スキゾの魂が疼く。田舎へ逃げよう!(ベトナムの田舎に家を建てて暮らす・施工編3)
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スキゾの魂が疼く。田舎へ逃げよう!(ベトナムの田舎に家を建てて暮らす・施工編1)はこちらです
4日後
前回職人さんたちがテントに泊まり込んでることがわかったので、甘味と焼酎の差し入れを持って現場を見に行った。
バスルーム2
バスルームは遅々としてだが進んでいる。外はセメントが塗られた。
中は配管用にレンガを削ってあり、バスタブの蛇口は設置済みだ。洗面台も土台だけできていた。
バスルームに関しては1週間というスケジュールは完無視されているが、引っ越しに間に合えばいいことにする。
しかし、問題発見。バスタブへの給水口が水平じゃない気がする。
水準器を借りて測るが、めちゃ狂ってるぞ。
施工のおっちゃんに水準器を見せて、水平にするようにお願いした。
念の為Tin君に写真を添付して
ここからは細かい作業になるので、慎重に進めてください。
蛇口の水平は、出来上がってからだと直すのが大変です。今なら直せるので、直してください。
と連絡した。
すべてを完璧にしたいのはわかりますが、それは重要な問題ですか。システムは壁に組み込まれており、狂いはあまり大きくないため、修正するのは非常に難しいと思います。
それは美学の問題ですか?
と回答が来たので、
あなたは実際に自分の目で見ましたか?
小さな狂いではないと思います。
あなたや施工者は、工事終了後にすぐ忘れると思うけど、毎日それを見る私の気持ちを考えてください。
と返信した。
こんなやりとりの結果、直してもらえることになった。
神は細部に宿るか?
この国では、建築内装の技術レベルはかなりお粗末。依頼者も気にしないのか諦めているのか、細部の仕上げはかなりひどい。
施工を注意して見ていないと廊下の左右の壁が平行じゃなかったり、窓の高さが違っていたりする。
レンガ積みの壁がまっすぐじゃないので、仕上げも波打っているところに、そのままペイントしたりする。
マジかと思われると思うが、実際に体験済みだ。
最近でこそ、壁が明らかに曲がってる、などはなくなってきたが、タイルの貼り方や洗面台の設置など隙間だらけになることもある。それをコーキングで無理やり埋めて、水漏れだけは防ぐみたいな付け焼き刃仕上げがまかり通るのだ。
日本並みの仕上げを求めると100年経っても終わらないので、ある程度は許容する必要がある。今回はタイル貼りはないし、壁は木造なのでほぼ心配いらないと思うが、注意は必要だ。
木材施工2
実際のエリアに柱や梁が設置されて、なんとなく家の形が見えてきた。
テラスの張り出し方やウッドデッキの感じも掴める。
柱が厚手の板なのには驚いたけど、家が支えられるなら立方体じゃなくてもかまわない(と思う)。一応建築家が設計しているし地震もないから、これでいい、と信じることにする。
家の裏に思ったよりスペースがあるので、洗濯機は当初の予定通り1階の裏手に設置したい。
となると、裏手も地面から60cm高くしなきゃいけないし、ドアも欲しい。
その旨Tin君に連絡した。
テラスが予定より小さくなるので、余った木材で裏手も高くし、洗濯機を置けるようにしてくれる、とのこと。
木材など足りなければ追加料金は払うので、必要なものは買って欲しい。と返信した。
5日後
5日後に再訪。家がずいぶん形になってきた。
バスルーム3
内側にもセメントが塗られ、洗面台も付けられている。
バスタブも思ったより大きいくて、入りやすそうだ。
蛇口の水平も直っている。丸い窓もいい感じだ。
バスタブや洗面台は手作りなので、多少の歪みは「手作り感」ということで許容かな、と思う。
木材施工3
家の形がわかるくらいになった。
2階の天井だけ色が塗られていて、室内はこの色というイメージが湧く。
庭の広さやテラスの感じも具体的になってきた。
支払い
Tin君から、デザイン費の後払い分を払ってほしいと連絡が来た。
完成後という話だったが、木材が足りないのでデザイン費で賄うという。自分の計算ミスだから追加料金は不要、とのこと。
こういう点を見ても、彼は信用できる。
すぐに彼の口座にお金を振り込む。
同時に、納得できる理由があれば追加料金は支払う。今後棚などの追加で料金が発生すると思うので、遠慮なく請求してほしい。
と伝えた。
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