データつくりも作品
きれいなデザインをする。美しいレイアウトが得意。センスの良い表現ができる…など、などデザイナーの特徴を示す言葉は数多くあります。
様々な案件を経験し、コミュニケーション能力を高め、何度も新しい表現をトライし感性を磨くことによってデザイナーは成長します。一方で、組織で業務をしなければならないデザイナーが持つべき能力に「データの制作と管理」があります。
属人化しないデータをつくる
会社で複数のメンバーでデザインをすると仮定しましょう。アートディレクターとデザイナー、または複数名のデザイナーとの連携など。そこで重要なのは「属人化しないデータをつくること」です。
仕事の規模やスケジュール、または複数の案件が同時進行するような場合、昨日Aさんが制作したイラストレーターやフォトショップのデータを、今日はBさんが代わって作業しなければならない状況があります。または人手が足りない時に、他のチームからヘルプで数日参加してもらうなど、自分以外のデザイナーがデータに触れる時もあると思います。
そのような場合、ファイル名の付け方やフォルダの仕分け、または、イラストレーターやフォトショップのデータのレイヤー構造など、誰が見ても「いつの」「何の」「どんな」データなのか分かることが大切です。
自分しか理解できないデータ作りをしてしまうと、他のデザイナーは、そのデータの中身を理解することから始めなければならないため、効率が悪く事故の元になってしまいます。
データつくりのルールを決める
データ管理のルールを決めたら、メンバーで一度共有しお互いの理解を高めましょう。ファイル名の入力も面倒くさがらないことが大切です。ファイル名の修正は後にすると忘れてしまうので、その都度作業時に行うことを習慣にしましょう。
下記は、イラストレーター及びフォトショップデータ名の付け方の一例です。
チームで作業するためには、誰でも最終データが分かることが大切です。そのため、フォルダの整理は徹底しましょう。そしてオリジナルデータは必ず残して保存。修正する時は必ず別名保存して履歴を残します(Xd、イラストレーターは履歴が自動的にクラウド保存可能)。
ひとりでデザインされている方も、日頃からデータ整理を丁寧に行うことで、急に他のデザイナーと作業しなければならない状況になってもスムーズに運びます。データ作りは正確に。完成したデザインのクオリティには必ず整理されたデータの担保が必要です。
デザイナーの育成についての情報を発信します。
たき工房には115人のデザイナーが在籍しており、日々さまざまな仕事で自己研鑽をしています。また、キャリアと適性に応じた研修・育成制度が、個々の能力向上に活用されています。
デザインには、一気に上手くなるような一発必中の魔法はありません。繰り返し反復することにより、少しずつ、デザインクオリティが上がっていきます。
このコラムでは、たき工房のデザイナーたちがどんな方法でスキルアップをしているのかをご紹介しますのでご覧いただければと思います。
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