『逝かない身体』から考えたこと
『逝かない身体―ALS的日常を生きる』(川内有美子著・医学書院発行)を読んだ。
ALSからTLSになった患者(実のお母様)の実態について
「『閉じ込められた』という表現は適していない。むしろ患者の魂は草木の生命の如く軽やかに放たれて、私たちと共に存在することのみにその本能が集中していると捉えることができる。
既に表情をつくる筋肉も衰え眼球の動きさえ鈍くなっても、患者とコミュニケーションを取りたいと望む周囲の者たちは懸命に話しかけ、微細な表情を呼び起こしてはその意思を読み取ろ