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『ダブドリ Vol.1』インタビュー02 岡田優介(DIME.EXE)

2017年11月30日刊行の『ダブドリ Vol.1』(株式会社ダブドリ:旧旺史社)より、岡田優介氏のインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。なお、所属等は刊行時のものです。

3x3が普及発展して5人制も相乗効果で盛り上がれば良いやと思って引き受けたのがキッカケなんですよ。

大柴 先日は『ダブドリ』の名刺だけお渡ししたんですけど、なんで最初岡田さんに注目したかと言うと、実は僕湘南サンズを手伝ってまして。
岡田 そうなんですか? サンズで何されてるんですか?
大柴 営業ってことで入ったんですけど、全然手が足りてないんで雑用全般をやってますね。
岡田 ひょっとしてツイッターやられてます?
大柴 やってます。
岡田 あ、やっぱり。僕サンズのツイッターも見てるんで、比留木のところ行ってた動画も見てて、声似てるなって(笑)。
大柴 (笑)最近声バレすることが多いですね。比留木さんのは先に雑誌の依頼はしてて、その後たまたまツイッターで絡みがあったのでインタビューしに行った時に動画をお願いしました。
岡田 なるほど。
大柴 そんなわけでクロスカンファレンスカップの初日に取材のお願いした時にサンズの格好してて「この格好で岡田さんにお願いするのも失礼な話だな」と思いながら(笑)。
岡田 そうでしたっけ? 急いでたんで全然気づかなかったです。
大柴 すいません、試合直後に。岡田さんはクロスカンファレンスカップが久々の登場だったんですよね?
岡田 そうですね、今季初でした。
大柴 大歓声でしたね。
岡田 そうでしたね(笑)。

