スキゾの魂が疼く。田舎へ逃げよう!(ベトナムの田舎に家を建てて暮らす・施工編5)
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引っ越し当日
引越し業者
9時の約束だったが、8時半に先乗り隊のおばちゃんと兄ちゃんが来た。私の準備はできていたのですぐに荷造りが始まった。
何もしないで座っていてください。とのことなので、じゃまにならないように座って時々指示をする。
さらにおっちゃんが3人トラックで現れ、バイク、家具、段ボールとどんどん積み込んでいく。
キッチン関連の荷づくりはまだ終わっていないが、トラックがいっぱいになったところで出発だという。
1台のトラックが2往復するようだ。しかし片道1時間かけて私も2往復はいやだなあ。
結局、私は片道だけで、おっちゃん達が戻ったトラックに残りを全部積み込んで持ってきてくれるということになる。
荷造りのおばちゃんを残しておっちゃん達と移動だが、私が行かないと場所がわからない。しかし近くまで行って電話連絡するのは言葉の問題があるので、おっちゃん一人を私の車に乗せて移動した。
近くまで行って、隣のおっちゃんに
「このカフェのところを右折。ここを左折」と説明しながら走る。
おっちゃんがすぐにトラックのドライバーに電話して説明する。
無事現場に到着したのだが、家は当然未完成。荷物はどうする?
Tin君と話して、荷物は庭に置き、ブルーシートで養生することになった。荷物が運び込めるようになったら、大工連中が運び込んでくれるとのこと。万一破損があった場合、どの時点での破損か分からなくても責任はTin君が取るという。
冷蔵庫だけははやく電源を入れたいので、引っ越しのおっちゃん達に運びあげて貰った。階段がまだできていないので、ロープで吊って窓から運び込んだ。
他の荷物は引っ越しのおっちゃん達がうまく重ねあわせて、現場にあったブルーシートでかなりしっかりと覆ってくれた。
施工
数日は2階が居住区なので、2階から完成させることになる。キッチンカウンターの制作、壁の塗装、窓やドアの設置などが進んでいく。
改めて現場でカウンターの高さを確認して92cmに変更してもらう。
キッチン周りの床とカウンターの表面は防水効果のある塗料を塗ってもらうことになった。
火元まわりも木材なのが少し心配だ。十分注意して使う必要がある。
すぐに消化器を買わないと。
外から電気が灯った2階を見る。なかなかいい感じだ。
で、気づいたのだが、窓枠の色が違うじゃん。白っぽい色で頼んでおいたのに、内壁と同じ色になっている。
Tin君に確認したら、間違えたと。きちんと謝罪されたので、時間もないしそのまま進めることにした。
白っぽいの気に入っていたのに…
2階の電灯にコガネムシ系の虫がたくさん集まってくる。窓ガラスが入れば、就寝前などにテラスの電灯だけ灯して追い出す作戦だが、うまくいくだろうか?
8時過ぎまでかかってなんとか2階を形にし、私の寝床を確保した。2階の隅のマットレスと寝袋で今夜は寝ることになる。
騒音
街の騒音から逃げてきたのに、田舎には田舎の騒音がある。
日本でも電話が普及していなかった頃は地区の有線放送があり、オペレーターを通して通話できたのだが、その末端から強制的に番組が流されていた。
ここでは鉄塔に拡声器が四方を向いて付けられ、朝晩ラジオ放送みたいなのが流れる。有線末端なら毛布で覆うなど対策もできるが、鉄塔スピーカーでは拒否権はない。
最近は街で見ることはなくなったが、田舎にはまだ存在していた。
夕方はまだしも、朝は5時半から始まるようで、初日はそれで目が覚めた。しかしまだ2階の仮ベッドだ。1階で窓やドアを締め切ったらどのくらいの音量になるかを体験してから、対策を考えることになる。
目が覚めたらさっとノイズキャンセリングのipodを装着して2度寝、が現実的だろうか。
引っ越し翌日
朝は政府騒音で目覚める。ipodが荷物の中なので、対策の仕様がない。
結構寒いが、衣類もまだ未発掘。車の中にあったひざ掛けを腰に巻いて凌ぐ。
施工
