄土へ生まれさせるというおはたらきは、一瞬たりとも途絶え途切れることはありません。
親鸞聖人さまは、お正信偈にも表された七高僧(龍樹・天親/インド、曇鸞・道綽・善導/中国、源信・法然/日本)を仰がれましたが、「三朝浄土の大師等」には、インドにお誕生され仏陀となられてお説教をなされた釈尊をはじめ、阿弥陀如来さまの本願念仏のみ教えをインド→中国→日本へと伝えた数多の僧侶への果てない報恩謝徳のお気持ちを終生絶やすことが無かったと拝察致します。
国が変わり時代が移ろい長い時を経てもなお弥陀の誓願、真実信心を聞かせて頂く不可思議な御因縁を静かに静かに深く深く喜ばれ、いかなる時も心に刻まれながら人生を歩かれた親鸞さまの声が聞こえて参ります。痛いや怖いや辛いや悲しい虚しい等の感情にへこたれ、身を持て余す煩悩具足の泥凡夫である「この私」に、広大無辺の如来大悲にお育てを賜り生き抜くようお勧め下さる声であります。まことに有難く勿体ないことであります。
合掌称佛
住職 北條不可思
♦🔷唯信:九坊院より言の葉だより🔷♦
このメッセージレターは、北條不可思が住職をつとめる
浄土真宗本願寺派眞信山 蓮向寺
【相模原市当麻・九坊院】 有縁の方々にお送りいたしました通信です。
◇ひっそりささやく愚螺の牛◇
~「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」の幻影~
{御影向の眼差し}#2
親鸞におきては、ただ念仏して弥陀にたすけられまゐらすべしと、よきひと(法然聖人)の仰せをかぶりて信ずるほかに別の子細なきなり。
念仏は、まことに浄土に生るるたねにてやはんべらん、また地獄におつべき業にてやはんべるらん。総じてもつて存知せざるなり。 たとひ法然聖人にすかされまゐらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからず候ふ。そのゆゑは、自余の行もはげみて仏に成るべかりける身が、念仏を申して地獄にもおちて候はばこそ、すかされたてまつりてといふ後悔も候はめ。いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞし。…
弥陀の本願信ずべし
本願信ずるひとはみな
摂取不捨の利益にて
無上覚をばさとるなり
正像末浄土和讃
夢告讃
無明長夜の灯炬なり
智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり
罪障おもしとなげかざれ
正像末和讃
願力無窮にましませば
罪業深重もおもからず
仏智無辺にましませば
散乱放逸もすてられず
正像末和讃
「本願を信じ念仏を申さば仏になる」
歎異抄第12章より
聖人(親鸞聖人)のつねの仰せには、「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。されば、それほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」
歎異抄第18章より
~この逆謗の穢愚身、唯今ここに帰命尽十方無碍光如来~
南无阿彌陀佛
NAMOWAMIDABUCHI
NAMOAMIDABUTSU
(西本願寺蓮如フェスタ1998年)
{}親鸞聖人大谷本廟750回大遠忌記念{}
献歌コンサート「恩徳讃歌」2009年
(西本願寺特設ステージ)
『響流和讃:こうるわさん』
『響流和讃 : 恩徳讃歌』(2001年作品)
【親鸞聖人750回大遠忌記念献歌:(2011年発表) 】
★親鸞聖人御作;恩徳讃
如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし
★親鸞聖人御作
無明長夜の燈炬なり 智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ
★親鸞聖人御作
願力無窮にましませば 罪業深重もおもからず
仏智無辺にましませば 散乱放逸もすてられず
★北條不可思献詩
弥陀の願いをたずぬれば
さまよう我ら(泥凡夫の私)がためなりと
智慧慈悲際無き MAMO-AMIDA
あやしき闇夜に 響きおる
★ 親鸞聖人御作;恩徳讃
如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし
骨をくだきても謝すべし
Copyright© 2001,2006 renewed 2009 by Special JION Music
親鸞聖人の御和讃はそのままが尊く、懐かしく、有難い
それでもなお湧き起こる言の葉があるなら
詩を書き讃歌すればよい
NAMOWAMIDABUCHI
Song & BowzuMan
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このメッセージレターは、北條不可思が住職をつとめる
浄土真宗本願寺派 眞信山 蓮向寺【相模原市當麻九坊院】
有縁の方々にお送りいたしました通信です。
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❖和讃の時間;Time of WASAN❖
『浄土和讃』より
👉宝林・宝樹微妙音 自然清和の伎楽にて
哀婉雅亮すぐれたり 清浄楽を帰命せよ
☛南無阿弥陀仏をとなふれば 四天大王もろともに
よるひるつねにまもりつつ よろづの悪鬼をちかづけず
☛善知識にあふことも(ぜんぢしきにあふことも)
をしふることもまたかたし(をしふることもまたかたし)
よくきくこともかたければ(よくきくこともかたければ)
信ずることもなほかたし(しんずることもなほかたし)
☛十方微塵世界の (じっぽうみじんせかいの)
