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『ダブドリ Vol.9』インタビュー05 本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)

2020年5月9日刊行(現在も発売中)の『ダブドリ Vol.9』(ダブドリ:旧旺史社)より、本橋菜子選手のインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。インタビュアーは、Wリーグ実況でおなじみの船岡未沙希アナウンサーです。なお、所属等は刊行当時のものです。

今ほど積極的ではなかったですけど、小さい頃から点を取るのは得意だったと思います。

船岡 ダブドリの取材は初ですよね?
本橋 はい。
船岡 なので、本橋選手がバスケを始めたところからいろいろと聞かせてください。
本橋 よろしくお願いします。
船岡 バスケ歴は何年になりますか?
本橋 えーと、小学校2年生から始めたので……。今(東京羽田ヴィッキーズに入って)4年目でしたっけ、私。
船岡 4年目です。
本橋 じゃあ19年目です。
船岡 19年目。初めはミニバス(朝霞台ユニオンズ)からですよね?
本橋 そうです。
船岡 始めたきっかけというのは?
本橋 姉がいるんですけど、姉が始めた時に私も一緒に始めました。自然な感じで。
船岡 そこに対して抵抗というか、他のスポーツに興味はなかったですか。
本橋 他にも姉妹で同じ習い事をしていたので、私はいつも「じゃあ一緒にやろっか」みたいな感じでした。
船岡 その頃からポジションはずっと変わらずポイントガードですか。
本橋 そうですね。身長もずっと低かったので「ここが自分のポジションなんだ」と思ってやってました。
船岡 なるほど。本橋選手は結構得点を取りに行くタイプだと思うんですけど、そこもずっと変わらず?
本橋 今ほど積極的ではなかったですけど、小さい頃から点を取るのは得意だったと思います。
船岡 中学校(埼玉県志木市立志木中学校)に進学後も他の部活には興味は湧かなかったですか。
本橋 中学でも変わらず姉が通ってきた道についていく感じでしたね。他にやりたいこともなかったですし、「もう自分にはバスケなんだな」と思ってました。
船岡 じゃあ本当にバスケ一筋なんですね。高校は強豪校でもある明星学園高校(東京)に進まれましたけど、このときはスポーツ推薦ですか。
本橋 はい。
船岡 もう中学のときからお話が?
本橋 高校進学の時は、何校か入学前に練習に参加させてもらってて。その中で「ここに行きたい」って言って推薦してもらったので、声を掛けてもらったわけではないです。
船岡 明星に決めた理由というのは?
本橋 なんか、インスピレーションですね。フフフフ(笑)。
船岡 インスピレーション(笑)?
本橋 当時の東京の高校は、成徳(東京成徳大学高等学校)、実践(実践学園高等学校)、明星が強かったので、その3校の練習に行かせてもらって。姉が実践に行ったので、友達とか家族からはそのまま私も実践に行くんじゃないか、みたいに思われてましたね。
船岡 お姉さんがいるとおなじ学校に進まれる方多いですよね。
本橋 でも、練習を見学させてもらって「なんか明星がいいな」って。ちゃんとした理由はないんですけど……。
船岡 そのインスピレーションで入った明星での3年間はいかがでしたか?
本橋 明星は結構、システムバスケットというか、オフェンスもディフェンスもいろんなバスケットをやるんですよ。だからそこで本当のバスケットを学んだという感じなんですよね。
船岡 結構、頭を使う感じですか。
本橋 そうです。周りからは「難しい」とか言われてましたけど、でもそれがすごく楽しくて。いろんなこと考えながらバスケットをやれてたなって。その経験が今の自分のプレーにも生きてきていると思います。
船岡 じゃあもう本当に本橋選手自身が自分に合っている高校を自分で選んだんですね。
本橋 そうなんですかね? まあ、今思えば。
船岡 明星の近い先輩後輩で、今Wリーグでプレーしている方っています
本橋 えーと、今だとオコエ(桃仁花/富士通レッドウェーブ)とか。あと、同じチームで言うと平松(飛鳥)と小笠原(美奈)。もう引退してしまいましたけど、富士通にいた加藤夕貴さんっていう方は明星の先輩です。今は後輩のほうが多くなってますね。

高校時代の一番の思い出はインターハイで3位になったこと。早稲田大学へ進学したのは、将来の安定を見据えて(笑)。

船岡 なるほど。高校時代の一番の思い出も聞いていいですか。
本橋 高校は3年生の時にインターハイで3位になったのが一番。それまでは全国大会に出ても1、2回戦で負けてしまうことが多かったんですけど、自分たちの代でそこまで行けたのが本当にいい思い出です。
船岡 そのときの準決勝、宮澤さん(夕貴/現JX-ENEOSサンフラワーズ)のところ(金沢総合高等学校/神奈川県)と当たったんですよね。
本橋 はい。延長戦で負けました。
船岡 同級生ですよね。
本橋 そうです。
船岡 その頃から宮澤さんはインパクトのある選手でしたか。
本橋 もちろんすごい選手でしたけど、私たちはあまりその、強豪校と言われるチームと試合をすることが少なかったんですよ。全国に行って、ベスト4とか8以上に入らないと当たらないので。
船岡 練習試合とかは。
本橋 それもしたことがなくて。(金沢総合は)神奈川の高校だから近いほうなんですけど。だから、正直そんなに意識はしてなかったですね。
船岡 そうなんですね、わかりました。そこから本橋選手は大学に進むわけなんですけれども、早稲田に決めた理由も教えてください。
本橋 早稲田は正直言って、将来を見据えて(笑)。
一同 アハハハハ。
大柴 "ツブシ"が利く学校へ。
船岡 まあ確かに。
本橋 だからバスケ部が1部リーグにいて、日本一を目指す学校というのを知らずに入学したっていうのが正直なところです……。
船岡 早稲田もスポーツ推薦ですよね。
本橋 そうです。それこそインターハイ3位になれた実績と、学業の成績も足りてるみたいだったので。
船岡 早稲田の女子バスケ部ってどういう感じでしたか。私、明治大学出身で2年生から男子バスケ部のマネージャーになったんですけど、1年目は女子バスケ部にいたんですよ。そのとき私たちは3部だったから、どうだったのかなって。
本橋 萩原(美樹子/元早稲田大学女子バスケ部ヘッドコーチ)さんが来てから本格的に日本一を目指すようになったらしいです。
船岡 本橋選手が入ったときはもう、萩原さんがいましたよね。
本橋 私は本当に運良く萩原さんに4年間教わりました。
大柴 僕、慶應出身なんですけど、早慶戦になると女子はいつも早稲田にボコられるっていう(笑)。1回も勝ったところ見たことないです。
本橋 男子の試合は面白いですけどね。
大柴 男子は面白いです。

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