初夏の夜
夜風が心地良い
大好きな季節がやってきた
外は嘘のように静かで
ここまで静かなのは初めてだ
空気が研ぎ澄まされている
でも気温に温もりを感じ、張り詰めた緊張感ともまた違う
そう、冬のそれとは全く異なる
なんと形容しよう
夏祭り
日中汗をかいて
薄着のまま、日が暮れて
肌寒いながらも、祭りの余韻を楽しんで
嗚呼、なんて心地良いのだろう
祭りが恋しい
初夏の訪れを、この空気で思い出すしかないのかな
提灯の灯り
宮入りを終えたあとの、心に抱く、ほっとした安堵
初夏の訪れを、もっと感じたい
空気が、温もりが、
無情にも、記憶を呼び起こす