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水の神秘~なぜ飲み水にこだわるの?
人間の身体の60%は水分でできています。多くの人がこの事実を知っていると思います。ですが実際に日々生活をしている中で、身体に大切な”水”について深く考えた事がある方は少ないのではないでしょうか?
本記事では、その人間の大部分を占める”水”について詳しく説明していけたらと思います。
1.水の種類
日本人にとって”水”といえば、蛇口をひねれば出てくる水道水を想像することが一般的だと思います。
しかし、この日本人にとっての一般的な水というのは、欧米人の一般的な水とは異なる場合が多いです。
水には大きく分けて2種類の水が存在します。
1)軟水…マグネシウムとカルシウムの含有量が120mg/L未満
2)硬水...マグネシウムとカルシウムの含有量が120mg/L以上
※定義は地域によって異なることがるため、WHOによる基準値を参考にしております。(mg/L=ppmと表記される事が多い。)
マグネシウムとカルシウムの含有量は硬度と呼ばれ、
硬度=(カルシウム×2.5)+(マグネシウム×4.1)で表されます。
つまり、硬度が高いほどミネラルが多く含まれているという事になります。
日本やニュージーランドは軟水の地域が多く、ヨーロッパはミネラルを多く含む硬水の地域が多くなっています。
軟水と硬水の違いはどうやって生まれるの?
軟水と硬水は、天然水が地層に浸透する時間の長さや地形によって違いが生じてきます。日本を例にとってみると、日本は小さい国なので、水が地層からミネラルを吸収する前に循環してしまいます。そのため軟水となっています。
ヨーロッパや北米には硬水が多く存在します。これは大地を形成する地殻物質が異なるから。天然水は地中にしみ込んだ雪や雨水が地層中で汚れやゴミを濾過し、地層中のミネラルを吸い取って湧き出しています。日本は国土が狭く地層に浸透する時間が短く、ヨーロッパや北米の大陸では地層に接する時間が長いことが、硬水と軟水を生み出す要因のひとつとされています。
Evian : https://www.evian.co.jp/
しかし、日本にも例外の地域があります。山口県の秋吉台や沖縄県のサンゴ礁が隆起した地域では、カルシウムが多く溶解していて硬水になっています。
軟水と硬水のメリット・デメリット
①軟水の「メリット」
・香りを楽しむ飲食物に適している。
…軟水は基本的に無味無臭なので、繊細な味付けや風味を楽しみたい料理に適しています。日本料理等は軟水が適しています。
・肌や髪に優しい
…髪の毛をゴワゴワにしてしまう原因のカルシウムやマグネシウムが少ないので、髪や身体を洗う場合には適しています。
②軟水の「デメリット」
・ミネラルが少ない
…軟水にはミネラルが多く含まれていません。なので、体内のミネラルが不足しがちです。
③硬水の「メリット」
・便秘解消に役立つ
…マグネシウムは便秘解消に用いられる下剤に含まれています。そのため、便秘気味の際には硬水が役立ちます。
・動脈硬化を予防する
…マグネシウムやカルシウムには血液をサラサラにする効果があり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを軽減すると言われています。
④硬水の「デメリット」
・肌や髪に優しくない
…マグネシウムやカルシウムのイオンが石鹸成分と化学反応を起こし、生成物が髪の毛に付着してゴワゴワの髪の毛にしてしまいます。
日本で生活する場合、生活用水は基本的に軟水なので、飲み水として時々硬度の高い水を摂取し、ミネラルを確保するのが健康的だと思います。
2.水の効果
1)ストレスの軽減
プレッシャーのかかる仕事やイライラする状況に陥ると、体温が上昇し大量の汗をかいてしまいます。そうすると、体内の水分量が減り、水分不足の状態に陥ってしまいます。また、血中のナトリウムが増え、血圧が高くなってしまいます。水を飲めば、水分不足を解消したり、血中のナトリウム濃度を安定させたりして、イライラやストレスを解消させることができます。
2)疲労回復
ストレス社会の現代では、多くの人が疲れやストレスをため込んでいます。その疲れやストレスを解消するためには、血流をよくする必要があります。水分不足で血流が滞っていると、体内に酸素や栄養素をスムーズに運ぶことができませんので、疲労がたまりやすい身体になってしまいます。こまめに水分を補給し血液をサラサラにすることで、疲労の回復を早めることができます。
3)むくみの解消
デスクワーク、家事等で身体を動かさない日々が続くと、足や顔がむくんでくることはないですか?このむくみの原因は、血液やリンパ液の循環が上手く機能していないためです。水はこの血液の循環をスムーズにする潤滑油のような役割を果たすため、しっかりと水分補給をすることが大切です。
3.水を飲むタイミング
これまで水が身体にとって非常に大切な要素であるという事をお伝えしてきました。
では、この水をどのタイミングで摂取すれば効果的なのでしょうか?これからそのタイミングについて記述していきたいと思います。
→起床後
人間は寝ている間に平均500mlの水分を失うと言われています。(呼吸時に蒸発する水分を含める)特に夏場は1リットル近く失う場合もあるため、起床後は水分不足になりがちです。起床後にしっかりと水分をとるようにしましょう。
→スポーツ前後
一昔前まではスポーツ中には水は飲むなと言われていましたが、科学が進んだ現代では水分補給の大切さが叫ばれています。スポーツをする際は大量の汗をかきますので、必ずこまめに水分補給をしてください。
→入浴後
入浴する温度や時間にもよりますが、入浴することで大量の水分が放出されます。例えば、42℃のお湯に15分つかると約800ミリリットルの汗をかくと言われています。湯船が胸の位置に達すると、脳が「体内の水の量が増えた」と勘違いして水分を放出し始めるのが一つの原因だとも言われています。入浴後は必ず水を飲みましょう。
→就寝前
寝ている間に水分不足にならないように就寝前に水分を補給しておきましょう。
上記に記述したタイミング以外でもこまめに水分を補給することが大切です。1日に必要な水分量は、約2.5リットルとも言われています。1度に水分を摂取すると、尿として排出されてしまうため、コップ1杯の水を一日に何度もこまめに飲むと良いと思います。
3.まとめ
人間の大部分をしめる水分量を適切にコントロールすることで、健康な身体を保つことができます。目に見えて劇的に身体状況が良くなる訳ではないので、水分摂取を怠ってしまいがちですが、毎日続けて飲み続けることで、健康的で美しい身体に生まれ変わることができます。
また、ファストフードや肉料理が中心の食生活ではミネラルが不足しがちです。そのミネラルを不足するために、ミネラルウォーターを適切な量・タイミングで飲むといいと思います。
この記事が、読者の皆さんのお役に立つ事を願っています。
参考
アクアクララ:https://www.aquaclara.co.jp/
Evian:https://www.evian.co.jp/
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