2階がほぼ仕上がった。残っているのはドアの取ってや窓を留める金具など細かいものだけだ。
キッチンもガスと流しが設置され、水が使えるようになった。ガスはプロパンがまだ未接続だ。
流しの下の棚を木で作ることになっていたはずだが、Tin君が不在でわからない。この2日間Tin君は現場に来ないので、追加料金なら見積もってほしいとメールする。一応前の家で使っていたステンレスの棚は持ってきたのだが、この空間にステンレスは絶対に似合わない。
キッチンの台とその下の床は防水塗料を塗ってもらうことにした。
それでダメだったらステンレスを貼るなどの対策を考えることになる。
昼近くになってやっと階段が設置された。これで1〜2階の行き来が楽になる。
昼飯後雨がぱらついてきたので、急いで2階に荷物を上げてもらう。本来1階で使うものでも濡れて困るものはとりあえず2階に避難させた。
午後は1階の施工が進んでいく。
おっちゃんがバスルームのドアを作っている。若い3人は内外の塗装やテラスを支える柱の穴掘りなど、雑多な作業をしている。
後2日で1階も使えるようになるらしい。その後5連休がある。細々とした調整や庭まわりなどは連休明けになりそうだ。
片付け
2階に運び入れた段ボールやケースを開けて、然るべき場所に配置していく。キッチン下の棚がまだなので、キッチン関連はただ箱から出しただけ。まだ料理をするには時間がかかりそうだ。
インターネット接続でTVを見るための装置が1階用の荷物の中に紛れているようで、野球もサッカーも観戦できない。
ソファとテラスのテーブルは設置したので、座ってくつろいだりMacbookに向かったりすることができるようになった。
ビールや酒類を発掘したので、夜はゆっくり酒も呑める。
さっそく一人で引っ越し祝いだ。
引っ越し2日後
朝、ipodで政府騒音は完全にシャットアウトできることがわかった。一安心だ。
ゆっくり起きて、コーヒーを淹れる。
片付け
流しの周りだけは片付けて、洗い物ができるようにした。
あとは追加で設置してほしい棚や、1階の工事が終わらないと何もできない。
キッチン台の上や倉庫内にも棚が欲しい。フライパンや鍋はどう収納するか。などイメージしていく。それによって、棚の高さや奥行き、フックの場所などを決めることになる。
施工
1階の床が貼られていく。
窓にガラスが入り、ドアに取っ手がつく。
床板は側面に凹凸があって、それを合わせてはめ込んで行く。1階は長方形ではないので、端の方になると床の貼り方が難しくなる。
どうするのかと思ったら、壁板のビスを緩めて浮かせて隙間を作ってはめ込んだ。と思いきや、少し長さが足りず短辺に隙間ができた。短い木片を埋めるのかと思ったら、その板は捨ててもう一度やり直している。
おっちゃん、なかなかやるではないか。
床の塗装が終われば家具や荷物が運び込める。夜はベッドで眠れる、と思ったら、塗料切れ。
夕方届けられた塗料は塗り終えたが、夜家具を運び込んだだけで寝床は2階のままだ。
バスルームの電気配線、洗面台の傾斜修正、2階の階段手すり、窓を開けたまま留める金具など細かい部分が少しずつ出来上がっていく。
家の裏では、洗濯機置場は床面を貼るために地面から60cmの高さに木の枠組みが作られている。
テラスを支える柱のための穴も掘られ、足場となる鉄の正方形がコンクリートで固められた。
引っ越し3日後
午前中に1階家具の配置を終えて、片付け。
ものがほぼあるべきところの近くに置かれた。外の棚や洗濯機周りがまだなので、靴やヘルメットなどバイク用品が片付けられない。
追加の棚や電気配線など細かい部分のオーダーに対して見積もりが来たので、了承して振り込む。
これで建築に関する支払いはほぼ終了だ。
倉庫の中に入れるものを選別して、倉庫をアレンジした。鉄のバーを切ってもらって倉庫内に差し渡し、普段着ない服をかけた。
インターネットTVが見られるように、アンプ・スピーカー・モニターなどを結線する。2階のソファでTVが見られるようになった。
