インカレバスケ2024 早稲田大学 江頭 璃梨 「早稲田のバスケをやり続けて、絶対に勝ちたい」
宮本 お疲れ様でした。まずは勝利おめでとうございます。インカレがこのフォーマットになってから、シード校の初戦ってかなり難しいなって感じているんだよね。プラスして関西や東海、九州の実力も上がってきている。大阪体育大学もすごくいいチームだけど、この試合に向けてはどのように準備していたの?
江頭 自分たちのアジャストに関しては、11番(日髙ひかる)のところがメインで、彼女が中心となって得点を取ってくる。あとは27番(大上粋奈)とか、19番(アィェビドゥン グレイス)がリバウンドに絡んでくるから、そこを抑えようって話していました。でも、試合になってみると19番のところでインサイドをガツガツやられてしまって、チームのリズムが崩れたというか。ガード陣がディフェンスでプレッシャーをかける。苦しいシュートを打たせて、あとはボックスアウトを徹底したかったんですけど、インサイドがやられたことで早稲田のインサイドだったり、それこそ(菊地)美蘭にファウルが混んじゃったり……。その辺りが試合のリズムを掴めなかった要因だったと思います。
宮本 早稲田は初戦で大体大はすでに試合をやっているから、早稲田はレフェリーへのアジャストも少し苦労した感じがあったよね。
江頭 それもあるかもしれないですね。あとは監督からも言われたんですけど、自分たちがアタックをやめてしまって……。最初はレイアップにたくさんいけていたのに、途中からジャンプシュートが増えてしまったり、ブロックをされたことでレイアップへいけない時間帯ができてしまった。そこで相手に流れを持って行かれてしまったので、そこは反省点のひとつですね。
宮本 個人が悪いとかではなくて、衣川さんのアタックが序盤はすごく効いていたけど、途中からなくなっちゃったのは、俺もどうしたのかなって思って。あれはやっぱりブロックに怖さとかがあったのかな?
江頭 それもあったかもしれないし、彼女もファウルが混んじゃったので、オフェンスもちょっと弱気になってしまった部分があったかもしれないですね。でも、そこをファトゥ(7番/西 ファトゥマ七南)がしっかりと繋いでくれたので、4年生としては本当に頼もしい3年生だなって感じでした。
宮本 彼女はこないだダブドリで取材させてもらったんだけど、(インタビューはこちら)「すごく成長したよね」って話をしたんだよね。
江頭 うん、本当に!!
宮本 試合中にもっとふわふわしている印象があったんだけど。
江頭 そうそうそう(笑)! もっとふわふわしてたし、ちょっと集中が切れちゃうというか。
宮本 最終的にこの試合を救ったのは彼女の活躍だったよね。去年だったら、試合の流れを引き戻すようなキャラじゃないというか。
江頭 本当にそうなんですよ! 多分、3x3の代表を経験してから、世界で戦える自信なのかわからないですけど、自覚が生まれて、練習でもガンガン点数を取りに行くようになったんです。ディフェンスもやらなくて結構怒られるタイプだったんですけど(笑)、今はブロックを狙ってくれたり、リバウンドを頑張ってくれて。チームにとって本当に欠かせない存在になっているなって思います。
宮本 早稲田は下級生主体のチームで、4年生としての役割とか立ち位置も難しいよなって。ただ、極論どうあれ勝てば次に繋がる。インカレはそこが一番大事かなって勝手に思っているんだけど、最後のインカレはどんなインカレにしていきたいですか?
江頭 まずはこの初戦を突破することが本当に大事だったから、それを達成できてよかったです。次は東京医療に決まりましたけど、簡単に勝てる相手ではないし、早稲田はサイズがそこまでないので、単純に走ることだったり、強度の高いディフェンスでブレイクを出すこと。1人1人の持ち味を活かしたオフェンス、「みんながアタックしていこう」と言い続けて、やり続けてきました。それをやり続けることで結果がついてくると思うので、明日はもちろん、最終日まで試合をするために目の前の相手に勝っていく。強い気持ちを持って早稲田のバスケを相手よりも多く出して、みんなでひとつになって頑張りたいと思います。あとは、本当に大学バスケが自分にとっても最後なので、絶対に勝ちたいです!