息子に風呂場で教わったこと(ダーフー42歳、2020頃のノート)

ノートの下書きが結構たまってました。
2020年頃書いたものらしいけど今読むと、我ながら面白かったので良かったら読んで見てください。
※多分、当時中学生だった息子のムスコの描写があるので、息子が嫌がるかなぁと思って下書きにしておいたのだと思う。
もう高校生なので時効であろう。


ご無沙汰してます。
ダーフーです。

ムスメが新しい服を買ったそうで。
それを、先に部屋に入った私は気付かなかったのですね。
後から入ってきた息子はすぐ気付いて開口一番「かわいいじゃん!」と。

対象的な私と息子の対応を比較して、妻と娘は「ほらね。。。」「やっぱり。。。」とかコソコソやっとるわけです。

あームカつく。
あのな、気付くのに時間がかかるタイプもいるじゃんか。
もう少し時間をもらえれば俺だって気づいたと。
結果を急ぎ過ぎるのは如何なものかと。

違うと。
あんたはいつもそうだと。
気付きがない。
気遣いもない。
興味もない。
家族に対する気持ちもその程度。
一時が万事だと。

いやいや待って下さいと。
娘の新しい洋服に気付かなかったからと言って、俺の愛まで否定するなと。

いやいやすべてつながっていますと。
少なくとも、その程度だと思われても仕方ないでしょうと。

よーしわかったそれならば。
そこまで言われるならば。
どうやったら気遣いができるのか、グーグル先生に聞いてみると。

いえいえあなたは。
そうやって調べても。
いつも学習しませんねと。
世の中には色んな人間がいると。
気付かない人に悪気はないと。
そういう自己弁護の材料を探すだけですと。

ぐは!
思い当たるー!
見透かされてるー!

流石にダメージを食らったダーフー42歳厄年は。←鳥肌実!笑
息子に教えをこいました。

パパは。大いに傷付いたと。
慰めてくれないかと。

すると息子は、風呂で話そう、といいました。
久しぶりに一緒に風呂に入ると、中1も終わりの息子のムスコはツルレイシの実ように成長しておりました。

私は湯船に浸かり、息子はヘリに腰掛け、ツルレイシはブラブラと私と目線を合わせて揺れておりました。

息子は話を始めました。
女の人はね、ちょっとした変化に気付いてほしいものなんだ。

いやいやなめるな知っていると。
思春期の頃の愛読書ホットドックプレスにもよく書いてあったと。
だがしかしあれから20数年、妻と娘からの評価はあきらかに息子の方が高いからな。
ちゃんと聞きますと。

するとムスコをブラブラさせて息子は話を続けました。
俺はね、家族も、友達も、大切にしたいなぁとおもうんだ。
だから、どうやったら気持ちよく付き合えるかを考えるようになったんだ。

おいおいそれは。
俺の発想とは逆だと。
周りに合わせるより自分がどうあるかだと。
八方美人?
嫌われたくない?
ダセーと。
ビジネスのお付き合いなら話は違うが、思春期だぞと。
最もトゲトゲしてなくちゃならん時期だと。
周りの人間の顔色をうかがわねば成立しない関係などクソックラエである。
タマキングも歌っておるぞと。
歌のタイトルですご安心下さいと。

うんわかるよ。それもわかるけど、俺は別にご機嫌取りをしたいんじゃなくて。
周りの人が好きだからそうしてるのね。
単純に。

お。。大人か!

うむたしかに。
そういえば。
好きな人には気を使うな。
嫌われたくないしな。
喜んでほしいと思うな。

そうでしょ?

だとすると俺は、気を使わずに付き合ってきた連中にはずっと、甘えて生きてきたのか?

んー。
そうとばかりは限らないけど、そういう部分もあるかもね。
ほら、グーグルで調べた記事。
気付かない人。
自己中で、自己防衛本能が強く、きづかなくても生きてこれた人はそうなるらしいよ。
パパ、理屈っぽいし、ブチ切れて扇風機蹴っ飛ばしたりしたもんね。
結構当てはまるんじゃない?

うむ、あの事件については名曲「間違うよね」という歌になったな。

パパはちょっとそういうところあるよね。

うむ。
あの件はほんと、反省しておる。

ま、そういうことだから。
俺、先にあがるね。

そう言い残し、息子は風呂場から出ていきました。


とりあえず、息子はすっかり私なんぞを飛び越え、大人の高みに登っておりました。

うむ。
父親の精神性が万年思春期だと、息子は逆に大人っぽくなるのかも知れないなと。
つまり万年思春期の中年というのも、そういった意味では息子の役にたっていると。
感謝しろと。
いやいやそういう思考回路が自己中であると。
ポジティブはある側面、自己防衛なのかもしれませんなぁ。
奥深し。
そうやってまた他人事のように考えるのもまた、妻から文句を言われそうだな。

などとグルグル考えたお風呂のひととき。

大変新鮮で嬉しく、恥ずかしく、面白い時間でした。

折角の機会ですので大いに反省し、気遣いができるように努力したいと存じます。

大好きだよ。
愛してるよ。
有り難う。