#01 漁師と漁師飯
記念すべき1記事目ということで何を話そうかと色々考えてました…笑
やっぱり最初は、普段私がどんな漁、仕事をしているかについて話そうと思います!
漁師の仕事ってなんの漁をするかで働く時間帯もかなり変わってきますが、私の場合は定置網漁なので、夜中の0時に起床して準備し、0時30分に家を出ます。出港前に船の掃除をしたり氷を積んだりして、漁港を出るのは大体1時30分くらいです。
わかりやすく時系列にすると以下のような感じです。
0:00(夜):起床、準備
0:30 :家を出て漁港に向かう
0:40 :漁港到着、合羽に着替える
~1:30:船の掃除や氷、シャーベットを積む(操業の準備)
1:30~1:45:出漁&漁場到着
1:45~3:30 :操業(仕掛けてある網を手繰り寄せて、魚をとる)
ただし魚の量や潮流等でこの操業時間は大幅に変わってきます
3:40 :漁港到着後、選別(魚の種類や大きさごとに分ける作業)開始
5:30 :競り開始
5:40 :片付け
漁だけで終わる場合はここで解散(勤務終了)になりますが、最近は漁の後も網修理等の仕事があるので、その場合も紹介しておきます☆
まず、競りも片付けも終わったら、漁師の特権である「おつけ(いろんな魚介類が入ったお味噌汁)」をみんなで食べます。
その日とれた魚が色々入っているのでいいダシがでて世界で一番おいしいみそ汁だと私は思っています(笑)
特に最近の朝方は冷えてきているので、温かいみそ汁だけで身も心も満たされます(笑)
最近だとカツオ、イカ、サバ、太刀魚などが具材として入っています。
それを食べ終えたら、漁港の近くに広げてある網の補修作業を9:30までして仕事終了になります。
ただ、皆さんも少しは気になっているとは思いますが、
「自分たちでとった魚って持ち帰れるの?」
「なんでも持ち帰っていいの?」
ここら辺についても触れていきます。
まず一つ目の質問ですが、答えはもちろん「はい」です。新鮮な魚を持ち帰れるのが漁師の特権です。
二つ目の質問は「いいえ」です。
私たちは、仕事終わりに持ち帰れる魚のことを「かうす」と呼んでいますが、そのかうすを何にするか、どれくらいの量にするかを決める人がいるので、私たちはそのかうすを乗組員の人数分に分けることしかできません。ただし、持ち帰る・帰らないはその人の自由なので、持ち帰らない人は、他の人にあげたりご近所さんに配っている方もいます。
ちなみに今日のかうすはアオリイカ3杯でした🦑🦑🦑
昨日はふくらぎ(ブリの幼魚)5匹ほど🐡
最近の1日の流れは大体こんな感じですが、時期によっては漁だけで仕事終了して解散するので、大体の人は副業としてアルバイトをしています。
私たちは漁だけで仕事が終わることを「朝チョン」と呼んでいますが、
そのもう一つ上の「スーパー朝チョン」も存在します(笑)
これは何かというと、、、
先ほど時系列の中で「操業の時間は魚の量や潮流等によって大幅に変わる」と紹介しましたが、場合によっては2:30とかに漁港に到着して選別を開始することもあります。さらに、選別する魚が少ないと3:00、3:30など、競りの時間前にすべての作業が終了することもあるのですが、あまりに魚が少ないとここで解散になります。バケツ一杯分の魚を売るのに乗組員全員が競りの時間まで待機する必要もないので、競りの時間まで待機する数名だけ残ってあとは帰宅する、この超時短勤務のことを「スーパー朝チョン」と言います。
1日の勤務時間が2.3時間なんてほんと天国ですよね(笑)
私は前職は違う仕事をしており、毎日朝早くに起きてしっかり9時間働いていたので、今の仕事が楽しくて仕方ないです。
でもその分体力がないと厳しいですけどね…
ちなみに、、、
先ほど紹介したおつけですが、漁の後も沖にでて網の掛け替えや回収をする場合は、漁港の近くにある食堂でかけうどんもしくはかけ中華を食べます。
競りの後、
陸上(丘仕事)で仕事→おつけ
海上(沖仕事)で仕事→食堂で軽食
とまあこんな感じです(笑)
記念すべき初記事ということでまずは普段の一日の流れについてざっと紹介させていただきました!
まだまだ紹介しきれていない細かな部分はおいおい紹介するとして、、、
皆さんの中の漁師像と比較してどうだったでしょうか?
私の低い文章力で伝えたいことがちゃんと伝わっているか心配ですが、そこは多めに見てください。(笑)
ちなみに、私がこのnoteを始めたきっかけは、漁師(女漁師)について知って興味を持ってほしい!という思いからでした。
しかしふと考えてみると、このnoteが私自身の日記となり、歩んできた日々を振り返ることのできるツールとなるので、自分自身のためにもこれから継続して投稿していくつもりです。
そして私は親元を離れて一人で暮らしているので、いつかたくさんの人に見てもらえるような立派な人間になったら、両親や祖父母にもこのnoteの存在を教えて、私の普段の様子や仕事について知ってもらうつもりです。
次回の内容はまだ未定ですが、今回ご紹介できなかった細かな部分や漁師あるあるなどを話せて行けたらと思っています!
少しでも興味のある方、フォローよろしくお願いします!
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