夏のフィンランド、サウナ旅行
6月末、1週間ほどフィンランドへサウナ旅行に行ってきました。
夏のフィンランドと訪れたサウナの各地が最高だったので、記憶が鮮明なうちにnoteに記しておきます。
ヘルシンキ編
出発は成田から23時発の便でした。
戦争中のためロシアの上空を迂回する必要があり、直行便で12時間ほどかかりました。通常なら7-8時間ぐらい。
おしゃれな空港を出て、異常に深いエスカレーターを降りていくと駅のホームにつきます。ホームにある自動販売機でチケットを購入して電車に乗りこむ。空港からヘルシンキ中心地は電車で30分ほど。乗り換えもなく楽ちんです。
フィンランドの電車賃は、いくつかに分割されているエリアの移動を元に決まるという現地の土地勘がない旅行者泣かせの仕組みです。
一軒目:Allas Sea Pool
一軒目はヘルシンキの海沿いにあるサウナ。大きなプールがあるのが特徴で、比較的新しいサウナです。予約なしで入れました。サウナは全部で3つありますが種類は同じで、女性専用 / 男性専用 / 男女混浴に分かれており、水着着用になります。
サウナは最大8人が入れる広さで真ん中にサウナストーンが置かれています。他のサウナと比較すると観光客の比率が多かったですが、地元の方もいらっしゃいました。噂通りサウナの中はガンガン話しかけてきます。
二軒目:Kotiharjunsauna
サウナに向かう角を曲がった瞬間に飛び込んできた上の写真の光景が、この旅で一番印象に残っています。日常にサウナが溶け込んでいる。
ヘルシンキ最古のサウナは、ほぼ現地の人たちで賑わっています。サウナの合間は、タオルを巻いて外にでてビールを飲みながら談笑しています。
受付でお会計を済ませた後、年季の入ったロッカールームで着替え、シャワールームで体を洗ってからサウナ室に入ります。サウナ室は、コンクリートで4段ぐらいの階段になっており、全体で20人ぐらいが入る大きさです。
一番上に座ると結構熱く、体感100度は超えていたような気がします。面白かったのは、サウナを出るときにロウリュをして退出するという決まりがあり、サウナを出る人が「ロウリュする?」と一番上の熱い所に座っている人に声をかけ、「1回頼む」という返事が返ってくるとロウリュが始まります。ロウリュが終わるとみんなで「キートス(ありがとう)」を言うというやり取りが永遠に繰り返されます。
自分もロウリュしたくなり、サウナを出るときに一番上にいる人達に声をかけて、ロウリュをさせてもらいました。ロウリュするときに水をかける場所が自分の身長よりも高いところにあり、腕をプルプルさせながらロウリュしました。
三軒目:LONNA SAUNA
ヘルシンキから船で10分ほど移動したロンナ島にある ロンナサウナというところです。当日は夏至祭という事もあり、ロンナ島で小さな音楽イベントが開催されていて、サウナとイベントチケットを両方予約し現地に向かいました。サウナはウェブサイトから予約必須でした。
ここのサウナは、サウナ室の1階にシャワーが設置されており、階段を登ると座るスペースに約8人が1度に入れます。温度は高くなく60度から70度ぐらい、湿度も高いのでスチームサウナのような感覚でゆったり入れます。
サウナにビールや水を持ち込んだりして、わいわいと会話しながらサウナを楽しむのがフィンランド流。受付でコップを渡されるのですが、1階の水道水は飲めます。ホテルでもそうだったのですが、フィンランドの水道水は基本飲めるみたいです、臭みも全然なく美味しかったです。
サウナには小窓があり、そこから海が見えるようになっています。時折船が通ったりするのを見ながらゆったりできるチルサウナでした。サウナを出たあとは近くの海にダイブできます!あまり綺麗ではないけど、気持ち良い!
