B BALL BRAIN vol.1 「サンロッカーズ渋谷ユースが目指すもの」 サンロッカーズ渋谷 松岡亮太ディレクター
ユースを立ち上げる時は東京の学校を1つも知らなかった
宮本 B1ライセンスを取得するには、U15とU18の保有が要件のひとつになっています(2022年8月時点)。その中でライセンス取得には必須でないU12も設立されたことには何か狙いがあったのでしょうか?
松岡 正直に言うと何か戦略があったわけではありません。本当に失礼なんですが、僕はずっとトップチームに関わらせてもらっていて、一番最初にU15を立ち上げる時に東京の中学校を1つも知りませんでした。
宮本 それは意外です。
松岡 正直な話、ユースのスタートはB1ライセンスを取るためでした。その中で僕らは育成のノウハウを持ってなかったので、2018年の立ち上げ時に木村一明氏(現福島ファイヤーボンズU18HC)を招聘しました。彼はbjリーグの時から小中学生の選手育成に関わっていて、当時色んな話を伺いました。その中でU15だけじゃなく、その下のカテゴリーも作った方がいい流れを作れるという話をしてくれたんです。「それもそうだな」くらいの感じで始めたのがリアルで、「実は……」みたいなかっこいいストーリーはないんですよ。
松岡・宮本 ハハハハハ。
宮本 松岡さんはbjリーグを経験されてからNBL(当時)のサンロッカーズ渋谷に来られました。正直な話、NBLは育成には無頓着な印象がありました。Bリーグになり、渋谷としてB1ライセンスを取るためにユースをスタートする時には大変なことがたくさんあったのではないでしょうか。
ここから先は
2,799字
/
2画像
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?