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SIMULATION熊本2030in松本市を体験して

 仮想の街で6人の部長が迫り来る社会課題をどう乗り切るか、というゲーミフィケーションが、早大マニ研の青木祐一さんファシリテーターの下、長野県松本市で開催され、参加してきました。ゲームについて色々と感じたこと、思ったことを振り返りながら、たくさんの良い出会いがあったので、それぞれ書き記そうと思います。

1.SIMULATION熊本2030in松本市

(1)概要

 始まりは2015年、少子高齢化に伴う税収減と社会保障費増で年々負担が増えていく中、6人の部長(総務部長、企画部長、土木部長、商工部長、健康福祉部長、農林部長)が持っている施策(カード)を捨て、公債(借金)を使わずに健全なまちづくりをしていく、という内容のゲームです。

(2)議論をして感じたこと

 私が組んだグループは5人で役割は総務部長・企画部長でした。議論の進行役の役割を担っていましたが、一人で背負わず、全員で話すことを心掛けて進めました。他の4名の発言力の高さもあり、スムーズに進行し、施策(カード)の取捨選択も丁度いい時間で進めることができました。
 議論をして感じたことは、

①発言をする時には常に勇気が必要なこと
 ゲーム、ということで実際には失敗をしても何も現実社会には影響はありません。ということは、黙っていても他の人の意見、強い人に乗っかればいいや、という考えも通用してしまう部分があります。
 しかし、その考えでは参加した意味が無くなります。強い人の発言に吞まれないよう、自分が思ったことをしっかりと発言する能力が必要だな、と感じました。裏を返せば、そういう力が身に付くな、とも感じました。

②時間は有限であることがわかる
 今回のゲームは1年間が4分で過ぎる設定でした(5年で20分)。「20分あれば余裕だろう」と思っていたら時間が足りない!一人だとサクッと決められることでも議論しながら決めていくので、必死に議論についていきながら、取捨選択をしていきました。

③もっとアレンジを加えたい
 今回のシナリオは、少し古い時期(2015年)からスタートしたこと、実際の街(松本市)の状況とは異なる街であることなどから施策(カード)を比較的簡単に捨てることができました(ある程度未来が見えてしまっていたり、イメージがしづらかったりしたため)。
 ビギナーである私はSIMULTION熊本を初めて体験でき良かったですが、今後松本市版にアレンジすると、より想いのこもった議論になり、より濃い時間が遅れそうだなと感じました。SIMULATION熊本2030を、SIIMULATION松本2040くらいに作りこめるなと感じました。

(3)参加者から学んだこと

 参加者である井上さんからは「民間は失敗したら会社が潰れるが、公務員は失敗したら潰れるのではなく、街やそこに住む人に影響を与える」という言葉をいただき、はっとさせられました。自分は、日々の仕事の中でも議論をする時に、「まぁいいか」と妥協しているかもしれない。でも、その「まぁいいか」の考えが街や市民の方にどんな影響を及ぼすのか?もし、民間だったらその決断が誤りで会社が潰れるかもしれない…。そう思った時に、自分が出した決断が少し怖くなりました。安易さは仇、あくまでそこに住む市民や住民を喜ばせるため、幸せに暮らしていただくために自分はいるんだ、そのために何をしなければいけないのか?役に立たなければいけない、と反省しました。

 他の参加者には高校1年生の方もいて、「誰か意見が強い人が前に出ると、周りが委縮して意見を出せなくなる。対話をすることが大事なんだ、と学びました。」と振り返りを聴き、自分自身勉強になりました。意見の強い人は、なかなか人の話を聞いて巻き込もうとしてくれない傾向があるように思います。対話(聴く+話す)の姿勢に持ち込めるような雰囲気づくり、場づくりができる人になりたいなと話を聴きながら思いました。また、こんなにも若い人が堂々と発言をしてるんだ!と驚かされました。

SIMULATION熊本2030の議論風景

2.キャリアピックのメンバーとリアルでお会いして

 また、今回は初めてオンラインでしか会ったことのない人にリアルでお会いしました。あらかじめオンラインでたくさん話していたため、リアルで会うことにあまり抵抗はありませんでした。
 松本駅に到着して早々、メンバーの寺田さん、宮本さんと合流し、ランチをしました。場所は「蔵のむこう」というところです。

「蔵のむこう」

 3人とも出身が長野ではなかったので、それぞれが暮らした街の雰囲気や、歴史、今までの経歴の話をして過ごしました。また、名物の山賊焼きはボリューム満点でした。私はお肉好きだったので、とても気に入りました。
 ゲームが終わり、青木さんや査定役の上村さん、北原さん、そしてキャリアピックメンバーの一部(深澤さん、大さん、裕子さん、藤原さん)で懇親会を開催。

居酒屋「やっちゃん」にて


 「SIMの施策(カード)は自分で考えて作るとより愛着が沸いて施策(カード)を切りづらくなり、議論も活発になるのでは」「どんどん松本市版にアレンジしていこうよ」など、ゲームでは出てこなかった意見がたくさん出てきて、ゲームよりもその後の振り返りがとても大事だな、と感じました。
 また、青木さんの楽しい人柄もあり、(例にもれず、私はいじられ役でした…笑)懇親会は一層盛り上がりを見せました。
 メンバーとじっくりお話しが出来たことも、とても嬉しかったです。心のある、人柄の良いメンバーに出会えて、本当にありがたいな、縁って大事だなと思いました。これまでオンラインで色んな方にお会いしましたが、自分の中で発言力が弱かったり、自信が持てなかったりして、失敗したな、と思うことがよくありました。
 そんな中、ようやく出会えたキャリアピック。心あるメンバーに甘えてはいけないな、こんな良い出会いをしたのだから、もっと勉強して自分自身が何かを立ち上げれるようにならないといけないな、と感じました。
 自分がやることとしては、この出会い、縁を引き続き大切にしていくことです。そして、今の縁を広げて、愛知県内での仲間に出会いたいです。
 今後も、キャリアピックの活動を頑張って、それと同時に身近に自分と一緒に活動できる仲間がいないか、探します。時間はかかるかもしれませんし、失敗するかもしれませんが、長野で出会った縁を大事にしつつ、また長野の縁を大事にしてくれる仲間を愛知県で見つけたい!と強く思いました。
一生の思い出になりました。2日間、ありがとうございました😄 

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