このモニター、以前はMacbookに繋いでディアルモニターにしていたもの。MacとTVを切り替えながら使っていたのだが、今回TV専用になってしまったのでMac用のモニターは新調することになる。必要になってから考えよう。
片付けをしていたら、暖簾スタイルの少数民族の布が2枚出てきた。これらを1階裏口と2階テラスのドアに下げてみた。
施工
洗濯機置場と前庭のキャノピーが作られている。
キャノピーが小さい気もするが、そもそもキャノピーの構造についてはなにも話していない。明日Tin君が来てから確認だ。
バスルームは配線と外壁のペンキ塗り。
床の傾斜がダメで水が流れないので、調整が必要になる。
窓を開けたままにする金具がボロい。風に煽られたら折れてしまった。
大した風じゃないのに、これでは先が思いやられるので、もう少し頑丈な金具に交換してもらうことにした。
テラスの柱作業を終えた大工の兄ちゃんがキッチンと倉庫の棚を作ってくれることになった。建物の構造上縦の板はすでにあるので、その間にそれぞれ2段の横板をつけてもらう。
夜はやっと1階のベッドで就寝。
引っ越し4 日後
施工
本日からは連休なので昨日中に完了のはずだが、終わらないので休めないブラックな大工連。
午前中はキッチンと倉庫の棚がつき、キッチンの床に防水材が塗られた。
バスルームの床の傾斜を修正したので、セメントが乾くまでトイレが使えない。
屋根の樋を付ける作業でテラスの手すりに乗って踏み抜き、作業を増やしている。
Tin君が来たので、細部の打ち合わせをした。
概ね追加で作業してくれるとのこと。バスルームの給湯器だけ双方が相手が用意すると思っていたことが判明し、正式にTin君にお願いする。これは別途支払いが必要だ。
追加オーダーは、
1. バスルームの窓のカーテンレール
2. 小さな折りたたみの踏み台
3. ストレージの外にTV用などの電源
4. 下着類を入れる箱
5. バスルーム給湯器2つ
あとはまだ施工ができていな部分の確認をした。
1. ウッドデッキの棚
2. 水圧を上げる装置
3. テラスとキャノピーの柱のペイント
キャノピーの大きさは間違っていないようだ。これも問題があればその時に考えることにする。
ただ、雨のときなどキャノピー下で車の荷物を出し入れするつもりだったのだが、柱が邪魔で車が入れない。柱の位置をずらしてもらうことになった。
9割がた作業を終えて大工連は帰宅した。今日から連休なので、連休明けには残りの作業が開始される。
しかしながら、一応本日をもって施工編は終了。生活編へ続きます。
片付け
倉庫とキッチンに棚がついたので、雑多なものを収納していく。あまり使わないスパイスや食器、缶詰など予備の食料は倉庫の棚へ。
コーヒー関連や酒、毎日使う調味料などはキッチン周辺へ、と並べていく。
キッチン周りの防水塗装が終わったので、改めてキッチンの再構築だ。
キッチンは横の棚にコーヒー関連のカップや道具を収納してカフェサイドとし、後ろの棚は酒を並べてバーサイドとしてみた。
結構おしゃれな空間になったと自負している。
生活
大家さんに近所の雑貨屋2軒を紹介してもらう。
これらの店では肉や野菜、卵、豆腐などの食料品や、洗剤、歯磨き粉などの日用品が買える。ビールや飲料もあるが好みの銘柄はなさそうなので、緊急用だろうか。
あとは1時間かけてダラットの街まで買い出し+インターネットショッピングで賄うことになる。
本日は石鹸、トイレ洗剤、卵6個で78,000ドン。3,000ドンまけてくれた上、ビアホイというペットボトル入のビールを頂いた。
夕方、頂いたビアホイでテラス飲み。その後昼の弁当で食べきれなかった米でチャーハンを作った。
近所のレストランでカラオケ開始。連休初日だからしょうがないか。しかしカラオケって高音とか低音とかだけじゃなく全部聞こえると騒音感が減る気がする。さて、何時までやるのかな。
スキゾの魂が疼く。田舎へ逃げよう!(ベトナムの田舎に家を建てて暮らす・生活編1)へつづく
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