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"人生の夏休み"とは

大学生は人生の夏休み── このような言葉を聞いたことがある人は多いだろう。
年間の半分ほどが夏休みや冬休み、自由な時間が多く好きなことに没頭できる。それはほとんどの大学生にとっては確かにそうなんだろうなと思う。そして、世間に認知されている大学生のイメージも「遊べていいよね」「楽しい」というものが多いように感じる。
僕の見てきた多くの学生も自分の必要な分だけアルバイトして、程よく遊んで、学生生活を謳歌している。「扶養ピンチだからシフト削らなきゃ」こんなセリフもよく聞いた。全部、自分の生活を自分で成り立たせなければならない僕にとっては羨ましい景色だった。

こんにちは、だーぴよです🐥⸒⸒
高校を卒業して浪人をしてから、僕は新聞奨学生という環境に飛び込み"仕事をしながら学校に通う"という生活を送ってきました。菊名、光が丘、新橋、笹塚、大塚、川越、小平、目白と4社8店舗で目まぐるしく変化する環境に翻弄され続けながら奨学生をやり切りました。深夜2時頃(0:30のところも)に起床しすぐに仕事。7時前に帰宅をして1限へ。昼過ぎには夕刊配達があるため授業は2コマだけ受けるか3コマ目を途中で切り上げて帰り18時頃まで配達。そして配達とは別に、内容は店舗によるがチラシ作りや土日の電話当番、集金業務やPR紙の配達などの付随業務があった。「まずは仕事が第一、学業は二の次」と言うような圧をかけられながら月に6日しかない休みも週に1日は午後の授業を取るために使わなくてはいけなかったり…。店舗側や大学の多大な理解と協力がなければとてもではないが4年でストレート卒業するのはかなり困難なことだと思う。配属先は選べないため、店ガチャ的な要素も大きかった。慢性的な睡眠不足に加え周囲の学生との差を突きつけられる日々は、精神、肉体共に蝕まれるものであった。夕刊配達先で学生を見た時も「いいな」と思ってしまうし課題をやるのにも夜通しもできない。試験期間にも当然仕事があるので配達しながらレポート案のメモを取ったり…。結果的に僕は通常の倍の時間をかけて大学生をし、挙句の果てにあと一歩のところで卒業する事は叶わなかった。
こんな生活だったから、「自分の生活」を気にしなくていいアルバイト生活や朝まで飲み明かしたり空きコマにお出かけとか連休に旅行をしたり留学をしたり、、といった全部が僕にとってまぶしい景色だった。就職活動をした際には、学生の「入社する前にしておいた方がいいことはあるか」という質問に「最後の自由時間なんだから目いっぱい遊んでモラトリアムを楽しんで欲しい」という僕にはとても不可能な答えを聞いて1人悲しくなった。普通の学生と同じように過ごしたいという思いも抱えサークル活動をしてみたりもしたけど、結局周りとの差が余計に身に染みてしまって辛くなったり。「普通」に近づけば近づこうとするほど自分が普通ではないことを分からされてしまうのがとてもしんどかった。僕にとっては人生の夏休みは存在しなかったのだ。

こんな環境でも歯を食いしばって続けられてきたことは僕の強みだと思うし、結果は伴わなかったけれど胸を張れる学生生活だったかなとは思います。これからはやりたいことを見つけて生きていかなくちゃな
どうしよう、高卒になっちゃったよ
ラランド・ニシダの中退いじりも素直に笑えなくなっちゃったよ…(苦笑)
こっからどう成り上がろうかな

長い間ありがとう

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