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B BALL BRAIN vol.1 「サンロッカーズ渋谷ユースが目指すもの」 サンロッカーズ渋谷 松岡亮太ディレクター

 昨年、YouTubeで行ったインタビュー企画「B BALL BRAIN」がnote版で再スタート。ダブドリ宮本が、日本バスケの未来を創り上げるために活躍する有識者たちとコアなテーマで対談し、日本バスケのこれからを考えていく。
 note版の記念すべき初回ゲストは、サンロッカーズ渋谷の松岡亮太ディレクター。サンロッカーズ渋谷ユースでは「渋谷から世界で活躍する選手を育てる」という理念のもと、U12からU18までのユース一貫指導体制を敷いている。 今回はユース立ち上げの話からクラブが掲げる育成環境を構築するためのステップを余すことなく伺った。(取材日:8月1日)

ユースを立ち上げる時は東京の学校を1つも知らなかった

宮本 B1ライセンスを取得するには、U15とU18の保有が要件のひとつになっています(2022年8月時点)。その中でライセンス取得には必須でないU12も設立されたことには何か狙いがあったのでしょうか?
松岡 正直に言うと何か戦略があったわけではありません。本当に失礼なんですが、僕はずっとトップチームに関わらせてもらっていて、一番最初にU15を立ち上げる時に東京の中学校を1つも知りませんでした。
宮本 それは意外です。
松岡 正直な話、ユースのスタートはB1ライセンスを取るためでした。その中で僕らは育成のノウハウを持ってなかったので、2018年の立ち上げ時に木村一明氏(現福島ファイヤーボンズU18HC)を招聘しました。彼はbjリーグの時から小中学生の選手育成に関わっていて、当時色んな話を伺いました。その中でU15だけじゃなく、その下のカテゴリーも作った方がいい流れを作れるという話をしてくれたんです。「それもそうだな」くらいの感じで始めたのがリアルで、「実は……」みたいなかっこいいストーリーはないんですよ。
松岡・宮本 ハハハハハ。
宮本 松岡さんはbjリーグを経験されてからNBL(当時)のサンロッカーズ渋谷に来られました。正直な話、NBLは育成には無頓着な印象がありました。Bリーグになり、渋谷としてB1ライセンスを取るためにユースをスタートする時には大変なことがたくさんあったのではないでしょうか。

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