bjリーグとNBLがあってとか、正直言って選手には関係無い話なんですよ。

大柴 やっぱりBリーガーを間近で観れるっていうのも良いですし、あとDIMEさんって成功してるよなって思わされるのが、神戸みたいに渋谷から大分離れた街でも凄い数の応援団がいらっしゃいますよね。まずは、おそらくプレミアで一番人気だと思われるDIMEさんの、ここに至るまでの歴史をお伺いしようと思うんですが、そもそも何故3x3に注目されたんですか?
岡田 注目したというか、頼まれたってことですね。
大柴 頼まれたというとプレミアから?
岡田 リーグ側から3x3が始まるんで、協力してくれないか、と。当時選手会を立ち上げたり、会計士の資格を取得したりして、バスケ界の中では色々な活動をしていまして。で、(3x3のスポンサーである)ゼビオさんともそれなりにお付き合いとかもあったりして。そういう関係もあって声をかけられたんですけど、最初断ったんですよ(笑)。
大柴 そうなんですね(笑)。
岡田 やっぱり現役ですし、オーナーという立場でやるのはちょっと……。
大柴 そっかそっか、最初からオーナーシップを頼まれたんですね。
岡田 そうです。オーナーということで頼まれたので……さらにその前を遡ると、お台場のワールドツアーに出てるんですよ。「地元枠があるんで出てくれませんか」ということで、面白そうだなと思って出てみたってのがあって、実はそっちが先なんですよ。それからちょっとしてからオーナーの話があって。今度はオファーがオーナーだったので、レピュテイションって言うんですか? また岡田が何かやり出したぞ、みたいな(笑)。
大柴 (笑)。
岡田 そういうのが嫌だったし。負担的にキツいかなと思ったので。
大柴 まあそうですよね。
岡田 お店もやってましたし。
大柴 お店……。
岡田 渋谷にあるDIMEです。
大柴 成り立ちを存じ上げなくてお恥ずかしいんですけど、DIMEさんって岡田さんが立ち上げられたお店なんですね。
岡田 そうです。元を辿るとそっちが先なんですよね。バスケを普及させたいって思いがあって、そのために何か一つの場所を作りたいなっていうのがキッカケなんですよ。で、そこを始めて2年経った位ですかね、ちょうどこの3x3が始まったのが。で、最初は厳しいなと思ったんですけど、たまたま麒麟の田村裕さんと大西ライオンさんがバスケ友達だったので「こういう話あるんですけど一緒にやりませんか」って。要は一人でやるのは嫌だったんですよ。共同オーナーという形だったら見え方として綺麗だなと思って。元々僕はバスケを普及させたいという思いを持って活動していたし、3x3っていう新しい競技が、自分でやってみて楽しいというのはわかっていたので、プロリーグを作ると言って頑張っているものを応援するっていうのは凄く良いことじゃないかっていうのがあって。3x3が普及発展して5人制も相乗効果で盛り上がれば良いやと思って引き受けたのがキッカケなんですよ。
実はもう一つ理由があったんですよね。当時bjリーグとNBLがあって分裂している状況だったんですが、3x3となると色んな選手が出るだろうなっていう風に思ったんですよ。で、僕が考えていたのが、ストリートの選手ももちろんそうなんですけど、ストリートの選手、bjの選手、そしてNBLの選手が同じバスケットボールとして3x3をやるっていうのは、凄く綺麗な形だなと思ったんですよね。色んな形のバスケットボールがあるっていうことを見せたかったっていう。
大柴 なるほど、当時はそういう状況でしたね。
岡田 bjリーグとNBLがあってとか、正直言って選手には関係無い話なんですよ。でもやっぱり側から見ると選手同士仲悪いんじゃねえかとか思われたりして。結局元を辿れば同じ大学だったとか、高校時代対戦してたとか、そういう繋がりがあるのに、いがみ合ってるように見られるのは凄い癪だなってのがあったので。選手会もB.LEAGUEより一年早くbjリーグと一緒にやり始めましたし。そういったものを見せていく、ということで当時付き合いのあった蒲谷さんがビーコルで大活躍されていたので「こういう話あるんですけど面白くないですか? 一緒にやりませんか?」ってウチの看板選手として誘ったのがDIMEの始まりなんですよ。自分の中で面白い絵が描けて、やっぱり社会的な使命感みたいなのもあって「ああこれだったら、良い意思表明の場になるな」と納得できたので。
選手にはリーグなんか関係無い、ストリートにも面白い選手が沢山いるぞということで、そういうバスケットボールの形を何か3x3で表現できるかな、みたいに思って。
大柴 それでオーナーからスタートだったんですね。選手は去年からですもんね。
岡田 そうですね。なので、とりあえず最初はオーナーとして運営を頑張ろうということで。歴史を辿ると、初年度はとにかく楽しもうって感じですよね。とにかくワイワイ楽しくやって、でもやっぱ勝たなきゃ面白くないよねってことで蒲谷さんを筆頭に良い選手を僕の繋がりで連れてきて。まあ優勝して楽しかったね、で終わったんですよ、実は。「やっぱうちらが最強だよ」みたいな(笑)。だから1年目はそんなにチーム活動してないんですよね。とにかくただ試合をしたと。
大柴 ああ、プレミアだけ。
岡田 プレミアに出たってだけ。で、2年目からちょっと考え方が変わって。これ凄い面白い競技だなって1シーズン通して凄く感じたんですよ。僕の中でも凄い変化があって、折角チームを持ってるんだから、ちゃんとプロチーム活動しようと思ったのが2年目からですね。
大柴 その増えた活動というのは?
岡田 かなり色んなこと始めましたね。クラウドファウンディングしたりとか、バスツアーをやってみたりとか。あとはファン感謝イベントですよね。個人スポンサーさん、法人スポンサーさんなんかも頑張って少しずつ付け始めて。色んなコート外での活動を始めたのが2年目からなんですよ。で、そういったものが色々認められて、2年目は3x3の普及発展に寄与しましたよ、ということでリーグのコミッショナー賞をいただいて。一つ表彰されたことで「ああ、やってきたことは間違ってなかったな」というか。で、2年目3年目、今年4年目ですよね。徐々に軌道に乗ってきて、プロチームとしての活動を活発化、本格化してるっていうのが流れですね。
大柴 それ以外にもマスコットの“ワニィ”が出てきたりとか、そこにキャラクタースポンサーがついたりとか、三人組ボーカルグループのWAVEさんがDIMEさんのテーマ曲作ったりとか、公式LINE、さらにplayer!というアプリでスコアをリアルタイム配信……。
岡田 よく調べてますね(笑)。
大柴 一応調べてきたんですけど(笑)。あと女優の山本愛莉さんが応援団やられていたりとか。ああいうアイデアは岡田さんの方から出してる感じなんですか?
岡田 もちろんそうです。基本的にDIMEの運営は僕がトップに立ってやってます。共同オーナーって形で田村さん、ライオンさんとやってますけど、基本的に運営的なことというか、企画とか、リーダーシップ発揮してるのは僕です。
大柴 ああそうなんですね。
岡田 会社として運営していくために理念を考えて、短期中期長期って目標を立てながらどういったことをすればチームとして成長して行けるかを考えながら……っていうのを僕がやってるっていうことですね。

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このあとも、3x3に懸ける思い、そして日本の3x3の未来を語ってくださっています。続きは本書をご覧ください。

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