四軒目:Kuusijärvi sauna
Google map通り近くのバス停についたけど、湖らしいものは見えず不安を覚えます。とりあえずmapの指す方に森のなかを15分ほど歩くと、右手に湖が見えてきて日光浴や湖にはいる人々がふえてきます。
まずはcafe Kuusijärviにある受付でチケットを購入します。電気サウナとスモークサウナ両方入るかと聞かれます。チケットの値段が変わるので気をつけてください。あとスモークサウナの営業時間は午後からになっています。(事前にHP確認してください。)当日14時ぐらいに行ったら全部のサウナに入れました。
期待していたスモークサウナだったのですが、個人的にはそんなに好みじゃなかったです。スモークサウナ開始直後に行った事も影響しているかもですが、すすの匂いが凄かったのと、なにより熱かった。あのフィンランド人がだれもロウリュしないぐらいにヒリついてた。
とはいえ、サウナを出ると目の前に広がる湖。湖ダイブ -> 日光浴 -> サウナを繰り返す。最高。最後の方にはスモークサウナに慣れてきたけど、日本で修行してリベンジしたいなと思います。
タンペレ編
フィンランド第二の都市タンペレへ。ヘルシンキから電車で2時間弱になります。ヘルシンキ中央駅からVRという緑の電車(おそらく新幹線的なやつ)のチケットを購入して電車に乗り込みます。
五軒目:Rauhaniemi Public Sauna
タンペレ駅からさらにバスに20分ほど乗るとRauhaniemi Public Saunaにつきます。受付でお会計を済まして男女別れた更衣室で水着に着替えます。
ここは大と小2つのサウナがあり、大きいサウナがある建物の中にシャワーがいくつかあります。
ここのサウナは熱かった。基本的にフィンランドのサウナは自由にロウリュできるようになっているので、サウナの温度はロウリュする人次第で変わるのですが、当時は温度計が120度超えててもバシャバシャ水をかけていて、フィンランド人のタフさを実感しました。
熱いサウナで耐えたあとは湖にダイブ!夏でも湖は結構冷たかったのですが、下の写真のようにみんな泳いだり、近くのベンチで外気浴しています。
個人的には、湖の冷たさとサウナのバランスがよく、一番好きなサウナでした。
六軒目:Sauna Restaurant Kuuma
お洒落なレストランにサウナが併設されているkuuma。ヘルシンキにあるloylyと同じ系列らしいので安心感があります。サウナはスモークサウナと薪サウナの2つあるのですが、当日は薪サウナのみの稼働。
サウナには大きい窓がついており、目の前の川を眺めながら入る事ができます。一緒に3歳ぐらいの現地の男の子がお母さんに連れられてサウナに入っていたのですが、「kuuma(熱い)」と言いながらも5-6分は入っていたことに驚きました。流石サウナの国。
サウナの受付時にドリンクを事前注文しておく事も可能。外気浴スペースとレストランのバーカウンターが繋がっているので、注文時の名前を伝えるとドリンクを受け取れる仕組みになっていました。便利。
雑記
6月末のフィンランドは天候が最高でした。気温、湿度、日照時間ともにストレスゼロの天国。ただし、6月末の夏至祭期間中はお店がほとんど閉まっているので気をつけてください。
そもそも夜中までやってるお店は少なくて、大体の飲食店は22時ぐらいには閉まります。労働時間としてはとても健全なのですが、日本の感覚に慣れてしまっており1度夕食難民になりました。
食について。フィンランドのご飯は美味しくないという事前情報を仕入れていたのですが、サーモンスープやパンなどレストランで食べたものは全て美味しかったです!フィンランド料理以外にもイタリアンやスペインバルなどのお店も多いため、食べるところには困りませんでした。ただし、外のテラスなどで食べるときはカモメに狙われるので気をつけてください。
夏のフィンランドが良すぎたので、冬のフィンランドに再訪するのかは悩ましいのですが、別のサウナ体験をしてみたいという気持ちもあります。
今回行けなかった Loyly(予約が一杯で無理だった)やお休みだったRajaportti saunaに次回は行きたいなと思いました!
異国の地で好きなサウナに浸れて最高でした。フィンランドおすすめです。
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