念仏の衆生をみそなはし (ねんぶつのしゅじょうをみそなはし)
摂取してすてざれば (せっしゅしてすてざれば)
阿弥陀となづけたてまつる (あみだとなづけたてまつる)
☛諸仏の護念証誠は (しょぶつのごねんしょうじょうは)
悲願成就のゆゑなれば (ひがんじょうじゅのゆえなれば)
金剛心をえんひとは (こんごうしんをえんひとは)
弥陀の大恩報ずべし (みだだいおんほうずべし)
☛清風宝樹をふくときはい つつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり 清浄勲を礼すべし
☛平等心をうるときを 一子地となづけたり
一子地は仏性なり 安養にいたりてさとるべし
☛若不生者のちかいゆゑ 信楽まことにときいたり
一念慶喜するひとは 往生かならずさだまりぬ
☛たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて
仏の御名をきくひとは ながく不退にかなふなり
☛自利利他円満して 帰命方便巧荘厳
こころもことばもたえたれば 不可思議尊を帰命せよ
☛一々のはなのなかよりは 三十六百千億の
光明てらしてほがらかに いたらぬところはさらになし
☛染香人このその身には 香気あるがごとくなり
これをすなはちなづけてぞ 香光荘厳ともうすなり
『高僧和讃』より
☛尽十方の無礙光は 無明のやみをてらしつつ
一念歓喜するひとを かならず滅度にいたらしむ
☛本師源信ねんごろに 一代仏教のそのなかに
念仏一門ひらきてぞ 濁世末代をしへける
☛真の知識にあふことは かたきがなかになほかたし
流転輪廻のきはなきは 疑情のさはりにしくぞなき
☛濁世の起悪造罪は 暴風駛雨にことならず
諸仏これらをあはれみて すすめて浄土に帰せしめり
☛五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば
不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり
☛西路を指授せしかども 自障障他せしほどに
曠劫以来もいたづらに むなしくこそはすぎにけれ
☛弘誓のちからをかぶらずは いづれのときにか娑婆をいでん
仏恩ふかくおもひつつ つねに弥陀を念ずべし
☛生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける
☛罪障功徳の体となる こほりとみづのごとくにて
こほりおほきにみづおほし さはりおほきに徳おほし
☛名号思議ふの海水は 逆謗の屍骸もとどまらず
衆悪の万川帰きしぬれば 功徳のうしほに一味なり
☛男女貴賤ことごとく 弥陀の名号称するに
行住座臥もえらばれず 時処諸縁もさわりなし
☛本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし
☛久遠劫よりこの世よまで あはれみましますしるしには
仏智不思議につけしめて 善悪・浄穢もなかりけり
☛無礙光の利益より 威徳広大の信をえて
かならず煩悩のこほりとけ すなはち菩提のみづとなる
『正像末和讃』より
☛三朝浄土の大師 等哀愍摂受したまいて
真実信心すすめしめ 定聚のくらゐにいれしめよ
☛自力聖道の菩提心 こころもことばもおよばれず
常没流転の凡愚は いかでか発起せしむべき
☛往相回向の大慈より還相回向の大悲をう
如来の回向なかりせば浄土の菩提はいかがせん
☛『弥陀智眼の広海に 凡夫善悪の心水も
帰入しぬればすなはちに 大悲心とぞ転ずなる』
☛『弥陀の本願信ずべし 本願信ずる人はみな
摂取不捨の利益にて 無上覚をばさとるなり』
☛『不思議の仏智を信ずるを 報土の因としたまへり
信心の正因うることは かたきがなかになほかたし』
☛ 如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も ほねを砕きても謝すべし
☛ 無明長夜の灯炬なり 智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ
☛末法五濁の有情の 行証かなはぬときなれば
釈迦の遺法ことごとく 竜宮にいりたまひにき
☛正像末の三時には 弥陀の本願ひろまれり
像季・末法のこの世には 諸善竜宮にいりたまふ
☛弥陀智願の広海に 凡夫善悪の心水も
帰入しぬればすなはちに 大悲心とぞ転ずなる
☛弥陀・観音・大勢至 大願のふねに乗じてぞ
生死のうみにうかみつつ 有情をよぼうてのせたまふ
☛弥陀大悲の誓願をふかく信ぜんひとはみな
ねてもさめてもへだてなく南無阿弥陀仏をとなふべし
☛他力の信心うるひとを うやまひおほきによろこべば
すなはちわが親友ぞと 教主世尊はほめたまふ
☛煩悩にまなこさへられて 摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり
💎往還の船:OUGEN NO FUNE💎
『曇り硝子の四行詩』
{2021年作}
-親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年【2023年】を機縁に。
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『西路の船:sairo no fune』
{2020年作}
【西路は:西方浄土への船路の意】
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~この逆謗の穢愚身、唯今ここに帰命尽十方無碍光如来~
南无阿彌陀佛
NAMOWAMIDABUCHI
NAMOAMIDABUTSU
『心に阿彌陀如来様の慈慧の響きと平安を』
"Song & BowzuMan”
北條不可思
法名:釋難思